グルメ
2017/10/22 10:50

日本でもブレークなるか? グルメの新形態「グローサラント型」店舗を「トリエ京王調布」で体験してきた

2012年に鉄道が地下化され、街の南北がシームレスにつながった調布駅周辺。9月29日、多くの人が行き交うこの地に、商業施設「トリエ京王調布」がオープンしました。

 

「トリエ京王調布」は、ファッション・雑貨・フードなどの専門店がそろうA館、家電量販店「ビックカメラ」が中心のB館、映画館やカフェなどがあるC館の3棟構成。“ちょっとステキ”や“スローライフ”など、調布らしいテーマで厳選された72店のテナントが入ってます。本稿では、人気3ブランドの新店舗をピックアップしてご紹介しましょう。

↑A館の外観
↑A館の外観

 

史上最大の成城石井流「グローサラント型」店舗

まずはA館1階の「成城石井 トリエ京王調布店」から。成城石井では初となる「グローサラント型」の店舗です。グローサラントは、グローサリー(=grocery:食料品店)と、レストラン(restaurant)をかけ合わせた造語。つまり、成城石井の高品質な食材を買い物だけではなく、店内での本格的な食事としても楽しめるんです。

 

販売スペースと飲食スペースを合わせた面積は、これまでの成城石井のなかで最大。他店舗では見られない鮮魚などの生鮮食品コーナーもあります。

↑販売スペースには、バイヤーが世界中から厳選した約1万1500アイテムが並びます
↑販売スペースには、バイヤーが世界中から厳選した約1万1500アイテムが並びます

 

飲食スペース「SEIJO ISHII STYLE DELI & CAFE」では、成城石井が誇る旬の食材を使ったメニューを、いま一番オススメの食べ方で提供してくれます。メニューにはレシピカードが付いていて、家庭でも再現可能。必要な食材は、隣の販売スペースですぐに購入することができます。

↑「SEIJO ISHII STYLE DELI & CAFE」の外観
↑「SEIJO ISHII STYLE DELI & CAFE」の外観

 

メニューは「さすが成城石井!」といった感じの本格派。たとえば、ハンバーガーのパティは未凍結の黒毛和牛100%と淡路島産の玉ねぎを使い手ごねで。バンズはフランス産全粒粉とゲランドの塩を使用するなど、素材名だけでも充分おいしそう。

↑贅沢な旨みをまとった「スペイン産フォアグラバーガー」(1393円)。ハンバーガーはテイクアウトも可能
↑贅沢な旨みをまとった「スペイン産フォアグラバーガー」(1393円)。ハンバーガーはテイクアウトも可能
↑独特のコシとモチモチ食感の生パスタ。「成城石井自家製ベーコンと三重産赤卵のカルボナーラ」(1069円)
↑独特のコシとモチモチ食感の生パスタ。「成城石井自家製ベーコンと三重産赤卵のカルボナーラ」(1069円)
↑「イタリア産10ヶ月熟成生ハムと有機ルッコラセルバチカのプロシュート・エ・ルッコラ」(1069円」
↑「イタリア産10ヶ月熟成生ハムと有機ルッコラセルバチカのプロシュート・エ・ルッコラ」(1069円」
↑「九州産黒毛和牛のウチモモ赤身ステーキ」(1620円)
↑「九州産黒毛和牛のウチモモ赤身ステーキ」(1620円)

 

ほかにもスムージーやジェラートなど、メニューのラインナップは多彩。さらに、店内で売られている約550種類のボトルワインを、ワイン価格に+500円すれば飲食スペースで飲むこともできます。

↑ゆったりくつろぎながら、バイヤーセレクトの食材を味わうことができます
↑ゆったりくつろぎながら、バイヤーセレクトの食材を味わうことができます

 

“グローサラント”は欧米で人気の形式で、日本でも次世代型スーパーの形として注目されています。これまでにない食のスタイルを提案してくれる、新しい成城石井に期待大です。

 

高級レストランレベルのスイーツ「アトリエうかい」

つづいては、成城石井と同じくA館1階にある「アトリエうかい トリエ京王調布」。鉄板料理店「うかい亭」などのレストランを東京・神奈川中心に運営する、うかいグループの洋菓子店です。ここでは「うかいの余韻をご家庭へ」をコンセプトに、定番のクッキーや旬の果物を使ったケーキなどを提供しています。

