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お金
2017/3/16 0:00

お金が増えるパワーワード「だから何?」

お金は増やせるものです。
ただし、せっかく増やしても、お金の扱いかたを知らなければ、たちまち消えていきます。

 

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『お金がどんどん増える人 お金がたちまち消える人』(午堂登紀雄・著/学研プラス・刊) は、「サラリーマンの平均年収の10倍」を稼ぐ著者が、お金にまつわる43の考えかたを紹介しています。

 

 

「ダイエットとお金」の深い関係

 

お金が消える人は「ダイエットできた自分」を想像し
お金が増える人は「途中経過の自分」を想像する

(『お金がどんどん増える人 お金がたちまち消える人』から引用)

 

いつまでたっても理想の体重に近づけない人は、運動器具やダイエット食品の「効果」にだけ注目します。
誰かが「○○でダイエットできた」という事実をもとに、自分にも同じ効果があると判断するのです。

 

しかし、健康的な減量とは長期間を要するものです。
ダイエット効果が事実であったとしても、それは「何ヶ月も続けること」が必須条件です。

 

お金が消える人は、「すぐに効果があらわれる」と思っています。

はじめから長く続ける気持ちがないため、あらゆるダイエット方法が成功しません。
「買う→続かない」を繰り返して、多くのお金を失います。

 

お金が増える人は、目標達成とは長期戦であることを理解しています。

だから、高額な運動器具やダイエット食品には手を出しません。
歩く距離を増やしたり、食事の糖分や脂肪分に気をつけることによって、無理のない体重調整をおこないます。

 

「お金が消える人は、プロセスをすっ飛ばして結果だけを夢見る」傾向があるのです。

 

 

「ケチ」でもお金が消えていく!?

 

お金が消える人は「オプションプラン」を加えるが
お金が増える人は「ベーシックプラン」で済ませる

(『お金がどんどん増える人 お金がたちまち消える人』から引用)

 

本書には、お金が増える人は「エコノミークラスでくつろぐ」「厳選した型落ち品を買う」という考えかたが紹介されています。
「最新」や「最上級」にはプレミアム価格が上乗せされており、品質差は少ないという事例です。

 

「お金をケチる=お金が増える」という意味ではありません。
小金を貯めることに成功しても、見栄(みえ)や無知によってお金を失うことがあるからです。

 

お金が消える人は、セールスマンの「押しに弱い」です。

保険でも新車オプションでも、他を検討せず、言われるがままに買ってしまいます。

 

お金が増える人は、セールスマンが言うことに「心の中でツッコミ」を入れています。

具体的なシチュエーションを例に、紹介します。

 

 

お金を増やすおまじない「だから何?」

 

結婚式を売っているブライダル業界は、基本的にリピーターがいません。
だから、一度の結婚式によって最大限に儲けようとします。
「あの手この手でオプションをセールスし、利益の上乗せ」をするために、新婦新郎の心をくすぐって、言葉たくみに魅力的な提案をしてきます。

 

よくあるトーク(1)
「せっかくですから」
→「せっかくって、具体的に何が?」

(『お金がどんどん増える人 お金がたちまち消える人』から引用)

 

追加オプションを提案されたとき、心の中で「だから何?」とツッコミを入れてみましょう。

自問自答することによって、セールストークを吟味するための心の余裕ができます。

 

「だから何?」は、声に出さないほうがいいです。
結婚式を準備してくれるウェディングプランナーは敵ではないからです。
あくまでも「セールスマンのトークに惑わされないようにする」ことが目的です。

よくあるトーク(3)
「一生に一度の晴れ舞台ですから」
→「私の人生の晴れ舞台は、結婚式しかないってこと?」

(『お金がどんどん増える人 お金がたちまち消える人』から引用)

 

まさに「性格が悪い人の揚げ足取り」ですが……。
それくらいの気持ちで「反証」したほうが、その場の空気に流されず、かえって冷静さを取り戻すことができます。

 

本書には「ウェディングプランナー」に対抗するための6種類のツッコミや考えかたが紹介されています。

 

最後に

 

本書『お金がどんどん増える人 お金がたちまち消える人』には、広い意味での「投資」に関する考えかたも紹介されています。

 

お金が消える人の結婚指輪は「ダイヤ」のリング
お金が増える人の結婚指輪は「ゴールド」のリング

お金が消える人は「デパートの大安売り」を喜ぶ
お金が増える人は「お金の大安売リ」を喜ぶ

(『お金がどんどん増える人 お金がたちまち消える人』から引用)

 

「自己投資」にまつわる考えかたは、以下のようなものです。

 

お金が消える人は「人気企業」のヒラ社員で終わり
お金が増える人は「ダサい企業」でトップになる

お金が消える人は「給料日後」に奮発するが
お金が増える人は「必要ならいつでも」奮発する

(『お金がどんどん増える人 お金がたちまち消える人』から引用)

 

きわめつけは、お金が消える人は「レビューを見て」本を買うが、お金が増える人は「実際にパラパラめくって」買うか判断する、というものです。もちろん、理由が説明されています。
ぜひ本書も、実際に手にとって「パラパラめくって」読んでみてください。

 

(文:忌川タツヤ)

 

 

【文献紹介】

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お金がどんどん増える人 お金がたちまち消える人
著者:午堂登紀雄
出版社:学研プラス

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