デジタル
2016/7/1 18:06

VR追っかけライターがPS VRを体験! ゲームも映画も写真も楽しめるマルチエンタメぶりに感動!

家電量販店で、ひさびさに開店前の大行列ができたPlayStation VR(PS VR)の予約に参加できず、失意と後悔でいっぱいだったところに、SIE本社での体験会の案内が。これはチャンスとばかりに参加してきましたので、今回はその様子をレポートしてお届け致します。ゲットナビウェブではVRの記事を多く書いているので、そちらと併せて読めば最新VR事情が理解できます。

 

今回は複数のメディアとの合同での体験会となっており、会場には20台近くのPS VRがズラリ。しかも、体験時間は1媒体なんと2時間! 発売3か月以上も前に2時間もPS VRを遊ぶことができました。

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まずはPS VRの根幹となるVRゲームから体験しました。ソフトのなかで最も有名なのは、女子高生とコミュニケーションを図る「サマーレッスン」ですが、ここはあえてサマーレッスンを外して、初見のゲームをいくつか体験しました。

 

Until Dawn: Rush of Blood

最初に触ったのは「Until Dawn: Rush of Blood」です。同作はVRゲームのカテゴリとして、もっとも適していると思っているホラータイトル。コースターに乗り込み、強制的に移動しながら屋敷内に潜伏する怪人たちを銃で撃破するガンシューティングゲームです。360度どこから襲ってくるかわからない緊張感は、まさにVRのためのようなゲームといっても過言ではありません。

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↑画面は暗いわ、ゾンビみたいなのは迫ってくるわ、超コワイ……(C)Sony Computer Entertainment Europe

 

Rez Infinite

次に遊んだのは「Rez Infinite」。これはPlayStation 2で発売された「Rez」のVR版で、これもカテゴリとしてはシューティングゲームです。VRゴーグルを上下左右に傾け、敵を視点の中心に捉えることで攻撃が可能。この時にコントローラーの○ボタンを押しっぱなしにするロックオン状態になります。ロックオンは8個までできるので、ロックオン数を最大にしてから攻撃をすると、いっぺんに敵を撃破できます。この一気に倒す感覚が爽快! タイトーのシューティングゲーム「レイフォース」「レイストーム」のロックオンレーザーのカタルシスが得られます。

 

また、BGMと撃破音との組み合わせが映像とシンクロし、まるで音ゲーをやっているような感覚も。操作は簡単ながらVRの特性を生かしているので、VRゲームの初めの1本に最適ではないでしょうか。

↑Rez Infiniteは攻撃の連鎖と小気味の良い音楽がハマる!© Enhance Games, Inc.Original game © 2001 SEGA
↑Rez Infinite 。攻撃の連鎖と小気味の良い音楽がハマる!(C) Enhance Games, Inc.Original game © 2001 SEGA

 

↑画面真ん中の四角がカーソル。顔を上下左右に動かして敵をカーソル内に入れて、ロックオンします
↑画面真ん中の四角がカーソル。顔を上下左右に動かして敵をカーソル内に入れて、ロックオンします

 

サイバーダンガンロンパVR 学級裁判

続いて、「サイバーダンガンロンパVR 学級裁判」です。今回はデモ用の特別バージョンで、「ダンガンロンパ」の4話の学級裁判とおしおきを体験できました。

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↑「サイバーダンガンロンパVR 学級裁判」 (C)Spike Chunsoft Co., Ltd. All Rights Reserved.

 

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↑おしおきシーンもVRで臨場感がすごい!

 

Batman VR

次に体験したのは、「Batman VR」です。これは開発者のもとで特別にプレイさせてもらえるタイトルということで、今後発売まで日本ではいつ遊べるかわからないという貴重な機会となりました。試遊では、バットマンに変身するまでのチュートリアル的なものから、事件現場での検証などをプレイ。バットマンの世界観がバッチリ再現されており、ファンならずともプレイ必須のタイトルです。

 

VRゲームとしても親切な作りで、移動は基本的にいくつかのポイントに瞬間的に移動するようになっており、3D酔いを軽減する工夫もされています。また、アイテムの使用方法もVRらしさ満点です。グラップルガンは腰に装着しているので、一度手を腰にもっていってボタンを押して掴まないと使えません。バットラングも同様に胸のバットマンのマークに手をかざさないと使えません。つまり、従来型ゲームのようにボタンを押すだけではアイテムが使えず、実際のアクションが必要という点が、よりVRの世界への没入感を高めています。

