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2016/11/6 17:00

搾りたての日本酒を即日発送! 新潟・苗場酒造が「蔵元限定の味」を届ける希少なサービスを開始

酒どころとして知られる新潟県の苗場酒造(新潟県中魚沼郡津南町)が、上槽即日発送、つまり上槽(お酒を搾ること)したお酒をその日に発送するという、希少なサービスを開始しました。

 

蔵元の特権、搾りたての味を自宅に直送してくれる!

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上槽即日発送のメリットは、本来は蔵でしか味わう事のできない、本当に搾りたての味わいを楽しめる点。酵母が生きているため、ピチピチした口当たりと鮮やかな香味が楽しめます。蔵元によると「日本酒造りには様々な酵母が使われていますが、搾ってすぐの段階が一番酵母の違いを感じることができます」とのこと。

 

上槽即日発送を行う銘柄は「苗場山 上槽直詰 無濾過生原酒(なえばさん じょうそうじかづめ むろかなまげんしゅ)」。普通酒(720ml 900円)から純米大吟醸(720ml 1800円)までの7種類をラインナップしています。予約販売は11月1日から始まっており、インターネットなどで予約が可能。出荷日は上槽日に限られるため、現在注文すると12月末~1月上旬の到着となります。

↑ラインナップのひとつ「苗場山 純米 上槽直詰 無濾過生原酒」(720ml  1100円)
↑ラインナップのひとつ「苗場山 純米 上槽直詰 無濾過生原酒」(720ml 1100円)

 

無濾過生原酒は味に自信がなければ出せない

なお、「無濾過生原酒」とは、通常行われる濾過(ろか)という工程を行わず、加熱も加水もしないお酒のこと。濾過とは、活性炭素を入れて濾過機を通す工程で、これを行うことで雑味や異臭、にごりを取ることができるため、クリアな酒質にすることができます。別の見方をすると、濾過を行えばどんなお酒でもある程度味は整うわけで、これを行わない無濾過は、お酒そのものの味=蔵元の技量がダイレクトに出てしまいます。つまり、無濾過生原酒は、自信のある蔵元しか出すことができないお酒なのです。

 

その点、苗場酒造は杜氏に「にいがたの名工」にも認定された新保英博さんを起用し、その技に絶対の信頼をおいています。新保さんは日本酒マニアに評価の高い銘柄「鶴齢」(かくれい)の杜氏を務めた方で、無濾過生原酒の製造経験も豊富。「苗場山 上槽直詰 無濾過生原酒」を間違いのないものに仕上げる自信があるからこそ、ごまかしの利かない無濾過生原酒の製造・上槽即日発送に踏みきったといえるでしょう。

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↑杜氏の新保英博さん

 

本品は上槽のタイミングでなければ出荷できないため、納期が指定できないという不自由はあります。ですが、本来は蔵元でしか飲めない貴重な味が楽しめて、酵母の違いや杜氏の技も堪能できるなら、少々の待ち時間は安いもの。この年末年始は、いままで味わったことのない日本酒に酔いしれてみてはいかがでしょう。

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