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2017/9/15 18:00

機能「コーヒー豆を挽くだけ」…でもクオリティは「一生モノ」! デロンギの高級グラインダーをフードライターが激賞

個人的に、自宅コーヒーにハマるにはステップがあると思っています。そのひとつが、好みの豆を選んで購入すること。ただ、家にコーヒー豆を挽くグラインダー(コーヒーミル)がなければ、お店で挽いてもらう必要がありますよね。ただ、お店で豆を挽くと「粗さを細かく設定できない」「まとめて挽くので鮮度低下が早い」などのデメリットも。そこで「グラインダーを買うかどうか」が、コーヒー上級者への次なるステップといえるでしょう。今回は、このステップアップを強力にサポートする新製品、デロンギの「デディカ コーン式コーヒーグラインダー KG521J-M」を紹介します!

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グラインダーを替えると劇的に味が変わった例も

イタリアの名門・デロンギから9月15日に発売した「デディカ コーン式コーヒーグラインダー KG521J-M」。グラインダーは奥が深いうえにピンキリで、安ければ数千円から買えますが、こちらは希望小売価格3万2400円と、かなりの高級品です。

↑KG521J-M
↑シルバーのボディが目を引くデロンギの「デディカ コーン式コーヒーグラインダー KG521J-M」

 

さて、これまで筆者が数人のバリスタや焙煎士へインタビューをしてきてわかったのは“グラインダーは超重要である”ということ。あるバリスタは「店のグラインダーを買い換えたら劇的においしくなった!」とまで言っていました。筆者がそれを聞いてすぐにグラインダーを買いに走ったのはいうまでもありません。さらに、グラインダーに加え、エスプレッソマシンも所持しているという背景もあって、家電ライターではない、フードライターの筆者に「KG521J-M」を試すチャンスが訪れたわけです。

 

同社エスプレッソマシンと共通のオシャレな外観

その第一印象は、「スタイリッシュでカッコイイ!」。以前取材したことがある、デロンギ「デディカ」シリーズのエスプレッソマシン「EC680」によく似ています。2機を並べたら、より一体感があって、室内でも映えるのではないでしょうか。では続いて、本機の細部を見ていきましょう。

↑以前デロンギのショールームで取材したエスプレッソマシン「EC680」
↑以前、デロンギのショールームで取材したエスプレッソマシン「EC680」。今回紹介する「KG521J-M」にそっくりです

 

青く光る液晶ディスプレイもオシャレ。 液晶ディプレイのサイズは2.1型で、業界最大とか。豆を挽く量は、側面にあるダイヤルで調整します。粒の細かさ(粒度)は、ディスプレイ上部にあるツマミをスライドさせるだけで設定可能。粒度は、極細挽き~中挽き~粗挽きのワイドレンジに対応しており、ドリップコーヒーはもちろん、エスプレッソ、フレンチプレス、水出しコーヒーなどさまざまなコーヒーを楽しめます。

↑青く光る液晶ディスプレイもスゴくイイ! 挽く量を1~14杯、豆の濃さをライト・ノーマル・ストロングの3段階から、画面を見ながら設定できます。サイズは2.1型で、業界最大とか!
↑挽く量を1~14杯、豆の濃さをライト・ノーマル・ストロングの3段階から、画面を見ながら設定できます

 

↑豆を挽く量の設定は、側面のノブで。この値がディスプレイに反応して1~14杯を選べるのです
↑豆を挽く量の設定は、側面のダイヤルで。この値がディスプレイに反応して1~14杯を選べます

 

↑粒度は18段階。極細挽き~中挽き~粗挽きのワイドレンジに対応しており、ドリップコーヒーはもちろん、エスプレッソ、フレンチプレス、水出しコーヒーなどさまざまなコーヒーを楽しめます
↑粒度はツマミの調整で18段階に設定できます

 

なお、カッターは「コーン式」と呼ばれる方式を採用。ほかに「うす式」や「プロペラ式」もありますが、コーン式は豆を均一に挽く性能が高く、摩擦熱が低いため(高温になると香りが飛ぶのです)、安定して上質なアロマを楽しめます。

↑刃が簡単に取り外せるのも魅力。このタイプは「コーン式」と呼ばれ、ほかに「うす式」や「プロペラ式」もありますが、コーン式は豆を均一に挽くことや摩擦熱が低い(高温になると香りが飛ぶのです)ことに優れていて、安定して風味高いアロマを楽しめます
↑コーン式の刃を採用。刃が簡単に取り外せて洗いやすいのも魅力です

 

エスプレッソの味わいで、本機の性能の高さに納得!

