AV
2017/9/15 17:00

面倒な配線不要! 憧れのホームシアターを電源1本で作れるエプソン「EH-TW5650」がめちゃ手軽!

ここ最近、“自宅シアター”を手軽に楽しめるプロジェクターが人気です。画質・明るさが以前に比べ格段に上がっているのはもちろんですが、価格が現実的なラインまで下がったことで一段と注目を集めるようになりました。

 

エプソンの最新機種「EH-TW5650」は、ホームプロジェクターでトップシェアを誇る同社が10万円台で発売したフルHDモデル。一般的には20万円以上の製品でないとなかなか難しいフルHD解像度を備えつつ、2500ルーメンという明るさでリビングルームなどでもカジュアルに使用OK。さらにWi-FiやBluetoothといったワイヤレス機能も備えているという、なかなかに万能な一台です。

20170810-i02 (2)
↑エプソン「ドリーミオ EH-TW5650」(実売価格13万5980円)

 

今回はこの「EH-TW5650」を実際に試し、画面の投写や配線など、簡単さ・お手軽さを特に重視した“自宅シアター”を体験してみることにしました。

 

お気に入りの映像コンテンツをワイヤレスで楽しむ

一般的に、プロジェクターの導入にあたっては配線と設置場所が悩みの種です。映像を入力するプレイヤーなどのAV機器、音を出力するスピーカーシステム……これらをつなぐと途端に配線はゴチャつきがち。そこで今回は「EH-TW5650」の特徴を生かして、できるだけケーブル接続を少なくした設置に挑戦します。

20170914-i06 (9)
↑プロジェクターから投写する画面の間に遮蔽物が来ないように設置します

 

↑ワイヤレスだから手軽に設置できます
↑ワイヤレスだから手軽に設置できます

 

↑スクリーンなどを用意しなくても、普通の白い壁で大画面を投写。プロジェクターから壁面まで約3メートルの距離をとれば、画面は大人が両手を広げても足りないぐらいの大きさ(約100インチ)に
↑スクリーンなどを用意しなくても、普通の白い壁で大画面を投写。プロジェクターから壁面まで約3メートルの距離をとれば、画面は大人が両手を広げても足りないぐらいの大きさ(約100インチ)に

 

プロジェクターをワイヤレスで活用するなら、より手軽なのが「Chromecast」や「Fire TV Stick」といったHDMI接続型端末を使うこと。これらをHDMI端子につなげば、NetflixやYouTubeなどお気に入りのネット動画コンテンツを、手軽に大画面に映しだして楽しめます。こういったデバイスなら場所をとらないうえ、USB端子から電源供給ができることが多く、電源ケーブルが増えない点もメリットに。

↑今回はグーグルの「Chromecast Ultra」をプロジェクター背面のHDMI端子に接続。さらにUSB端子から電源も供給します
↑今回はグーグルの「Chromecast Ultra」をプロジェクター背面のHDMI端子に接続。さらにUSB端子から電源も供給します

 

↑配線は電源ケーブルだけ
↑配線は電源ケーブルだけ

 

20170914-i06 (4)
↑まるでシアターのような迫力の大画面が自宅で楽しめます

 

↑「Chromecast」などを使う場合、再生するコンテンツの操作はスマホ・タブレット上で行います
↑「Chromecast」などを使う場合、再生するコンテンツの操作はスマホ・タブレット上で行います

 

「EH-TW5650」は本体背面に10Wのスピーカーを内蔵しており、別途スピーカーを用意しなくてもそのまま音を出すことができます。ただ、これだけだと映画などを楽しむにはさすがに迫力不足。そこで今回はワイヤレスで接続できるBluetoothスピーカーを使ってみました。

↑Bluetoothスピーカーを設置。このように小さめのスピーカーを使う場合、プロジェクターの投写画面そばではなく、自分の視聴位置近くに置くことで音量不足も気になりません
↑Bluetoothスピーカーを設置。このように小さめのスピーカーを使う場合、プロジェクターの投写画面そばではなく、自分の視聴位置近くに置くことで音量不足も気になりません

 

Bluetoothスピーカーもいまやピンキリで、大型・高価でかなり音質のいいものも出ています……が、ここであまりお金をかけても本末転倒になりかねません。今回はあくまでカジュアルにということで、1万円台の小型スピーカーで不満なく楽しめるかを試しました。結果、プロジェクター本体のスピーカーでは出せていなかった低音が強調できるようになり、映画の視聴でも満足度は高め。ワイヤレスになることで音の遅延が心配でしたが、実際はまったく気にならないレベルでした。

↑Bluetooth機器とのペアリングはプロジェクターの設定画面からリモコンを使って行います。一度設定してしまえば、以降は自動で接続してくれて便利
↑Bluetooth機器とのペアリングはプロジェクターの設定画面からリモコンを使って行います。一度設定してしまえば、以降は自動で接続してくれて便利

