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2017/6/25 16:15

「和食×ウイスキー」の相性が抜群! レジェンドが教える高品質スコッチ「グレン グラント」

いま、日本をはじめ世界中で盛り上がっているお酒のひとつがウイスキー。アメリカやカナダなど国ごとに個性的な味わいがあり、近年ではジャパニーズウイスキーも人気です。ただ、販売量のシェアでいえば、イギリス・スコットランドのスコッチウイスキーが圧倒的。

 

日本のウイスキーづくりもスコッチを手本にしたように、ウイスキーの代名詞ともいえる存在で、来る6月27日に現在最も高い評価を得ている銘酒「グレン グラント 18年」が日本で発売されます。今回は事前に行われたセミナーの様子とともに、魅力をお伝えしましょう!

 

独自の製法によるクリアでライトな味がグレン グランド最大の魅力だ

講師として登壇したのは、なんとグレン グラントの最高蒸溜責任者であるデニス・マルコム氏。15歳のときに樽職人の見習いとして蒸溜所で働きはじめ、それから50年以上グレン グラントに人生を捧げてきたデニス氏。英国王室より”サー”の称号を授与し、”ウイスキー界のレジェンド”ともいわれています。

↑デニス・マルコム氏
↑デニス・マルコム氏

 

グレン グラントの大きな魅力のひとつが、複雑さやクセが特徴のシングルモルトウイスキーのなかでも、クリアでライトな味であること。シングルモルトというのは、大麦(モルト)以外の穀物の原酒を混ぜて万人受けする味に仕上げる「ブレンデッドウイスキー」に比べ、ひとつの蒸溜所のモルトのみを使うため、個性が強くなりがち。それが魅力でもありますが、個性はありながらもディープではなくライトなのがグレン グラントなのです。

↑グレン グラント蒸溜所付近
↑グレン グラント蒸溜所付近

 

デニス氏の解説を聞くと、製法は基本に忠実でありながらも特異と思えるほど独自でした。主な原料となるモルトには、スコッチウイスキーの特徴であるスモーキーフレーバーを生むピート由来の麦芽はあえて使っていないとか。そして蒸溜所があるのは、スコッチの産地のなかでも特に自然が豊かな「スペイサイド」。そこに流れる良質な天然の湧水を使うことで、クリアな味に仕上がるのです。

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蒸溜や樽熟成に関しても特徴的でした。グレン グラントは首の細長いポットスチルを使つとともに、軽い蒸気のみを採取する精溜器を導入。これがエレガントかつフルーティな酒質になる、ひとつの理由です。そして、熟成に用いる樽は3回までしか再利用しません。そのため、味も色味もクリアに仕上がるのです。

↑10年、12年、18年と、熟成期間ごとにラインナップ。最も長い18年でも洗練された色味です
↑10年、12年、18年と、熟成期間ごとにラインナップ。最も長い18年でも洗練された色味です

 

世界一のスコッチに輝いた18年は数量限定なので見逃すな!

解説のあとは、テイスティングとフードペアリング。会場となった、六本木「ミクソロジーエクスペリエンス」の代表であり、日本屈指のバーテンダーでもある南雲 主于三(なぐも しゅうぞう)氏が、グレン グラントに合う料理を用意してくれました。それはなんと、和食!

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「やさしい味わいの10年(グレン グラント 10年)には、香りが強すぎずタンパクなうまみを感じるイカを、シンプルに塩焼きで。塩気と香ばしさが、ウイスキーの特徴を生かしながら着飾ってくれます。12年はシェリー酒の樽で熟成されているので、フルーティな甘味が特徴。そこで魚のなかでも特有の旨味を持つブリを使い、甘さとコクを楽しめる照り焼きで合わせました。醤油の香りが絶妙に調和します」(南雲氏)

↑南雲 主于三氏
↑南雲 主于三氏

 

なお、10年はストレート以外に、ハイボールやオンザロックで飲むのもオススメとか。そこでロックグラスに10年を注いでみると、キリっと冷やされたウイスキーの輪郭が口いっぱいに。溶けた氷の加水によって香りが開くので、華やかなフレーバーもより広がります。こうしてメインの食事とのペアリングを楽しんだあとは、スイーツを18年とともに。合わせたのは伝統的な和菓子のようかんです。ただ、一般的なそれとは少し違うテイストな様子。

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「18年に合わせたのはようかんですが、今回は創作和菓子ユニット『wagashi asobi』さんの逸品を用意しました。この中にはイチヂク、イチゴ、クルミが入っており、ラム酒もほんのり。食べる部分によって味の表情が変わるのですが、コクと果実味が合わさって、18年の豊かな華やかさにふんわりとした深みを演出してくれます」(南雲氏)

 

南雲氏はさらに、グレン グラントとカクテルの相性にも言及。スタンダードなスコッチは、ウイスキーらしいどっしりとした味わいが強い一方で、カクテルにするのは難しいそう。ただグレン グラントはフルーティさがあるため、特に果物を使うカクテルにはよく合うのだとか。

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そこで登場したのは、パッションフルーツと卵白でアレンジしたサワーカクテル。味わってみると、卵白のマイルドな口当たりのあとに広がる柑橘系果実特有の甘酸っぱさが爽やか。そして洗練されたウイスキーのフレーバーが、しっかりとまとめています。

↑グレン グラント 10年/参考価格3140円
↑「グレン グラント 10年」参考価格3140円

 

なお、個人的にオススメしたいのは、「ウイスキーバイブル2017」でベストシングルモルトスコッチウイスキー(10年以下熟成部門)に選ばれた10年。卓越したバランスのよさが最大の特徴で、先述したように飲み方を選ばない汎用性があり、なおかつ価格が手ごろです!

↑「グレン グラント 18年」参考価格1万5000円
↑「グレン グラント 18年」参考価格1万5000円

 

もうひとつ挙げるなら、やはり6月27日から日本で新発売される18年。冒頭で紹介した”現在最も高い評価を得ている”というのは、「ウイスキーバイブル2017」においてスコッチウイスキーオブ・ザ・イヤーに輝いたということですが、味の特徴は豊かな熟成感ときわめてスムースな飲み口、そしてフローラルさが際立つ華やかな香り。値は張りますが、18年でしか味わえない優雅さは特別な日に飲んだり贈り物にも最適。そしてなにより、数量限定なので希少価値も随一です。お見逃しなく!

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