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2020/5/5 17:00

堀江貴文「僕たちが生きている時代はかつてないほど“ラッキーな時代”」

「もう、パソコンはいらない。スマホがあればどこにいても働けるし稼げる」

堀江貴文さんは5月11日発売の新著『スマホ人生戦略 お金・教養・フォロワー35の行動スキル』のなかでこう書いています。

 

堀江さんはもうほとんどパソコンを使いません。ビジネスもプライベートも連絡はLINEなどのスマホアプリが中心で、メルマガの原稿もフリック入力を駆使してスマホで書いているといいます。

 

新型コロナウイルスの感染拡大防止策としてテレワークが推奨されているいま、会社に出社してパソコンにしがみついて仕事をしている人は、時代の変化に取り残され、職を失うかもしれません。

 

しかし、スマホを本来の使い方で使えば、時代に取り残されることなく生き残ることができます。スマホで人生を切り開く――その秘訣を新著から一部を抜粋して紹介します。

 

『スマホ人生戦略 お金・教養・フォロワー35の行動スキル』の冒頭で、スマホの真の使い方を理解するにはインターネットの概論、つまり「基本ルール」を理解する必要があると述べた。

 

ここでその“キモ”を教えよう。コンピューターの知識がない人たちでも意味がつかめるよう、ごく大雑把にまとめてみるのでついてきてほしい。

 

テクノロジーの進化により、これから我々の社会はいままでの経験も常識も通用しない、未知の領域に突入していく。あなたがそこで生き残るためのお金儲け、そして人生を好転させていくチャンスはこの「基本ルール」上にあるのだ。

 

インターネットが数十年の短期間でなぜ世界中に普及したのか、あなたは答えられるだろうか。これは、インターネットの概論をつかんでいれば、すぐに解答できる。ひと言で言えば、「究極のバザール空間」を実現したからだ。

 

インドや中東の国々を旅したことのある人はピンとくると思うが、どこの街でもその中心に、無数の小さな出店が寄り集まった市場がある。これがバザールだ。

 

まるで市場のように、多種多様の情報が所狭しと並べられた活気あふれるネット空間。これを「バザール」に例えたのが、この言葉の由来だ。

 

そしてこれをIT用語に置き換えると、オープンソースになる。

オープンソースとは、インターネット上にコンピューター・プログラムが一般に公開されていて、誰でも修正や複製ができるということだ。

そして、インターネット上ではバザールのように、無償で利用できるソフトウェアが無数にアップされている。

公開されているソースコード(プログラミング言語のテキスト)は、誰でもそのまま使ってよいし、より使いやすくカスタマイズもできる。

 

こうして世界中の開発者が情報を共有し合い、一致協力してソフトウェアを開発した。自分だけで儲けようとは考えず、互いが連携して技術を発展させたおかげで、インターネットは爆発的に進化したのである。

 

誰でも「タダ」で使える、革命的なネットワーク

なぜ、こうした進化が起こったのか?

実はインターネットが出現する以前のテクノロジーの世界では、これとは逆の状態が長い間続いていた。情報を遮断し、限られた人々の間だけで情報が共有される「伽藍(カテドラル)方式」が主流のやり方とされていたのだ。

 

静かで荘厳な宗教寺院(伽藍)のように、閉鎖的な空間で開発された新たな技術は、その技術の開発者の間でのみ共有された。

 

膨大な時間を使って、互換性のない方法で開発をしていれば、スピードも遅いし使い勝手も悪いのは当然だ。そんな時代にインターネットが一般に「タダ」で提供され、こうした悪条件を一掃するきっかけとなったのである。

 

国境や権威や制度の垣根を取り外し、世界中の人々が人類の進化のため、一丸となって発展させた革命的なネットワーク。それがインターネットだ。

 

そしてスマホは、そのネットワークに一瞬でつながれる最強の武器なのである。

 

ある国の個人が開発した技術を世界中の誰もが活用できるというオープンソースの考え方は、現在のソフトウェア開発の世界では標準になっている。

 

専門家に独占されるより、誰でも簡単に利用できるようにしたほうが、社会に役立つ進化を遂げていくのは当たり前だ。

 

だから、インターネットは短期間で成熟して世界のインフラになり得たのだ。

 

そしてこのオープンソースの有用性を、さらに加速させたのがスマホだ。iPhoneも、Android端末も、スマホの中枢であるOSはオープンソースのものが源流となっている。特にAndroidを開発したGoogleは、多くのオープンソースソフトウェアを公開している。

 

世界中の誰もが、遠慮なく「バザール空間」に飛び込んで行けるのだ。

 

カネ儲けし放題の「バザール」に〝タダ乗り”しろ!

閉鎖や所有という価値観に支配された伽藍方式は、もはや時代遅れだ。内にこもって、無駄な時間を過ごしている暇などはない。

 

他者に向けて解き放たれたバザール空間に広がる“オープンソースの世界”では、あらゆる機会や情報は“取り放題”となった。

 

世界中にカネ儲けし放題のバザールが広がり、高度に発達した情報インフラに「タダ乗り」できる。こんなラッキーな時代はかつて存在しなかったということに、どうか気づいてほしい

 

インターネットの広大なバザール空間に、スマホでフリーライドしていこう。

 

●スマホはオープンソースによって絶えず爆発的な成長を続けている

●スマホで世界の人々と情報共有して行動していれば、無駄な技術開発を引き起こすことはない。閉鎖的な価値観を打ち崩し、新しい価値観を築いていける

●形骸化した既存のシステムにも、既得権益にも邪魔をされずに、あなたはスマホで、新しいビジネスアイデアを自由に試すことができる

 

この項での僕の主張をまとめると、この3つになる。この基本ルールさえ押さえておけば、誰もがスマホで人生を変えることができるだろう。

 

あとはアイデアを形にして、ひたすら行動あるのみだ。

課金制ゲームにのめり込んで、無駄な時間とお金を使っている暇はない。

小さなスマホを武器にして、大きなお金と価値を創造していこう。

 

【書籍紹介】

スマホ人生戦略 お金・教養・フォロワー35の行動スキル

著者:堀江貴文
発行:学研プラス

「スマホとは何なのか?」「どう使えば人生は最大化するのか?」 IT起業家として、インターネット黎明期から第一線を走り続けた堀江貴文さんが今まで語らなかった“スマホの真実”を、縦横無尽に語り尽くします。お金、教養、フォロワー…すべてをゲットして、小さなデバイスで人生を大きく変えていくコツが凝縮された一冊。

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