ヘルスケア
体重計・体組成計・活動量計
2016/10/7 6:00

「あなたの右腕74点!」ーータニタから部位ごとに筋肉の質を測れる体組成計が登場【世界初】

オリンピックやパラリンピックに沸いた夏が終わり、スポーツの秋が到来! 選手たちの超人的な活躍に心打たれ、この秋には本気でスポーツに取り組むと決意した人も多いのではないでしょうか? 今回、そんな人たちのために強い味方が現れました。それが、タニタ食堂などで知られる健康家電メーカー、タニタが発表した左右部位別体組成計インナースキャンデュアル「RD-800」(発売日11月11日・市場想定価格は5万円前後 ※税別)。同社が医療現場で培った技術を惜しみなく投入し、同社の谷田千里社長が「家庭用体脂肪計の最高峰モデル」と豪語するその実力とは? 10月5日に開催された同社の発表会に参加してチェックしてきました!

 

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26種の項目が計測でき部位ごとの「筋質点数」がわかる

本機で計測・表示可能な項目は、何と26項目。体重、筋肉量(全身・体幹部・右腕・左腕・右脚・左脚)、筋質点数(全身・右腕・左腕・右脚・左脚)、MBA判定、脈拍、体脂肪率(全身・体幹部・右腕・左腕・右脚・左脚)、BMI、体水分率、推定骨量、基礎代謝量、体内年齢、内臓脂肪レベル。体重や筋肉量は50g単位で表示します。体組成計で26項目を計測できるのは、同社によれば業界最多項目数とのこと。この項目数がまずは最高峰と言えそうです。

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興味深いのは、2つの周波数(デュアル周波数)で計測する先進技術を、部位別体組成計で世界で初めて採用したこと。これにより、家庭用では世界で初めて、全身だけではなく部位(右腕・左腕・右脚・左脚)ごとの筋肉の質まで「筋質点数」として評価できるようになりました。この「筋質点数」とは、同社が2015年に発売したデュアルタイプ体組成計で導入した新指標。これがユーザーに支持され、シリーズ累計で14万台もの販売を記録しました。

 

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さて、みなさんのなかには、「部位ごとに測ってどうするんだ」と思ってしまう人も多いでしょう。しかし、例えば左右の腕の筋肉の量と質が違うと、泳いでいるときは自然に進路が曲がってしまうため、筋肉の動きにロスが生じます。ギリギリまで追い込んでタイムを縮めたいアスリートにとって、部位ごとにチェックして矯正できれば、こうしたロスが潰せるわけです。

 

また、本機では新たに「脈拍測定機能」も搭載。心肺機能のベンチマークとなる平常時脈拍数が把握できるほか、アプリ上でトレーニング目安となる目標脈拍数を確認できます。心肺機能の評価、コンディション管理がよりカンタンになりました。

 

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計測データはワイヤレスでスマートフォンに転送でき、専用アプリ「ヘルスプラネット」で確認が可能。計測データは個別に1週間分や1か月分、1年分などと時系列でグラフやレーダーチャート表示したり、部位別でスコアをまとめて表示したりできるようになっています。

 

 

アスリートが家庭で使える価格を実現!

RD-800で特筆すべき点がもうひとつ。価格です。スポーツジムやスポーツクラブでは、体組成を計測する業務用の機器を導入しているところが多いですが、それらの価格は何と数百万円! その点、本機はそれらに匹敵するプロ仕様の計測機能を備えながら、実売想定価格は税別5万円前後です。これならプロのアスリートやアマチュアスポーツマンでも、ジムではなく、家庭で気軽に本格的な計測ができますね。

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谷田社長によれば、「(家庭で受け入れられる)この価格を実現するのが一番苦労したところ」と言います。機能面だけ見ると、素人目にはジムなどに置いて業務用途にも使えそうな印象ですが、そのような場所では毎日多数のユーザーが使うため、高い耐久性が必要となり、コストもかさんでしまうそう。その点、RD-800は4人家族が毎日利用する程度の耐久性に抑えることで、機能を充実させながら低価格化が図れたというわけです。

 

とはいえ、通常の体組成計に比べて高価なうえ、一般人にとってはオーバースペックであるのは確か。あくまでも現役のプロ選手やプロコーチ、本格的にスポーツに取り組みたいアマチュアに向け、「自分の家で」「自分の目で」管理できる点をどのくらい訴求できるかがポイントになりそうです。

 

こうした点を見越してか、発表会の会場には、「TEAM KENS トライアスロンスクール」に所属してコーチを務める河原勇人氏が応援に登壇。同氏は、日本ロングディスタンス・トライアスロン選手権3連覇などを果たした元トライアスロン選手です。現在はRD-800で得た数値をもとに、「今日は練習に追い込みを掛けよう」「無理せず身体を休めよう」といった合理的な判断が下せるほか、四肢の数値を見ながらバランスが悪い部位を矯正できる点が良いと話してくれました。

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河原氏は、実際にタニタから提供されたRD-800をジムではなく自宅でモニターしたそうで、「使い方や数値の見方もすぐに理解できた」とのこと。また、「体温の計測結果も合わせて指標にすることで、より多くの判断が下せると感じた」と語ってくれました。今後は、2020年の東京オリンピックに向け、アスリート市場の盛り上がりが期待されます。今回、本機のような「手が届くプロ仕様」が登場したことで、その流れがより加速するかもしれません。

 

【SPEC】

サイズ/質量:W320×D348×H57mm/約2.8kg(乾電池含む)

電源:DC6V 単3形アルカリ乾電池(LR6)×4

電池寿命:約6か月(1日に4回測定した場合)

登録人数:4人

通信方式:Bluetooth Version4.0(Low Energy support)