 

ベストポジションで投写ができないときの補正機能も充実

プロジェクターの設置を済ませ、いざ画面を投写してみたときに“ちょっとズレてしまう”のはよくあること。そのちょっとしたズレの補正がやりやすく設計されているかどうかが、ホームプロジェクターではとても重要。「EH-TW5650」では、タテ・ヨコ台形歪みを手動で簡単に修正できる「ピタッと補正」機能が便利です。

↑斜めからの投写で画面が歪んでしまうときは、プロジェクター天面にあるヨコ補正スライダーを操作します
↑斜めからの投写で画面が歪んでしまうときは、プロジェクター天面にあるヨコ補正スライダーを操作します

 

↑補正前。画面が台形に歪んでいます
↑補正前。画面が台形に歪んでいます

 

↑補正後。きれいな長方形になりました(なお、補正をかけると画面は少し小さくなります)
↑補正後。きれいな長方形になりました(なお、補正をかけると画面は少し小さくなります)

 

【ピタッと補正の動画】

 

さらに本製品では、投写した映像の位置をそのまま上下に移動できるタテレンズシフト機能も搭載。このレンズシフト、プロジェクターの設置場所が限られてしまうときにかなり便利ですが、高級機でないとなかなか付いていない機能なのです。それが10万円台の製品に搭載されているのはお得!

↑レンズシフトのダイヤルを回すことで投写画面の位置を上下に補正可能
↑レンズシフトのダイヤルを回すことで投写画面の位置を上下に補正可能

 

↑レンズシフト調整前。画面がソファにかぶってしまっています
↑レンズシフト調整前。画面がソファにかぶってしまっています

 

↑調整後。ソファにかぶらず投写できました。レンズシフトは台形歪み補正とは違い、画面サイズや画質に影響がないのがポイント
↑調整後。ソファにかぶらず投写できました。レンズシフトは台形歪み補正とは違い、画面サイズや画質に影響がないのがポイント

 

【レンズシフトの動画】

 

ちなみに、設置場所を少し工夫する必要がありますが、プロジェクターを「天吊り設定」にして高い位置に置く方法もあります。こちらは常に置きっぱなしにしても邪魔にならないのがメリット。本棚やラックの上など、ちょうどいい高さの家具がある場合は特に活用したい設置方法です。

↑高い位置から投射する場合は、プロジェクター本体を逆さにして設置します
↑高い位置から投射する場合は、プロジェクター本体を逆さにして設置します

 

↑画面が逆さに表示されるので、本体設定の「設置モード」を「フロント・天吊り」に変更して正しい表示に修正します
↑画面が逆さに表示されるので、本体設定の「設置モード」を「フロント・天吊り」に変更して正しい表示に修正します

 

結論:高画質をカジュアルに楽しむなら、これが一番ちょうどいい!

プロジェクターを自宅でカジュアルに楽しめるかどうかは、画面の明るさによってまったく変わってきます。その点、最高輝度まで上げなくても十分な明るさを実現している「EH-TW5650」はそうとう使いやすいといえるでしょう。部屋の明かりを消さなくても画面が見られるので、大型テレビの代わりとしても導入を検討できるレベルです。白い壁さえあればスクリーンを買う必要もなく、すぐに視聴を開始できます。

20170914-i06 (1)

 

ワイヤレス機能、特にBluetoothに対応しているのは秀逸で、カジュアルな音質で楽しむにはとても便利。映像・音の両方で配線をなくすことができれば、接続するものはプロジェクター本体の電源ケーブルだけ。高画質かつ準備も片付けも手軽なプロジェクターとあって、幅広いシーンで活躍しそうです。

 

<こんなシーンにおすすめ!>

“自宅で週末シアター”を手軽に実現!

20170810-i02 (1)
4Kなど高級なプロジェクターには手が出ないという人、あるいは逆にポータブルなど安価なプロジェクターで画質や明るさにがっかりした人にもおすすめ!

 

スマホで見ているネット動画を大画面で!

↑Chromecast ultra

Chromecastなどを使えば、数多くの動画サービスを手軽に視聴可能に。プロジェクターを使い大画面に映すことで家族や友達ともいっしょに楽しめますよ!

 

プロジェクターを出しっぱなしにできない家でも気軽に設置!

20170915-i01
ワイヤレス機能が充実しているので、小さな子どもやペットがいる家庭など、複雑な配線を出したままにできない場合でも使いやすい!

 

20170810-i02 (4)

エプソン
EH-TW5650

パネル解像度:1920×1080ドット(フルHD)
明るさ:2500ルーメン
コントラスト比:60000:1
投写レンズ:1.6倍マニュアルズームフォーカスレンズ
スクリーンサイズ:30~300インチ
サイズ/質量:W309×D278×H107mm/約3.5kg