↑かわいらしいデザインの店舗。パッケージもこだわっているので、お土産にもおすすめ
↑かわいらしいデザインの店舗。パッケージもこだわっているので、お土産にもおすすめ

 

ここでの注目は、店内のオープンキッチンで作る、トリエ京王調布だけでしか食べられない限定商品。「プリン」「シフォンケーキ」「アイスクリーム」があります。

↑ころんとした形の高級感あふれるガラス瓶に入ったプリン。左からフロマージュ(480円)、栗(530円/季節限定)、バニラ(480円)の3種
↑ころんとした形の高級感あふれるガラス瓶に入ったプリン。左からフロマージュ(480円)、栗(530円/季節限定)、バニラ(480円)の3種
↑ふんわり食感のシフォンケーキ(メープル/2430円)。写真はカットされたものですが、実際はホールサイズでの販売。メープルの生クリームとメープルシロップが付いてきます
↑ふんわり食感のシフォンケーキ(メープル/2430円)。写真はカットされたものですが、実際はホールサイズでの販売。メープルの生クリームとメープルシロップが付いてきます

 

レストランを運営する「うかい」グループならではの上質でコク深いスイーツは、贅沢感たっぷりです。

 

工場見学もできちゃう!?「猿田彦珈琲」の集大成

最後は、C館1階にオープンした人気コーヒーショップの新店舗「猿田彦珈琲 調布焙煎ホール」。“集大成”と位置づけられた同店の目玉は、約150坪の店内に設えられた4台の焙煎機。調布店限定の「リトル調布」というブレンドをはじめ、全店のコーヒー豆がここで焙煎されます。

↑リビングのような居心地の良さを感じさせる店内
↑リビングのような居心地の良さを感じさせる店内
↑コーヒーが作られていく全工程をライブ感たっぷりに楽しめます
↑コーヒーが作られていく全工程をライブ感たっぷりに楽しめます
↑調布店限定のホットドッグ(734円)。吉祥寺などで人気の「ケーニッヒ」による、素材にこだわった本格ドイツソーセージを使用しています
↑調布店限定のホットドッグ(734円)。吉祥寺などで人気の「ケーニッヒ」による、素材にこだわった本格ドイツソーセージを使用しています
↑猿田彦の系列ブランド「ティキタカ アイスクリーム」も取り扱っています
↑猿田彦の系列ブランド「ティキタカ アイスクリーム」も取り扱っています

 

「調布は僕が生まれ育った街ということで、京王さんとの良縁をより育むことができ、今回のいい話をいただけました。自分としても気合が入っていて、いままで仙川にあった焙煎機能をこっちにもってきました。ある意味、これまでの猿田彦珈琲の集大成。これ以上大きい店はもう出店しないかも。でも、未来の猿田彦珈琲にとって大事な店となるのは間違いありません。先日新ブランドのティキタカを出しましたけど、もっといろいろやっていきたいしコーヒーももっとおいしくしていきたいと思っています。これからもご期待ください!」(大塚さん)

↑「猿田彦珈琲」代表取締役の大塚朝之さん
↑「猿田彦珈琲」代表取締役の大塚朝之さん

 

「成城石井」1号店がある成城は、調布市のすぐ隣街。京王の拠点である八王子エリアは「うかい」創業の地。そして「猿田彦珈琲」代表の大塚さんは、調布市仙川の出身。大塚さんの言葉にもあるように、今回紹介した店舗は京王にただならぬ縁があります。

 

テラス席や壁面緑化、さらには地上にあった鉄道レールを素材の一部にしたり、駅周辺の歴史をデザインに採り入れたりと、“人々や暮らしを結ぶ”というテーマを体現した「トリエ京王調布」。入っている店舗もただのテナントではなく、コンセプトにしっかり沿ったところを厳選しているのでしょう。新型車両が登場したこともあり、京王は電鉄としても躍進の年。生まれ変わった調布に、みなさんも足を運んでみては?

 

【SHOP DATA】

トリエ京王調布

住所:A館/東京都調布市布田4-4-22、B館/東京都調布市小島町2-48-6、C館/東京都調布市小島町2-61-1

アクセス:京王新宿線「調布駅」すぐ

営業時間:ショップ(A・B・C館)10:00~21:00、レストランフロア(A館5階)11:00~23:00 ※ショップの一部店舗は営業時間が異なります

定休日:なし