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カメラ
2016/6/22 15:00

【ボーナスで買いたい】プロが認める最新デジタル一眼カメラ BEST3

テレビやデジカメなどをの買い替えを検討していた方にとって、待ちに待ったボーナスシーズンが到来! 家電量販店などでは、ボーナスシーズンに合わせて商品の値引きなどを行うケースもあり、通常よりもお得に購入できるチャンスです。そこで、ゲットナビでは、ボーナスシーズンにぴったりなデジタルアイテムを、プロのテストに基づいておすすめします! 今回は、ミラーレス機や一眼レフ機などを含む「デジタル一眼カメラ」のなかから、レンズキットで実売価格10~15万円程度の入門機・中級機をセレクトし、その機能を比較しました。

 

私が検証しました!

 

カメラマン
吉森信哉さん
一眼レフからコンデジまで使いこなす無類のカメラ好き。風景や寺社をフィールドワークとして撮影しています。

 

【テスト項目はコチラ】

起動速度
電源を入れてから、シャッターが切れるまでの時間を計測。カメラの初期設定を基本とし、AFも作動させました。

AF速度
約5mの位置にピントを合わせた状態から近接撮影。シャッターボタンを押してから撮影完了までを計測しました。

連写枚数
連写モードでシャッターを押し続け、撮れる枚数をカウント。枚数制限のあるモデルもあるため1分間としました。

半押しのわかりやすさ
シャッターボタンを半押しして、その深さを確認。実際にシャッターを切って、その感触も比べました。

シャッター音
スマホの音圧計アプリを用いて、音の大きさを確認。実際にシャッター音を聞いて聴感上の違いも比較しています。

●起動速度、AF速度、連写枚数は5回テストを行い、その平均値を評価しています

 

<1位>AFや連写が高速でシャッターチャンスに強い096-01-2_R

 

オリンパス
OM-D E-M5 Mark
実売価格13万4140円(14-150㎜Ⅱレンズキット)

シャッター速度5段ぶんの手ブレ補正をボディ内に装備するミラーレス一眼。小型ながら防塵・防滴仕様を実現した、タフなマイクロフォーサーズです。

 

【SPEC】
撮像素子:4/3型 1605万画素LiveMOS
マウント:マイクロフォーサーズ
液晶:3型 約104万ドット
サイズ/質量:約W123.7×H85×D44.5㎜/約1010g

096-02_R

↑前後2ダイヤルを装備し、露出などを素速く快適に調整できます。小型かつホールド性が高く、持ちやすいです

096-03_R

↑前後ダイヤルの機能を変更できる「ファンクションレバー」を背面に装備。ISO感度などの調整が可能です

 

【起動速度:12Pt/20】

テンポよく撮るには電源を入れたままで

096-04_EM5_R

起動速度は1.9秒と、一眼レフに比べるとやや遅め。スナップなどをテンポよく撮りたい場合には、電源を入れたままにして、スリープ状態から起動するのがベターです。

 

【AF速度:18Pt/20】

明るい場所なら高速かつ正確

096-05_R

AF速度はトップのLUMIX GX8とほぼ同じ約0.18秒と高速。コントラストAFのため、暗い場所では多少AFが迷うこともありますが、明るい場所であれば快適に撮影できます。

 

【連写枚数:20Pt/20】

1分間に126コマの撮影ができた

096-06_R

約1秒間に渡る高速連写ののち、秒間2コマ弱で連写し続けることができます。枚数は1分間で計126コマ。今回計測した一眼のなかではトップの数値となりました。

 

【半押しのわかりやすさ:14Pt/20】

ボタンは浅めだが半押しの位置は明確

096-07_R

シャッターボタンは浅めですが、半押しの位置はわかりやすかったです。半押しからさらに押し込んでシャッターが切れるまでの間隔も短く、シャッターチャンスを逃しにくいのが◎。

 

【シャッター音:18Pt/20】

音は大きめだがあまり気にならない

096-08_R

音自体はやや大きめですが、聴感上はさほど耳障りではなく、反響音の少ない乾いた音。音が気になるシーンでは、電子シャッターを使うことで、ほぼ無音で撮影できます。

 

【総合評価:82Pt/100】

1分間で撮れる連写枚数は実測で126枚とトップ。聴感上のシャッター音が静かで、無音撮影となる電子シャッターも搭載しています。AF速度などもトップクラス。2ダイヤルの操作系で使いやすさも魅力です。

 

 

<2位>シャッターボタンを半押ししやすく起動も高速な快適モデル

097-01-2_R

ニコン
D5500
実売価格7万4590円(18-55㎜VRレンズキット)

2416万画素APS-Cサイズセンサーを搭載する一眼レフ。約470g(CIPA基準)と軽量です。1回の充電で約820コマ撮影できる低消費電力設計も魅力。

 

【SPEC】
撮像素子:23.5×15.6㎜ 2416万画素CMOS
マウント:ニコンF
液晶:3.2型 約104万ドット
サイズ/質量:約W124×H97×D70㎜/約470g

097-02_R

↑ダイヤルは後ダイヤルのみ。グリップは薄型設計ですが、十分なくぼみがあるため非常にホールドしやすいです

097-03_R

↑撮影時の情報は液晶モニターに表示。絞りの状態などがグラフィカルに表示されるため、見やすいですね

 

