家電
調理家電
2017/10/3 20:23

ただのユニーク家電じゃない! 一芸を極めた「焼き芋メーカー」電子レンジと比べたら、とんでもない実力と判明

秋になると食べたくなるものといえば、焼き芋。焼き芋と聞くと郷愁を感じる方もいるかもしれませんが、実はいまでも大人気の定番のおやつです。気軽に食べることができて、自然な甘さがあって繊維も豊富。大人にも子どもにも愛されています。その証拠に、家電では高級オーブンレンジには必ずと言っていいほど「焼き芋メニュー」が搭載されていて、よく使われる機能となっています。

 

家庭では難しい焼き芋を美味しく作ることができるか?

↑ダッチオーブン風のかわいいデザイン
↑ダッチオーブンをイメージしたかわいいデザイン

 

ただ、家庭で焼き芋を作るのは難しく、「甘味が薄い」「ホクホクにならない」とお悩みの方も多いようです。そんな声を反映して開発されたのが、ドウシシャから発売された「SOLUNA(ソルーナ) 焼き芋メーカー Bake Free(ベイクフリー)」(実売価格9590円。以下、焼き芋メーカー)です。こちらは、家庭でも美味しい焼き芋が失敗せずにできると注目されている製品。その実力を確かめるため、さっそく使ってみることにしました。

 

本体のサイズは幅35cm×奥行25cm×高さ15cmで、一見ダッチオーブンに見える、かわいらしいデザインです。付属品は、焼き芋プレート2個、平面プレート2個、オリジナルレシピ。焼き芋プレート使用時の重量は約2.6kg、平面プレート使用時の重量は約2.8kgとなっています。消費電力は1000W。

 

構造はシンプルで、本体とフタの部分にそれぞれヒーターが入っており、上下の焼き芋プレートでさつまいもを挟んでさつまいもを焼きます。プレートの表面には、さつまいもに熱を均等に伝えるよう凹凸をつけ、フッ素コーティングを施しています。

↑フタを開いたところ(左)。上下2枚のプレートさつまいもを挟み込む形となっています。プレートをはずすとヒーターが見えます(右)
↑フタを開いたところ(左)。上下2枚のプレートさつまいもを挟み込む形となっています。プレートをはずすとヒーターが見えます(右)

 

↑焼き芋プレートには凹凸があります。これは焦がさないための工夫です
↑焼き芋プレートには凹凸があります

 

使用できるさつまいもは径6cm、長さ22cm以内。長くて入らないものは切って入れます。さつまいもは洗って水分をよく拭き取ってからプレートにのせ、フタを閉じて、温度調節つまみを焼き芋マークからHIGHの間に合わせて40分加熱します。なお、本体は熱くなるので上方50cm以上、後方30cm以上、左右・前方は20cm以上空けて使用する必要があります。特にお子さんがいる家庭では、触らないように注意しましょう。

↑2本まで焼くことができます。もちろん、1本でもOK。形が合えば、どうもろこしも焼くことができます
↑2本まで焼くことができます。もちろん、1本でもOK。どうもろこしやじゃがいも、サトイモなども焼くことができます

 

↑
↑温度調節つまみ。焼き芋の場合は、大きさに応じて「焼き芋マーク」から「HIGH」の間に合わせます

 

電子レンジ、蒸し器、焼き芋メーカーで調理したものを比較したら?

では、本機で焼いた焼き芋の味は、他の調理器で調理したものとどう違うのでしょうか? 電子レンジ、蒸し器、焼き芋メーカーでそれぞれ調理し、食べ比べてみました。

↑焼き上がり。左が電子レンジ、真ん中が蒸し器、右が焼き芋メーカーで焼いたもの。焼き芋メーカーで焼いた芋だけは少し焦げ目がついています
↑焼き上がり。左が電子レンジ、真ん中が蒸し器、右が焼き芋メーカーで焼いたもの。焼き芋メーカーで焼いた芋だけは少し焦げ目がついています

 

↑断面がこちら
↑断面がこちら

 

電子レンジで加熱した芋は、加熱時間は8分と一番短くて済んだものの、シャリッとした食感が残っていて、いまひとつ。手軽さでは一番ですが、食感は物足りなさを感じました。

 

一方、蒸し器で蒸したふかし芋は水分が入るので、ねっとりとした食感。甘さはあるのですが、少し水っぽい感じがしました。この質感が好きな方もいるかもしれませんが、個人的にはもう少し水分が抜けてほしいと感じます。加熱時間は40分ほどでした。

 

焼き芋メーカーも蒸し器と同様、調理には約40分かかりましたが、”焼き芋らしい”ホクホク感はダントツでした。皮にうっすらと焦げ目があり、ほどよく水分も抜けていて表面はパリッとしています。甘みも強く、焼き芋好きにはたまらない仕上がり。子どもたちにも好評でした。これだけ焼き芋らしく調理できるのなら、毎日でも食べたくなりますね。特に焼き方にコツは不要で、誰でも簡単にできるという点も魅力です。

↑焼き芋メーカーで焼いたさつまいもは、まさに焼き芋! 皮の焦げ目もいい感じで美味しいです
↑焼き芋メーカーで焼いたさつまいもは、まさに焼き芋! 皮の焦げ目もいい感じで美味しいです

 

ひとつ残念だったのは、トースターのようにタイマー機能がないこと。設定時間になったら自動で終了し、ブザーなどでお知らせしてほしいと感じました。市販のアラームを併用するか、自動でOFFにするなら電源タイマーなどを購入する必要がありそうです。

 

焼き芋だけじゃない! 平面プレートでホットサンドも簡単にできる

なお、平面プレートを使えば、アップルパイやホットサンド、白身魚のグリルなど、焼き芋以外の焼き物もできます。今回は、手軽にできるホットサンドを作ってみました。平面プレートを装着して予熱し、片側に具材を乗せた食パンを置き、食パンを乗せて両面からプレートで挟んで加熱。あとはHIGHで15分ほど加熱すれば完成です。

 

きれいな焼き目がついていて、テンションが上がりました! 表面はカリッとしていて、中はふんわり。ごくふつうのスーパーで売っている食パンを使用しましたが、カフェで食べるような絶品ホットサンドができました。これだけ手軽に、美しい焦げ目で焼けることに感動! これがあればホットサンドメーカーを別途購入する必要もなさそうです。

↑焦げ目がキレイ! 表面がパリッとしていてアツアツ。美味しいです
↑焦げ目がキレイ! 表面がパリッとしていて美味しいです

 

ちなみに、お手入れは簡単でした。取りはずしボタンを押すと、プレートが外して丸洗いできるので、衛生的です。焼き芋やホットサンドであれば、ほとんど汚れることもありませんし、汚れがついてもすぐにとれるので、短時間で片付けが終わりました。

 

“焼き芋を美味しく焼く”という願いをしっかり叶えてくれる製品

ここ数年、あれこれできる多機能家電より、一つの機能をとことん突き詰めた単機能の家電が見直されています。同製品もそんな流れを体現する製品のひとつ。焼き芋を美味しく焼くことに特化し、従来の焼き芋の不満をしっかり解消してくれる製品となっていました。

 

ユニークな製品だけに、実用性に不安もありましたが、使ってみたら実用性は文句なし。完成度も満足度も高い製品でした。美味しい焼き芋を手軽に作りたい方、ぜひチェックしてください!

20171003-s2 (2)