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2016/8/27 21:43

好みの日本酒に出会うには? 居酒屋店員に聞いたベストなオーダー&残念なオーダーはコレ!

「日本酒は飲めるけど、いまいち好きじゃないんだよね」という人、実にもったいない。もしかしたら、好みの日本酒に出会っていないだけかもしれませんよ。しかも、いい大人になれば、日本酒が豊富なお店で接待、あるいはデートという機会も多いはず。どうせなら、「自分はコレ!」と思える好みの日本酒を見つけて、ハッピーな時間を過ごしませんか? そこで今回は、飲食店スタッフの声をもとに、飲食店でおいしいお酒に出会えるオーダーのコツ、ベスト3を伝授。また、合わせて「こんなオーダーではおいしい日本酒から遠のく」という残念なオーダー、ワースト3もピックアップしました。こちらを参考に、ぜひ自分にドンピシャの日本酒を見つけてください!

 

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◎おいしいお酒に出会えるオーダーベスト3

その1

飲みたい味のイメージをなるべく詳しく伝えるべし

【例】「味は濃いめで、香りが華やかだけど、キレがあるお酒はありますか?」

店員さんに、好みの味を伝える努力をしましょう。ムリに専門用語を使う必要はなく、自分の言葉で伝えればOKです。特に味の濃さと香りの強弱、飲み口や後味などを伝えると、店員さんもわかりやすいです。表現としては、「フルーティ」「華やかな香り」「穏やかな香り」「濃い味」「飲み応えがある味」「ガツンとくる味」「フレッシュな味」「サラっとした飲み口」「後味がすっきり」「キレがある」などがあるので、当てはまるものを使ってみてください。

【店員さんの声】

「ただ『おまかせ』っていわれても困るんだよね。やっぱり好みを伝えてもらえると選びやすい」

「香りの強弱に関する好み、口当たりのイメージなどを伝えて頂けると助かります」

「味の濃さと香りの濃さ、この二つを軸にすると、好みの味が見つかりやすくなりますよ」

 

その2

過去に飲んで好きになった銘柄を伝えるべし

【例】「この前、○○という銘柄を飲んだらおいしかった。あんな感じのお酒、ありますか?」

以前に飲んでおいしいと感じたお酒の銘柄は、極めて重要な情報です。日本酒居酒屋の店員さんなら一通りのお酒は知っているので、好きな銘柄から好みを想像して選んでくれるでしょう。ただし、過去に飲んだお酒の種類があまりにも少ない場合は、お店で一番スタンダードなものを頼み、それを基準に「もっと味があるもの」「もっとキレ味がいいもの」などと伝えて、好みの味に近づいていくのが得策です。

【店員さんの声】

「たとえいまは店にないお酒でも、好みの味のイメージがわかるのでありがたいですね」

「普段何を飲んでいるのか、教えてもらうだけでもOK。何か情報があると助かります」

「さらに最初のお酒を基準に『もっと軽いものを』などと注文すれば、選ぶ幅が広がりますよ」

 

その3

料理に合わせて店員さんに選んでもらうべし

【例】「このサラダに合う日本酒は?」「白身魚の刺身に合わせるなら何がオススメ?」

日本酒がおいしいと感じるか否かは、合わせる料理も重要。たとえば、濃い味の料理に繊細な味わいの日本酒を合わせると、料理の味にお酒が負けてしまい、おいしく感じなくなる場合があるからです。日本酒に力を入れているお店の店員さんなら、料理と日本酒の相性は確実に頭に入っているので、料理を基準に選んでもらうのもいいでしょう。

【店員さんの声】

「料理の味はわかっているので、お客さまの『口中感』を想像しながら提案できます」

「揚げ物ならコクのあるタイプ、酸で油を切るタイプなど、候補が絞れるのがいいです」

「ただし『このお酒に合う料理』は、料理が出るまで時間が空くのでオススメしません」

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◎残念なオーダーワースト3

その1

辛口以外は頼まない

日本酒とは本来、米の甘みがあるもの。「辛口が通」という古いイメージに固執していると、おいしいお酒には出会えません。もちろん、色々と飲んでみて、本当に辛口が好きだというなら問題はないのですが……。

【店員さんの声】

「特に年配の方がこだわります。おいしい日本酒との出会いの機会が減るので、もったいないなと思いますね」

 

その2

名の知れたプレミア酒しか頼まない

日本には、プレミア酒以外にも個性的な美酒はたくさんあります。プレミア酒一辺倒より、自分が好きな1本を探した方が楽しくはないでしょうか。もうひとつ、プレミア酒は基本的にお値段が張るもの。安くておいしいお酒を知っておくと、「実はコレ、安いけど旨いんだ」とモノのわかる大人をアピールできますし、お会計も安いとなれば一石二鳥です。

【店員さんの声】

「プレミア酒以外も試してほしいですね。色々な銘柄を知れば、もっと日本酒が楽しくなりますよ」

 

その3

「おいしいものをちょうだい」と言う

何の情報も伝えず、「何かおいしいやつちょうだい」と店員さんにまかせるのも考えもの。店員さんの「おいしい」と自分の「おいしい」が違う場合もあるので、面倒くさがらずに、好みを伝える努力をしましょう。店員さん「いかがでしたか?」自分「……おいしいです……(としか言えない)」と微妙な空気になるより、本当においしい日本酒で楽しい時間を過ごしましょう。

【店員さんの声】

「情報がないと提案は難しい。キレ、コクなどキーワードがあると選びやすいです」

 

結局のところ、好みの日本酒にたどりつく近道は、固定観念を捨てて店員さんとコミュニケーションをとること。もっとも残念なのは、おいしい日本酒を探す努力をしないことです。店員さんに聞くことは恥でも何でもありません。お金を払っているわけですから、自分のハッピーのためにプロを活用すればいいだけの話です。みなさんが日本酒をもっと好きになり、自分にとって最高の日本酒に出会うことを心から願っています!

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