【起動速度:20Pt/20】

電源オンとほぼ同時に撮れる

097-07_D5500_R

起動は極めて速く、AFに迷いが生じなければ、電源を入れたとほぼ同時にシャッターが切れます。非常にチャンスに強いですね。

 

【AF速度:12Pt/20】

シャッターが深く時間がかかった

097-08_R

シャッターボタンが深めなこともあり、シャッターが切れるまで0.4秒程度。連続してAFするAF-Cモードが有効です。

 

【連写枚数:16Pt/20】

097-09_R

最大100コマの連写に対応

2秒ほど高速連写したあと、秒間1.5コマ程度の連写となります。最大100コマを連続撮影し、それに達すると自動で停止。

 

【半押しのわかりやすさ:20Pt/20】

097-10_R

適度な深さがあり半押ししやすい

シャッターボタンが適度に深く、半押しのポイントもわかりやすいです。初心者でも失敗なく半押しできるボタンといえますね。

 

【シャッター音:12Pt/20】

平均的な大きさだが機械音が響く

097-11_R

音の大きさは平均的といえるレベル。しかし、シャッターボタンを押した直後に機械の作動音がわずかに響きました。

 

【総合評価:80Pt/100】

起動が極めて高速で、シャッターボタンが深めで半押ししやすいため、初心者でも使いやすいモデル。そのぶんシャッターの押し始めからシャッターが切れるまでの時間は、やや長めの結果に。

 

 

<3位>AFが高速でトータルのバランスに優れた万能モデル

097-04-2_R

パナソニック
LUMIX DMC-GX8
実売価格13万6400円(14-140㎜レンズキット)

レンズとボディの両方で手ブレ補正が機能する「Dual I.S.」を搭載したミラーレス一眼。「4Kフォト」も楽しめるマイクロフォーサーズ規格のモデルです。

 

【SPEC】
撮像素子:4/3型 2030万画素LiveMOS
マウント:マイクロフォーサーズ
液晶:3型 約104万ドット
サイズ/質量:約W133.2×H77.9×D63.1㎜/約487g

097-05_R

↑ダイヤルは前後の2ダイヤルで露出調整がしやすいです。またグリップが大きく、安定してホールドできるのも魅力

097-06_R

↑バリアングル式液晶のほか、チルト式のEVFを採用。ファインダーを見ながらのローアングル撮影が容易です

 

【起動速度:16Pt/20】

起動から1秒強で撮影可能

097-12_GX8_R

シャッターが切れるまで1.1秒かかりました。E-MOM-D 5 MarkⅡ同様、スリープからのほうが高速です。

 

AF速度:20Pt/20

0.15秒と高速でシャッターが切れる

097-13_R

AFに要した時間は0.15秒で、5機種のうち最も高速。シャッターボタンも浅く、素速く撮影できます。

 

連写枚数:12Pt/20

097-14_R

開始3秒の連写は高速

3秒程度高速連写が行われたのち、1秒間に1コマ程度の連写。1分間での撮影枚数は79枚でトータルでは少なめです。

 

【半押しのわかりやすさ:10Pt/20】

シャッターボタンは極めて浅い

097-15_R

シャッターボタンに触れただけで半押しとなるほど浅い、プロ好みのボタン。初心者にはややシビア過ぎる印象です。

 

【シャッター音:18Pt/20】

反響が小さく小気味良い音

097-16_R

大きさは平均的。聴感上は、余計な反響音が小さめで小気味良い音といえます。電子シャッターでの無音撮影も行えます。

 

【総合評価:76Point/100】

シャッターボタンの押し始めから切れるまでの時間が短く、素速く撮れます。反面、シャッターボタンが浅く、軽く触れただけで半押しとなるため慣れが必要となります。

 

機械的な作動の少ないミラーレスが好結果を出した

一眼レフやミラーレス一眼は、動きモノ撮影などに用いられることが多いです。そのため、画質だけでなくレスポンスの良さやシャッターの感触など、感覚的な使い勝手も重要になってきます。

 

そこで今回は、電源を入れてからシャッターが切られるまでの速さ(起動速度)や、シャッターの押し始めからピントが合うまでの時間(AF速度)、1分間で何枚連続して撮れるか(連写枚数)を軸に比較。加えて、感覚的な部分として、シャッターボタンの半押しのわかりやすさやシャッター音の大きさもチェックしました。

 

結果、機械的な作動の少ないミラーレスが健闘。起動速度こそ一眼レフが優位ですが、オリンパス OM-D E-M5 MarkⅡの連写枚数など、同価格帯の一眼レフを凌駕する結果も多くありました。光学ファインダーにこだわらないならミラーレスを選択すべきでしょう。

 

プロの総括

レスポンスの差はほぼなく感覚的な部分を重視したい

「レスポンスは5機種とも秀逸で、差はわずか。OM-D E-M5 MarkⅡは、シャッター音やボタンの押しやすさも考えて設計されていると感じました」(吉森さん)

 

●カメラの質量は、CIPA基準(バッテリー、メモリーカード含む)で記載

 

【URL】
パナソニック http://panasonic.jp/
LUMIX DMC-GX8  http://panasonic.jp/dc/g_series/gx8/
ニコン http://www.nikon.co.jp/
D5500  http://www.nikon-image.com/products/slr/lineup/d5500/
オリンパス https://olympus-imaging.jp/
OM-D E-M5 MarkⅡ https://olympus-imaging.jp/product/dslr/em5mk2/