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2015/6/29 0:00

ずる休み可能! 社長を殴る事、奨励! 驚くべきルールがある会社3選

「休みたいけど休めない」「人事制度が不透明」など、社員が企業制度に不満を抱くという話はよく耳にしがちだ。しかし、世の中には驚くほどユニークな制度や、うらやましい制度をもつ企業が、実はけっこう存在するのだ。

 

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堂々とずる休みができる会社

結婚式の企画運営をしているノバレーゼでは、信じがたい休暇制度が存在する。年に1日限定だが、ずる休みが堂々と出来るというのだ。しかも有給休暇とは別枠らしい。通称「アイデア休暇」と呼ばれる、その休暇の実態はというと…?

まず、ずる休みのありえない理由を上司に告げる。上司が「面白い、了解」と言ってくれればOKだ。その理由が、ありきたりでつまらなければ、「アイデア不足、やり直し」を命じられる。
(『へぇな会社』から引用)

これまでの休暇理由として「奈良の大仏になる当番です」「アブダビの石油王を引っかけます」などがあったそう。「社内を笑いで満たし、お客様をおもてなしするエネルギーに変えたい」という創業社長の浅田氏の思いから生まれた驚きの休暇制度だ。

 

 

旅行費用を80%支給する会社

北海道土産として人気の「マルセイバターサンド」を製造販売している六花亭製菓には、旅好きにはありがたい制度が存在する。

2002年から1泊以上の旅行企画に社員6人以上は集まれば「社内旅行」と認定。食費や観光オプションも含めた旅行費用の80%を最高20万円まで支給する。(中略)2012年度は国内外77件で421人(のべ561人)が利用し、計約5,200万円を支給した。
(『へぇな会社』から引用)

旅行以外にも興味があることに挑戦し、会社や社会に役立ててほしいと、年1回の社内公募で最長2ヶ月の公休がもらえる制度も六花亭製菓には存在する。過去にこの制度を利用し、1ヶ月間、保育園実習をして、翌年開園した社内保育園の園長を務めた社員や、中国の緑化プロジェクトに参加した社員もいたそうだ。
「休みの日は非日常的な体験で脳を活性化せよ」という小田社長の持論がとても浸透している制度だ。

 

 

社長を殴れる会社

最後にご紹介する福島県会津若松市にあるIT関連業のEyes, JAPANには、ボクシングジムのようなサンドバッグが壁際にあり、テーブルにはバナナが山盛りに置かれているという。しかも天井を見るとミラーボールまであり、まるで会社とは思えない光景だ。

 

しかし、これらは全て社員を思ってのもの。バナナは朝食を食べずに出社する社員のため。ミラーボールは「今週は今日でおしまい!」という気分を盛り上げるために金曜日にのみ回すそうだ。
気になるサンドバッグには、眼鏡にひびが入り歯が欠けた痛々しい男性の顔のイラストが…。お察しの方もいると思うが、これは社長・山寺氏のイラスト。社員がストレスを発散したい時、これを思う存分、殴っていいという「社長サンドバッグシステム」が存在するのだ。ただし、サンドバッグの使用は社長不在の時に限っているそう。

 

この他にも「管理職は無人島でサバイバル」「最終面接は常連客」など、まだまだかわった制度がある企業が『へぇな会社』には多数掲載されている。就職・転職活動中の人は、仕事内容や給与だけでなく、こうした会社の制度や社風に注目してみると、企業の新鮮な一面に出会えるかもしれない。

 

(文:フムフム編集部)

 

 

【文献紹介】

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へぇな会社
著者:よしたに(著) 朝日新聞「へぇな会社」取材班(著)
出版社:朝日新聞出版

朝日新聞夕刊で好評連載中の「へぇな会社」が待望の書籍化! 『ぼく、オタリーマン。』『理系の人々』などで人気のマンガ家よしたにが、さまざまな会社の変わったルールを4コマ漫画で紹介します。「もうけは客と社員で山分け」「光熱費削って感動イベント」「最終面接官は常連客」「大失敗を表彰、笑い飛ばせ」「「社長」殴ってスカッと爽快」「出社は午後、休みも自在に」など、思わず感嘆してしまう働き方や育成方法など40社を紹介!

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