デジタル
2016/4/13 22:10

画面が中央にない!? Amazonの「Kindle Oasis」は電子書籍端末の決定打

アマゾンは、小型・軽量設計ながら、シリーズ最長の駆動時間を実現した電子書籍端末「Kindle Oasis」を4月13日から予約開始します(製品の発送は4月27日開始)。価格は3万5980円~となります。

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Kindle Oasisの特徴は大きく4点あります。まず、片手で持ちやすいデザインと小型軽量化の実現、デュアルバッテリーシステムによるシリーズ史上最長の駆動時間、LED増加でさらに明るく見やすくなったディスプレイ、物理ボタン搭載による操作性の改善です。

 

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↑片手で持ちやすいデザイン。左利きにも対応する

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Kindle Oasisは、高剛性の合金をポリマー樹脂フレームにプレーティングし、軽さと強度を両立したことで、従来のKindleより平均30%薄く、20%以上軽いという小型軽量化を実現しています。

 

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↑物理ボタンは、あえてページ送り/戻しのみの単機能に

また、片手で持った際に手になじむエルゴノミクス・デザインを採用。物理ボタンを搭載し、片手で端末を持ったままページをめくることができます。内蔵する加速度センサーにより、自動的に左右どちらの手で持っているか認識し、右手でも左手でも快適に操作できます。

 

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本体にはレザーカバーが付属しますが、ここに長時間駆動の秘密が隠されています。端末だけでなく、レザーカバーにもバッテリーを内蔵した「デュアルバッテリーシステム」を採用。カバーを装着しているときには本体の充電ができ、カバー装着時は数カ月間、充電せずに使用できます。

 

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このレザーカバーはブラック、メルロー、ウォルナットの3色をラインナップ。装着する端末と一体化し、本の表紙のように開閉できます。カバーの装着には12個のマグネットを使ってしっかり本体と固定され、取り外しも簡単に行えます。

 

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画面は従来と同様、300ppiの高解像度Paperwhiteディスプレイを採用。内蔵フロントライトは一新され、従来よりLEDの数を60%増加。明るく均一な画面は、屋外などでも高い視認性を維持します。

 

Kindle Oasisでアマゾンの電子書籍ビジネスはネクストステージに

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↑アマゾン・ジャパンの玉木氏。向かって右がKindle Oasis、左はKindle Paperwhite

アマゾン・ジャパン Kindle事業本部長の玉木氏は、「Kindle Oasisには、本の世界に没頭できるよう、ゼロから作り直した新しいデザインと設計を採用している」と、従来から大きく変わった形状について説明。また、「Kindle が起点となって8年間続けてきたアマゾンの電子書籍デバイスおよびコンテンツビジネスは、Oasisの登場により、次のステップにきたと確信しています」と述べ、新製品への自信を見せました。

 

Kindle Oasisの登場により、ラインナップは「Kindle」、「Kindle Paperwhite」、「Kindle Voyage」を加えた全4種類になります。手軽に使えるエントリー機から、本格的な読書体験を可能にするハイエンド機まで揃った充実のラインナップにより、アマゾンは本格的な電子書籍の普及へ向けテコ入れを図る考えです。