グルメ
立ち食いそば
2016/6/17 11:37

【昼はそば】茅場町「蕎麦たかね」は石臼挽きの十割そばの並盛り350gで大満足のボリューム感

立ち食いそば店の食べ歩きが趣味で、立ち食いそばムックも執筆したことがあるライター、平島憲一郎さんが気になるお店をレポートするコーナー。今回は、東京・茅場町の「蕎麦たかね」を紹介します。茅場町駅9番出口近くの同店は、立ち食い好きに人気だった「蕎麦まえだ」が改名したお店。改名は変わりましたが、「まえだ」時代の味はしっかり引き継がれています。

 

石臼挽きの十割そばも揚げ物もハイクオリティ

↑真っ赤に塗られた窓枠、看板の左右に赤字縦書きのキャッチフレーズが並ぶ店構えが印象的
↑真っ赤に塗られた窓枠、看板の左右に赤字縦書きのキャッチフレーズが並ぶ店構えが印象的

 

↑店内には椅子席が11席。立ち食いする人を入れても13人ほどで満員になる
↑店内には椅子席が11席。立ち食いする人を入れても13人ほどで満員になる

 

同店のウリは店で石臼挽きから行う自家製十割そば。やや太めで平打ちのそばはコシがあり、香りも豊かだ。つゆはかつお、宗田、さばからだしを取り、かえしに純米本みりんやミネラル豊富な奥能登産の塩を使用。もりつゆはほのかに古酒の風味を感じる大人の味で、かけつゆはだしの風味とかえしの甘みが前に出た、重量感のある味だ。

↑天ざるそば(600円)。かき揚げはそのまま食べても、つゆにつけてもそれぞれにうまい
↑天ざるそば(600円)。かき揚げはそのまま食べても、つゆにつけてもそれぞれにうまい

 

↑つけそば(850円)。炙りチャーシューのうまみを生かしつつ、そばの風味も堪能できる。なお、こちらは夜限定のメニューなので要注意
↑つけそば(850円)。炙りチャーシューのうまみを生かしつつ、そばの風味も堪能できる。なお、こちらは夜限定のメニューなので要注意

 

人気の天ざるそばは、プリプリのえびとするめいかのゲソ、玉ねぎなどを使った豪華なかき揚げを別皿で提供。低温と高温の2つの油で二度揚げすることで、油切れをよくしている。かき揚げ自体は奥能登産の塩で軽く味つけされており、そのまま食べてもおいしい。

↑大根おろしやわかめ、天かす、ねぎなどを無料でセルフトッピング可能。ただし、トッピングは各種ひとつまみ程度にするのがマナーだ。このほか、温泉卵と生卵も用意し、どちらかひとつを無料でトッピングできる
↑大根おろしやわかめ、天かす、ねぎなどを無料でセルフトッピング可能。ただし、トッピングは各種ひとつまみ程度にするのがマナーだ。このほか、温泉卵と生卵も用意し、どちらかひとつを無料でトッピングできる

 

また、同店では「かけそば」も人気。その理由は、生卵か温泉卵、大根おろし、天かす、わかめ、ねぎが無料でトッピングできるからだ。懐が寂しいビジネスマンにとって、これはまさに〝福音〟である。

 

「かけそば」が420円など値段はやや高めだが、そばは並盛りでも350gと大ボリューム。味も文句なしで、働き盛りの男性なら誰でも通いたくなる店だ。