グルメ
2016/11/13 20:00

大宮から首都圏を代表するバーガーショップへーー海を伝える“どこか南国”な店「Burger’s Cafe Beach Story」

ハンバーガーストリート・松原好秀の「週末はハンバーガー」 「Burger’s Cafe Beach Story」

 

鉄道博物館で有名な埼玉県の大宮に2010年5月、大宮初のハンバーガー専門店がオープンした。その店「ビーチストーリー」の目標は大宮を代表するハンバーガーショップになることだった。だが、同店が「首都圏を代表する」ハンバーガーショップになるまでに、そう時間はかからなかった。

 

カウンター越しのおしゃべりも楽しい路地裏の名店

店主の羽田(はだ)さんは今から15、6年前、二十歳のときに、中田英寿氏に先駆けて自分探しの旅に出発、沖縄の久米島に流れ着いた。ホテルに住み込みで働くこと1年。南の島の美しさ・島人のやさしさにすっかり心洗われ、なかでも島のレゲエバーのマスターに憧れて、店をやろうと決意する。

↑久米島のレゲエバーで作り方を学んだ「ジャークチキン」(590円)はモモ肉100グラムを漬け込むこと一晩。ご飯が欲しくなるおいしさ

 

島から戻った羽田さんはその後さまざまな職に就き、店を始めたのは10年ほど経たあとのこと。店の場所は大宮駅の東口。通りを一本入った細い飲み屋横町のなかほど。もとは焼鳥屋だった古い木造二階建を羽田さん自ら改装した。テーマは国籍不詳の「どこか南国」。フラダンス教室やライヴもできるフリースペースが2階にある。酒類が強い店で、久米島の泡盛「久米仙」もある。ツマミには羽田さん自慢のジャークチキンもある。

↑店の名を冠した「ビーチバーガー」(1530円)。BBQソース、エッグ、アボカド、チーズ、ハニーソースの頭文字で”BEACH”。ほぐれるパティを中心に味わいにぎやか!

 

バーガーメニューは14品。パティは上質な国産牛を使用。濃く深い赤身の味わいで100グラムとは思えぬ存在感だ。ホロホロとほぐれる口当たりも実にほどよい。バンズは地元の老舗「たはらや」の特注。スッと口に入る食べやすいバーガーで、ベースがしっかりしているので何を乗せてもサマになる。

 

海のない県・埼玉県の大宮で「海」を伝えるハンバーガーショップ、それがビーチストーリー。今年6月には駅前にもう一店オープンさせて、こちらも大ヒット営業中!

 

― shop data ―

所在地:埼玉県さいたま市大宮区大門町2-108

アクセス:JR・東武・埼玉新都市交通 大宮駅東口歩4分

オープン:2010年5月20日

営業時間:12:00~24:00(23:00LO)

定休日:月曜日(要確認)