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照明器具
2018/2/22 19:30

確かに、90年前のランプとそっくり! パナが「経営の神様」の「特別な角型ランプ」を超マルチ化して復刻

パナソニックは、同社の単3形電池ライトで史上No.1の明るさを実現した「乾電池エボルタNEO付き 強力マルチライト 角型ランプ BF-MK10」(以下BF-MK10)を6月20日に発売します。実売予想価格は4000円前後(税抜)。

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↑乾電池エボルタNEO付き 強力マルチライト 角型ランプ BF-MK10

 

最新LEDライトとそのモデルとなった90年前の品を並べてみた

こちらの大きな特徴はレトロなデザイン。約90年前の1927年(昭和2年)に発売した「角型ランプ」のデザインを採用したといいます。今回、その発売に際し、新製品のBF-MK10、およびそのモデルとなった90年前の「角型ランプ」をメーカーさんに見せて頂くことができました。

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上の写真の左が「角型ランプ」、右が新製品のBF-MK10。おお、確かにそっくりです! 元祖「角型ランプ」のほうは、わざわざミュージアムから出してきて頂いたそうで、反射板のくすんだ色やランプを囲むワクのゆがみ、取っ手の渋~い質感に歴史を感じます。

 

貴重な品だけあって、触るときもメーカーの方が白い手袋をしていたのが印象的。聞けば、こちらは初めて「ナショナル」(パナソニックの家電ブランドの前身)の名を冠した記念すべき品で、通称「ナショナルランプ」と呼ばれたそう。しかも、その新聞広告は同社の創業者、松下幸之助が三日三晩考えて作ったといいます。のちに「経営の神様」と呼ばれる松下氏にとって、特別なアイテムだったわけですね。

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↑新製品のパッケージもレトロ。よく見ると、側面には松下幸之助氏の新聞広告がプリントされています

 

正面と底面にLEDを搭載し、前方と足元のダブル照射が可能

さて、そんな大切な製品をリスペクトして生まれた最新モデルBF-MK10は本体正面と底面の2箇所にLEDを搭載。正面に搭載した強力ライトの明るさは、同社史上No.1の400lmを実現しました。また、底面のLEDを点灯し、上に向けることで、ランタンとしても使用可能。さらに正面の強力ライトと、底面のランタンを同時点灯させることで、前方と足元のダブル照射も可能です。

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↑前方と足元の2方向を照らす「ダブル照射」の状態。土台にあたる部分がオレンジ色の光を発しています。ハンドルは取り外すことが可能で、側面に装着することもできます

 

面白いのは、ランタンのフード部分が電源スイッチになっていること。ランタンで使用する際は目覚まし時計の要領で押せばOKですし、上写真のようにフード部が下にあるときは、全体をグッと床に押し下げれば大丈夫。テーブルの上に置けば、気軽な常夜灯として使えそうです。小雨の中でも使える防滴構造になっているので、アウトドアで使用する際も安心ですね。また、本体の2箇所にはカメラネジ穴付き(カメラネジ1/4-20UNC採用)を装備。三脚やクリップ(別売)に取り付ければ、さまざまな場所に固定できるはず。三脚に立てて写真撮影の光源に使っても良さそうです。

 

ちなみに、90年前の「角型ランプ」で松下幸之助がひねり出したというキャッチコピーは、「買って安心、使って徳用、ナショナルランプ」。いざというときに安心でき、多くの用途に使えておトク、という意味では“ナショナルランプの生まれ変わり”BF-MK10にもぴったりのコピーといえそうですね。

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↑側面には照射モードの切替ボタン(上)と調光ボタン(下)が。調光ボタンでは6段階で光量を調節できるほか、長押しすれば無段階で調光が可能です