今回は、ドリップとエスプレッソそれぞれに合った細かさで挽いて試してみましょう。まずはドリップから。粒度は18段階のなかの10に設定して豆を挽き、抽出してみるとサードウェーブ系を彷彿とさせる淡い色味に。挽きたてだけあって香りは最高で、酸味を伴うフルーティで芳醇なアロマが楽しめました。

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豆を一杯ぶん計って投入してスイッチオン。「ブィーン」という音がしたと思ったら数秒で豆が粉に!

 

↑10の細かさはこの通り
↑10の細かさはこの通り

 

↑ドリップしてみました! やはり挽きたては香りが最高です。うむ、サードウェーブ系を彷彿とさせる淡い色味。そして酸味を伴うフルーティなアロマが芳醇です
↑ドリップすると、淡い色合いの芳醇なコーヒーが

 

続いて、エスプレッソ用の最も極細挽きにして抽出してみることに。デロンギはエスプレッソの本場・イタリア生まれということもあり、極細挽きにはこだわりがあるはず。実際に挽いてみると、見るからに目が細かい、サラッサラのパウダー状に挽けました。

↑出てきたのは、サラサラとしたパウダー状の豆
↑均一で極めて目の細かい状態に挽けました!

 

ただ、ここでひとつ注意すべき点が。デロンギ製のエスプレッソマシンだと、そのフィルターを本機のホルダーにセットでき、そこに直接粉を落とせるのですが、さすがに他社ではできません。となると、写真のようにコンテナからフィルターに落とすのですが、コンテナの直径が大きいのでこぼれやすいのです。スプーンですくって入れるひと手間が必要になりますね。

↑コンテナが大きめなので、他社製エスプレッソマシンのフィルターに豆を落とすのはやや難しいかもしれません
↑コンテナが大きめなので、他社製エスプレッソマシンのフィルターに直接豆を落とすのはやや難しいかもしれません

 

筆者の所有するエスプレッソマシンを使い、抽出したエスプレッソをそのまま飲んでみました。濃厚、かつ酸味の効いた味が楽しめてこれは感動! ジューシーなエスプレッソを飲んでみて、本機の性能に強く納得しました。コーヒーの良しあしは豆や焙煎にもよりますが、豆の挽き方も非常に大切であることを改めて認識しました。

 

コーヒーを極めたい人にはこれ以上ないモデル

本機を使えば、さっぱりした味わいの粗挽きから、濃厚で苦味の利いた超極細挽きまで、実に幅広い味わいが挽きたてで楽しめます。「エスプレッソマシンは持っているけどグラインダーはない」という人にはオススメ。特に、デザイン面と連携の面で、すでにデロンギのエスプレッソマシンを持っている人には最有力の候補といえるでしょう。かなりの高級品ですが、そのクオリティは一生ものといえるレベル。奥深いコーヒーの世界に踏み込んでいきたい、という人にはこれ以上ないモデルです。

↑筆者のエスプレッソマシンで抽出。そのまま飲んでみると、濃厚かつ酸味の効いた味が楽しめてこれは感動!
↑筆者のエスプレッソマシンで抽出

 

↑クレマもしっかり。カフェラッテも抜群のおいしさです
↑クレマ(泡)もしっかり。カフェラッテも抜群のおいしさです

 

デロンギ

デディカ コーン式コーヒーグラインダー KG521J-M

●発売:9月15日●価格:3万円(税抜)●サイズ/質量:W155×D255×H385mm/2.8kg●消費電力:150W●グラインダー:18段階、コーン式●コード長:1.0m