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2016/10/14 13:21

世界初! フルデジタルワイヤレスヘッドホン「ATH-DSR9BT」など注目製品が出そろったオーディオテクニカの最新モデル

オーディオテクニカは、「ホームユースとポータブルユース」をテーマに、世界初のフルデジタルワイヤレスヘッドホンや、7年ぶりとなるアナログターンテーブルなど計28アイテムを発表しました。そのなかから、注目の製品をピックアップしてご紹介します。

 

新世代ワイヤレスを体感できるBluetoothヘッドホン

今回の発表会で最も注目を集めたのが、ラインナップを豊富に揃えたワイヤレスヘッドホン。従来は、有線モデルのワイヤレス版という位置づけが多かったそうですが、今回のラインナップではワイヤレス用に設計されたモデルなどを用意。イヤホン端子を廃止したiPhone 7シリーズの影響もあり、今後ワイヤレス製品に対する需要が強まるとの見方を示していました。

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↑ヘッドホンのラインナップ

 

SR(Sound Reality)シリーズのワイヤレスモデル最上位機種となる「ATH-DSR9BT」は、ワイヤレスヘッドホンとしては世界初のフルデジタル回路「ピュア・デジタル・ドライブ」を搭載。Bluetoothで送られるデジタル信号を、ドライバーまでフルデジタルで伝送することで、信号の減衰や歪みなどの劣化を抑えて、鮮明なサウンドを再生します。

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↑ATH-DSR9BT(11月25日発売/実売予想価格6万円前後)

 

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↑ピュア・デジタル・ドライブ

 

また、最新のコーデック「Qualcomm aptX HD」に対応し、24bit/48kHzまでのハイレゾ音源をワイヤレスで再生可能。ただし、このaptX HDに対応する再生機がまだ国内では発売されていないため、ハイレゾワイヤレスを体感できるのは当分先になるとのこと。

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付属のUSBケーブルを使ってPCに有線接続も可能で、その場合は24bit/96kHzまでのハイレゾ音源に対応します。ただし、フルデジタルという特性上アナログ変換回路をもたず、ステレオミニなどのヘッドホン端子には接続できません。

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↑ATH-DSR9BT(左)、ATH-DSR7BT(右:11月25日発売/実売予想価格3万3000円前後)

 

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↑カラーバリエーションが豊富なATH-AR5BT(11月25日発売/実売予想価格2万円前後)

 

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↑日常使いに最適なATH-AR3BT(11月25日発売/実売予想価格1万円前後)

 

MSR7の上位機となる「ATH-SR9」も

同社のヘッドホン発売40周年に合わせて2014年に発売されたハイレゾ対応ヘッドホン「ATH-MSR7」の上位モデルとなる「ATH-SR9」にも注目です。こちらは有線接続タイプながら、ハイレゾの超高域も正確に再現する専用の「45mm “トゥルー・モーション”ハイレゾ・オーディオドライバー」を搭載。オーディオテクニカならではの、伸びやかな中高域を再生します。

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↑ATH-SR9(11月25日発売/実売予想価格5万円前後)

 

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↑専用設計の「45mm “トゥルー・モーション”ハイレゾ・オーディオドライバー」を搭載

 

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↑MSR7は米国のレビューサイトで2015年のBEST OF YEARを受賞

 

また、独自のオーディオ専用設計「A2DCコネクター」を採用し、ケーブルの着脱が可能。同時に発表された、交換ケーブル「HDC113A/1.2」に対応しています。

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↑交換ケーブルはヘッドホン用やイヤホン用など4種類を用意。すべて11月25日発売

 

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↑ハイレゾ対応の有線モデルATH-AR5(11月25日発売/実売予想価格1万5000円前後)

 

↑4色のカラバリを揃えるATH-AR3
↑4色のカラバリを揃えるATH-AR3(11月25日発売/実売予想価格6000円前後)

 

↑コンパクト設計のATH-AR1
↑コンパクト設計のATH-AR1(11月25日発売/実売予想価格4000円前後)

 

人気のIMシリーズの後継となるLSシリーズ5機種も登場

イヤホンでは、マルチBAドライバー搭載で人気を博したIMシリーズの後継となる「LSシリーズ」5機種が登場。マルチBAの「ATH-LS400」、「ATH-LS300」、「ATH-LS200」と、デュアルダイナミックドライバー搭載の「ATH-LS70」、「ATH-LS50」をラインナップしています。

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↑イヤホンのラインナップ

 

最上位の「ATH-LS400」は、新開発BAドライバーを4基(低域×2、中域×1、高域×1)搭載したクアッドモデル。指向性の強い高域ドライバーを耳と同軸上に設置し、チタニウムのハイブリッド導管を通して高域特性を向上しています。

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↑左からATH-LS400(実売6万円前後)、ATH-LS300(4万円前後)、ATH-LS200(2万5000円前後)。発売はすべて11月18日

 

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↑LS400の内側はスケルトン仕様でドライバーを視認できる

 

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↑LS400の内部構造

 

「ATH-LS70」は、2つのドライバーを直列に配置した「“Live Tuned”デュアル・シンフォニックドライバー」を搭載。ドライバーを同時に駆動することで、振動板の歪みを軽減し、音を均一に放射することでスピード感と重量感のある低音を再現します。

↑ATH-LS70
↑ATH-LS70(11月18日発売/実売予想価格1万3000円前後)

 

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↑LS70の内部構造

 

↑ATH-LS50
↑ATH-LS50(11月18日発売/実売予想価格7000円前後)

 

このほか、世界的なアナログオーディオ市場の盛り上がりを受け、7年ぶりの発売となるアナログターンテーブル2機種や、レコードプレーヤー用カートリッジ9機種なども発表されました。

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↑AT-LP5(11月18日発売/実売予想価格5万円前後)、AT-PL300USBII(11月18日発売/実売予想価格2万円前後)

 

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↑すべて12月9日発売

 

例年にも増してバラエティー豊かなラインナップを揃えたオーディオテクニカの新製品に期待が高まります。