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2020/5/14 17:00

堀江貴文「お金が貯まらない人たちへ」

「もう、パソコンはいらない。スマホがあればどこにいても働けるし稼げる」

 

堀江貴文さんは5月11日発売の新著『スマホ人生戦略 お金・教養・フォロワー35の行動スキル』のなかでこう書いています。

 

堀江さんはもうほとんどパソコンを使いません。ビジネスもプライベートも連絡はLINEなどのスマホアプリが中心で、メルマガの原稿もフリック入力を駆使してスマホで書いているといいます。

 

新型コロナウイルスの感染拡大防止策としてテレワークが推奨されているいま、会社に出社してパソコンにしがみついて仕事をしている人は、時代の変化に取り残され、職を失うかもしれません。

 

しかし、スマホを本来の使い方で使えば、時代に取り残されることなく生き残ることができます。スマホで人生を切り開く――その秘訣を新著から一部を抜粋して紹介します。

 

 

現在の日本は、かつてなかったほどに“カネ余りの国”になっている。

 

マイナス金利であることに加え、政策でお金の供給量を増やしたために、銀行にも市場にもお金は有り余っている。だが、それでも普通の人たちはカネ余りを実感できないでいる。これはなぜか。最適に分配される仕組みがないからだ。

 

余ったお金は投資して社会に分配されることが理想ではあるけれど、魅力的な投資先が少ないために、お金は動かず眠ったままになっている。さらに、日本人の貯金信仰の根強さも相まって、余計に流通せず滞っている。

 

そうした中で、いざ魅力的な投資先が出てくると、行き場を失っていたお金が一か所にワッと集中する。水の入った大きな皮袋が破裂寸前になっているところに、小さな穴が開き、中の水があふれ出すような現象が起きる。

 

穴を開けた投資先に、一気に大量のお金が流れ込む。お金を得た投資先ではお金が余ったまま。そこで投資をしたら、また儲かってしまう――。

 

こうして穴を開けた側のお金持ちは、良いか悪いかは別にして、莫大なカネ余りに直面しているというわけだ。

 

日本の率直な現実として、いま、お金持ちたちは、お金を使いたいのに使う先がなくて困っている。だから、チャンスなのだ。彼らの琴線に触れる優れたアイデアや投資プランさえ提案できれば、すぐにお金が投じられる。どこにも手続きに行く必要などない。スマホを使ってアピールすればいいだけだ。

 

そうして一度、あなたがお金の流入を実感できたなら、あなたの人生は変わる。「お金を貯めていても意味がない」という、経済活動の真理を感じ取れるに違いない。だから、お金を貯めることに悩んでいるよりも、まずは発信することだ。パンパンの皮袋に穴を開けに行こう!

 

使えば使うほどお金は集まる

世界的に見ても、日本人は「お金」が大好きな国民だ。正確に言うと「お金を貯めること」に熱中しすぎるのだ。家計の金融資産に占める現金・預金の比率は、日本は52.9%(日本銀行資金循環統計〈速報〉2019年より)。米・欧とくらべ断トツの1位だ。呆れるぐらい、貯めまくっている。

 

こうした貯金信仰は、スマホの電子決済の普及が遅いことにも関係しているだろう。いちいち財布からお金を取り出していれば、つい出すのが惜しくなる。使わずに残っている様子をその目で見て、ホッと安心するのである。けれど、金利は恐ろしく低いし、財布に新たなお金が入ってくるわけでもない。

 

お金は使わずに取っておくのが正しい。そんな間違った「拝金主義」が何十年も強い力を持っているのだ。そのくせ貴重な時間は安値で売り払い、辛い仕事にイヤイヤ縛られている。そうして、時間がない、余裕がない、日本終わっている……などと文句を言っている。

 

「おかしいんじゃないの!?」と僕は問いたい。

使いまくれば使いまくるほど、お金は集まるのだから。

 

いつもこう言っているにもかかわらず、どういうわけか、世間では僕のほうがケチな「拝金主義」と罵られることが多い。まったく納得できない。貯金なんかしたこともない僕が、どうして拝金主義なのだ?

 

お金の無駄遣いはしたくないくせに、時間を無駄遣いすることには抵抗がない。そっちのほうが絶対に変だろう。どれだけ叩かれようと、僕はこれからも「お金を使え」と言い続ける。

 

時間の安い切り売りも、貯金もやめてしまおう。自分で動き出して穴を開けた者だけが、余ったカネを総取りできる。そして、お金の悩みから解放される。本当だ。

 

そのためのツールとして、スマホは優れた味方となる。時間を効率化して、優れた情報を得ながら、魅力的なプランやアイデアを発信していけばいい。

 

スマホは、パンパンに膨れた宝の袋を突き刺し、中からこぼれ落ちる大量の宝をいただくための、鋭い刀なのだ。

 

【書籍紹介】

スマホ人生戦略 お金・教養・フォロワー35の行動スキル

著者:堀江貴文
発行:学研プラス

「スマホとは何なのか?」「どう使えば人生は最大化するのか?」 IT起業家として、インターネット黎明期から第一線を走り続けた堀江貴文さんが今まで語らなかった“スマホの真実”を、縦横無尽に語り尽くします。お金、教養、フォロワー…すべてをゲットして、小さなデバイスで人生を大きく変えていくコツが凝縮された一冊。

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