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2017/4/9 16:00

「お金持ち」よりも「イケメン」よりも「年下」! “年下好き女子”が意外に多い理由とは?

覗けば深い女のトンネルとは? 第18回「年下好きな女性は珍しくない」

和久井は、なんでか周りから「年下好き」の「面食い」と言われています。「ちょっとそういう男子と付き合ったことがあるからって決めつけちゃってさ、別にそんなことはないやい」と思っていました。しかしこのたびちょっと気づいたことがあります。

 

例えば友人との会話で、

「××ちゃん、すごい年上の彼氏と付き合ってるんだって」

などと聞いたとしましょう。和久井の返事は、

「フーン」

です。

 

その他のパターンも考えてみます。こんな感じで返事をするでしょう。

 

「××ちゃん、すごいお金持ちと付き合ってるんだって」

和「フーン」

 

「××ちゃん、すごいイケメンと付き合ってるんだって」

和「フーン」

 

「××ちゃん、すごい優しい彼と付き合ってるんだって」

和「フーンそれはよかったね」

 

「××ちゃん、すごい年下彼氏と付き合ってるんだって」

「なにそれ羨ましい!!」

 

脳みそダダ漏れです。面食いではなかったようですが、真性の年下好きのようです。このように、人の本音って話の感想から見えてくるようですので、何気ない会話で使ってみたらいかがでしょうか。

 

ちなみにイケメンは、愛でるのはいいですが、人が付き合ってると聞いて羨ましくはありません。若いうちは男女とも面食いですが、年取るとどうでもよくなってくると言われてます(だからいくつになっても面食いの男性は「こいつ大人げないな」と思われちゃうんです)。

 

美男美女って、ホント社会の待遇がぜんぜん違うんですよね。超絶イケメン男子によると、ファミレスでお水を頼んだら「サービスです」って言ってオレンジジュースが出てきたことがあるそうです。なんの魔法ですか。一般人はそういう美味しい目にあまりあわないので、話を聞いてるだけで卑屈になっちゃいそう。

 

彼氏がお金持ちと聞いた場合は、なんとなく空気を読んで羨ましがったりするかもしれません。でもあんまり興味ないかも。お金を支払ってもらった分だけ上下関係ができそうだし。いえ、もちろん好きになった相手が偶然大金持ちだった場合は構いませんが。

 

「優しい」ってのは鉄板の評価項目なので、「よかったね」くらいは言うと思います。そうそう、「優しい」で思い出しましたが、出会い系などのプロフィールで、けっこうな確率で自分の性格を「優しい」って書いてる男性がいるんですよね。スゲーって思います。恐らく「優しい男はウケがいい」と思って書いてるんだと思いますが、それって自分を「美人」って書くのと同じ感じじゃないでしょうか。自分で評価することじゃないですよねえ。

 

優しいって、簡単に言いますが、すごく技術のいることだと思うんですよ。調子がいいときだけ相手にいい顔をするのは「優しい」じゃないと思うし。相手が望むものを、必要なときに提供できるのが「優しい」じゃないですかね。すごく頭の良さが問われる技術だと思います。相手の感情を読むのが苦手とされる男性たちに、ホントにそんな高等技術があるんですかね。自分で「優しい」とか書いちゃってる男性には「マジで? ちょっと事例を挙げてみて!」って思います。

 

話は戻って好みの問題ですが、和久井が年下好きなのには理由があります。和久井は、人の年齢や立ち位置で上下関係をつけるのが好きではありません。以前、10浪して大学に通っていたときのこと。新入生の学生に「私、1浪してるから(同い年なんで)タメ口でいいよね」と言われたことがあります。1浪程度では私の10浪にははるかに届かないのですが、面白いので「いいよ」と言って話してました。その後、和久井がかなり年上だと知ったときの、彼女のあのあたふたした顔。「ああ、年齢で上下関係を設定すると大変だな」と思いました。

 

テニスやらゴルフやらに行くと、教えたがりの男性がたけのこのようにニョキニョキ出てくるそうですね。マジ鬱陶しいです。「教えたがりおっさん」は、女のなかでもかなり評価の低い人種です。働いている大人の女なら、たいていのことは自分でできるし、情報も積極的に取っているし、別にわざわざ(得意分野も不明な)男性から上から目線で教わりたいことはありません。人が人と関わるときにいちばん大事なのは、相手に対する尊重じゃないんでしょうか。

 

だけど日本には年功序列文化が根付いているので、歳が1つ違うと、なんか自然と上下関係ができるっぽいです。そのためどうしても、男性が年上だと先輩っぽくなり、年下だと後輩っぽくなるようです。この、後輩っぽい遠慮具合が、男性的な生来いばんりんぼうの性格と相殺されてバランスがいいように思うんです。

 

だからまあ、なにが言いたいかというと、年下好きって別に珍しいことじゃないと思うんですよ。『ベルサイユのばら』のオスカルさまだって「何かに秀でていることが男らしさではなく、心優しくあたたかい男こそ頼りになり、それが真の男らしさだ」的なこと言ってて、目下男子のアンドレを選んでました。女は、社会に出て長くなると、強くたくましく物知りな男性よりも、癒やしを求めるようになるんです。その象徴としての年下なんですよね。