↑Batman VRは残念ながらゲーム画面はまだお見せできません、とのこと。"BATMAN: ARKHAM VR software © 2016 Warner Bros. Entertainment Inc. Developed by Rocksteady Studios.BATMAN and all characters, their distinctive likenesses, and related elements are trademarks of DC Comics © 2016. All Rights Reserved. WB GAMES LOGO, WB SHIELD: ™ & © Warner Bros. Entertainment Inc. (s16) "
↑「Batman VR」。残念ながらゲーム画面はまだお見せできません。”BATMAN: ARKHAM VR software © 2016 Warner Bros. Entertainment Inc. Developed by Rocksteady Studios.BATMAN and all characters, their distinctive likenesses, and related elements are trademarks of DC Comics © 2016. All Rights Reserved. WB GAMES LOGO, WB SHIELD: ™ & © Warner Bros. Entertainment Inc. (s16) “

 

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↑「バットマン」をプレイしているところ。腰のバットラングを取り出していています

 

Final Fantasy XV VR EXPERIENCE

VRゲームの最後のタイトルは「Final Fantasy XV VR EXPERIENCE」。仲間と一緒にベヒーモスを倒すイベントがプレイできました。プレイヤーはガンナーとして、遠距離からベヒーモスを撃ちまくります。時折、ベヒーモスが急接近してくるのですが、その迫力たるやマジビビリもん! ベヒーモスを倒した後は、女性(シドニー・オームルか?)が運転するオープンカーでドライブデートができます。ミラーにはちゃんと後ろが映っていますし、流れる道路のスピード感も再現されています。ただ、ドライブしているだけなのですが、見飽きることはありませんでした。

↑PS MOVEが銃になり、ベヒーモスを遠距離攻撃。トリガーボタンを押しっぱなしにするだけで連射してくれます
↑ノクティスとイグニスとグラジオラスとプロンプトが一緒に戦ってくれます。みんなカッコいい!(C)SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. MAIN CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA

 

↑超巨大なベヒーモスがこんなに急接近。VRで観ると迫力は10倍どころの騒ぎではありません。© SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. MAIN CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA
↑超巨大なベヒーモスがこんなに急接近。VRで観ると迫力は10倍どころの騒ぎではありません。© SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. MAIN CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA

 

↑ベヒーモス戦の後はご褒美のドライブデート。女の子とのドライブに編集牧野氏は「彼女のほうを見たら彼女もこっちみてくれました!」と大興奮でした
↑ベヒーモス戦の後はご褒美のドライブデート。女の子とのドライブに編集牧野氏は「彼女の方見たら彼女もこっちみてくれました!」と大興奮でした

 

実は筆者は3D酔いをしやすい体質で、ほとんどのFPSゲームはできません。あくまで私見ではありますが、VR専用に作っていないゲームをPS VRでプレイすると酔いやすいと感じました。このあたりは今後酔いにくくするような改善がなされることを望みます。VRを前提に作られたゲームは、そのへんの対策がバッチリ施されているようなので安心です。

 

VRゲーム以外も超充実!

ひと通りVRゲームを堪能したあとは、ゲーム以外のエンタメコンテンツをPS VRで体験。PS VRで普通のヘッドマウントディスプレイと同じように大画面で映画など見ることができる「シネマティックモード」を試させてもらいました。このモードでは、表示するスクリーンのサイズを変更できるので、試しに最大サイズにしてみると、画面が視野よりも大きく表示され、映画館の最前列以上の迫力に。VRには興味がなくても、このシネマティックモードのためだけに購入する人も出てきそうです。

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テレビでは普通に表示されていますが、PS VRでは大型スクリーンの劇場の最前列中央で視聴している感じ。中段くらいの列で観たい場合はサイズを中サイズにするだけ。

 

最後に、360度撮影ができるカメラの写真を見せていただきました。青い海、青い空、白い砂浜とただそれだけの写真なのに、臨場感が素晴らしく感動するほどのクオリティです。ちょっとした小旅行気分にひたれること請け合いですよ。

 

体験時間2時間は長いかなと思っていましたが、いざ遊び始めるとあっという間に過ぎてしまいました。これまでいろいろなVRゴーグル、VRヘッドマウントディスプレイを体験してきましたが、やはりコンテンツの充実度と完成度の高さはPS VRが頭ひとつ抜け出していると思います。VR専用ゲームは3D酔いしやすい筆者でも問題なく遊べましたし、シネマティックモードはこれだけでもPS VRが欲しくなるほどの完成度。機会があれば、ぜひみなさんにも体験して頂きたいと思います。

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【製品概要】
製品名:PlayStation VR
発売日:2016年10月13日
希望小売価格(税抜):4万4980円(PSカメラ同梱版は4万9980円)
同梱物:VRヘッドセット、プロセッサーユニット、VRヘッドセット接続ケーブル、HDMIケーブル、USBケーブル、ステレオヘッドフォン、電源コード、ACアダプター、PlayStation Camera(PSカメラ同梱版のみ)

 

【URL】
SIE https://www.sie.com/index.html
PS VR公式サイト http://www.jp.playstation.com/psvr/