家電
2017/1/1 14:00

2017年はコーヒー生活を始めませんか? コーヒーメーカーの選び方と代表5機種を実力診断

豆にこだわり、一杯ずつじっくり淹れる「サードウェーブコーヒー」の人気を受けて、ドリップコーヒーは家庭でもすっかり定着。2107年はそれが加速していきそうです。そこでは今回は、自宅でもこだわりの一杯が楽しめる、1~2万円台の手ごろな最新自動コーヒーメーカーをピックアップ。使い勝手をチェックしました。

 

プロ顔負けの一杯が楽しめるスゴ腕マシンが続々登場!

「インスタントや市販品ではなく、淹れたてのおいしいコーヒーが飲みたい! だけど、ていねいにドリップする時間の余裕はない」コーヒー好きのなかには、そんなジレンマを感じている人も多いのではないでしょうか。

 

そこで注目したいのが、手軽さと本格的な味わいを両立するドリップタイプのコーヒーメーカーです。昨今のコーヒー人気を受けて開発された製品には、水とコーヒー豆をセットし、ボタンを押すだけで、プロ顔負けの一杯が楽しめる実力派がズラリ。なかには、香りとおいしさを引き出す蒸らし機能を備えたモデルもあり、ハンドドリップと遜色のない味を実現するものも少なくありません。

 

また、カプセル式と違って味が固定されないのも、コーヒー好きにはうれしいポイント。コーヒー豆の種類を使い分けたり、挽き方を変えたりすることで、飲む時間帯や食べ物、気分に合わせて様々な味のバリエーションを楽しむことができます。

 

コーヒーメーカーを選ぶ際はフィルターの素材に注目!

ドリップコーヒーを淹れるときに、なくてはならない道具であるフィルター。その素材の違いによって、コーヒーの風味やコク、口当たりは大きく変わります。まずはコーヒーメーカーを選ぶ前に知っておきたい、代表的な3つの素材の特徴をチェックしましょう。

 

1、ネル

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繊細でマイルドだが手入れが面倒

ペーパーよりも目は粗いですが、雑味はしっかりとキャッチ。舌触りの良いマイルドなコーヒーに仕上がります。使わないときは、水に浸けて冷蔵庫で保管する必要があり、やや面倒。

 

2、金属

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風味が強くコスパも良い

コーヒーの成分がフィルターに吸収されず、ダイレクトに抽出。このため風味が強く、コーヒー豆本来の味わいが楽しめます。洗って繰り返し使えるコスパの高さも人気の一因。

 

3、ペーパー

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雑味が取れてスッキリ飲みやすい

ペーパーの細かな繊維質にコーヒー豆の油分が濾過されるため、雑味のないクリアでスッキリとした味わいが特徴。また、使い捨てで取り扱いが簡単な点も大きな魅力です。

 

それでは、ここからは代表モデルを比較していきましょう。

 

【注目モデルその1】

世界中で愛されているV60ドリッパーを採用

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●フィルター:ペーパーフィルター●サイズ/W230×H327×D240mm●保温機能:搭載●ミル機能:非搭載

HARIO

V60珈琲王コーヒーメーカー

実売価格1万2770円

国内外の人気カフェで使われている「V60ドリッパー」を採用。ハンドドリップの味わいを、ボタンひとつで楽しめます。独自の蒸らし機能を搭載し、杯数に応じて湯量や時間を自動調整するのも魅力。

 

【お手入れのしやすさ】

独立式のドリッパーで取りまわしやすい

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ドリッパーが独立しているため、本体にセットインするタイプよりも後片付けがしやすいです。●採点:5/5

【抽出の素早さ】

じっくり蒸らしておいしさを引き出す

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約30秒間蒸らし、そこから約3分で抽出完了。湯沸し時間も含めると、約4分30秒で淹れられました。

●採点:3/5

 

【注目モデルその2】

淹れ方・豆の挽き方を変えて好みの味と香りを実現!

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●フィルター:ペーパー/金属製フィルター●サイズ:W245×H300×D170㎜●保温機能:搭載●ミル機能:搭載

パナソニック

NC-R500

実売価格1万7550円

ミルと浄水機能を備えたコーヒーマシン。スッキリした味わいのシングルドリップと、コク深い味わいのダブルドリップを選択可能。豆の挽き方も2種類から選べ、飲み方や気分で味を調整できます。

 

【お手入れのしやすさ】

付属のブラシで手軽に掃除できる

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ミルを使用する場合は、マメな掃除が必要。ブラシが付属しているので、お手入れはしやすいです。

●採点:4/5

 

【抽出の素早さ】

淹れ方によってはやや長引くことも

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抽出までのトータルタイムは3分半ほど。ダブルドリップを選ぶと、蒸らし時間がこれに加わります。

●採点:4/5

 

【注目モデルその3】

ミルを内蔵した全自動モデルが新たに蒸らし機能を搭載

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●フィルター:金属性フィルター●サイズ:W173×H270×D220㎜●保温機能:搭載●ミル機能:搭載

シロカ

SC-A121

実売価格1万1830円

コーヒー豆と水をセットしたら、ボタンひとつで豆挽きからドリップまで全自動で行える人気モデルが進化。抽出時の蒸らし工程が新たに加わり、よりリッチな味わいを実現しています。30分の保温機能付き。

 

【お手入れのしやすさ】

部品を取り外して丸洗いが可能

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頻繁に掃除する必要のあるミル付きバスケットは、取り外しが可能です。簡単に水洗いできて◎!●採点:5/5

 

【抽出の素早さ】

蒸らし時間が加わり抽出時間はやや長めに

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じっくりと蒸らす時間が加わったことで、トータルタイムはややゆっくりめの4分程度になりました。

●採点:3/5

 

【注目モデルその4】

ミキサーとしても使える4in1のハイブリッドモデル

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●フィルター:ペーパー/金属製フィルター●サイズ:W150×H410×D320mm●保温機能:非搭載●ミル機能:非搭載

ドウシシャ

クワトロチョイス QCR-85A

実売価格1万4270円

コーヒーメーカーやミキサーの機能を兼備した、4 in 1のドリンクメーカー。ホット&アイスコーヒーに加えて、カフェで人気のフラッペやスムージーも、専用ボタンを押すだけで簡単にできあがります。

 

【お手入れのしやすさ】

パーツは丸洗いできてお手入れは簡単!

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フィルターを水洗いできるのが◎。周囲に散ったコーヒー粉の掃除は、構造上やや手間取りました。

●採点:3/5

 

【抽出の素早さ】

素早い時間で豊かな味と香りを引き出す

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2分半程度で素早く抽出。シャワードリップ方式なので、香りと味わいはしっかりと感じられました。

●採点:5/5

 

【注目モデルその5】

コーヒー本来の香りを引き出す「アロマモード」を搭載

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●フィルター:金属製フィルター●サイズ:W170×H285×D230㎜●保温機能:搭載●ミル機能:非搭載

デロンギ

ICMI011J-CP

実売価格2万1380円

チタンコートフィルターの採用により、コーヒーの油分を逃さず、豆本来の旨みや風味を味わえる一台。豆を蒸らすことでアロマを逃さない間欠抽出の「アロマモード」を備え、豊かな香りを最大限に引き出します。

 

【お手入れのしやすさ】

フィルターを手軽に丸洗いできる!

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給水タンクは外せません。一方、フィルター部分は着脱可能でまるごと水洗いできます。●採点:4/5

 

【抽出の素早さ】

2分半程度で素早く抽出!

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抽出モードは2種類。通常モードでの抽出時間は2分30秒弱で、今回の5モデルで最速でした。●採点:5/5