ちょっとした空き時間にやると楽しい、トランプゲーム。高校、大学くらいのときは、サークルの合宿や旅行に行った際に、よくやったものだ。
しかし、僕はいわゆるボードゲームが得意ではない。どうも先を読むという行為が苦手のようだ。小学生の頃はオセロが強かったが、それは「四隅マスの周りのマスに自分の石を置かない」というベーシックな必勝法を知っていただけ。これをみんなが理解し始めると、途端に弱くなった。
ババ抜きの必勝法とは?
トランプもそうだ。基本、その場その場しか考えず、2手先3手先が読めないので、たいてい負ける。真剣勝負ではないとはいえ、負け続けるとなんとなく情けなくなってしまう。
そこで、『ゲームで勝てる!トランプ必勝法はこれだ!』(カルチャーランド・著/メイツ出版・刊)を読んでみた。この書籍には、有名なトランプゲームのルールと必勝法が載っているというのだ。
まず、王道のババ抜きから見てみよう。ルールは誰もが知っていることだろう。さて、必勝法はどういうものなのだろうか。
相手の表情を見てババをもっているかを見抜く
(『ゲームで勝てる!トランプ必勝法はこれだ!』より引用)
相手のカードをひくときに表情を見て、相手がニヤリとしたらババをひいてしまった可能性が大。いや、これならすぐにわかる。小学生ならこれでも通じるだろうが、大人はもっと狡猾だ。表情なんて変えないだろう。
そこで、こんなアドバイスもある。
自分がカードをひくときはそれに加えて相手の目を見よう。視線がちょっと動いていたりしたらババを持っている可能性があるので要注意だ。
(『ゲームで勝てる!トランプ必勝法はこれだ!』より引用)
要は、カードだけではなくて相手の視線をチェックするということ。「目は口ほどに物を言う」と言われているだけに、これは使える手だろう。
大貧民では「パス」をうまく使おう
4、5人でやるトランプゲームとして人気のある「大貧民」(大富豪とも呼ばれる)。この必勝法は以下のようになっている。
基本中の基本、手札をならべかえる
台札を出す権利<親になる>をはやめに取る
パスをうまく利用する
流れたカードのチェックは重要
(『ゲームで勝てる!トランプ必勝法はこれだ!』より抜粋)
特に「パスをうまく利用する」は有用なテクニック。出せる手札があった場合でも、自分より強い札を持っていそうな人がいる場合は、あえてパスをして、次のターンで親を取りに行くという感じだ。
こういう風に頭が回るようになれば、大貧民だけではなく、あらゆるトランプゲーム、ひいてはゲーム全般、そして人生にも勝てるのではないだろうか……。
いつ訪れるかわからないトランプ決戦に備える
もうおじさんになってしまったので、昔のようにトランプをワイワイ楽しむということはほとんどない。
しかし、トランプゲームをしたときに、ボッコボコに負けてばかりではこれまで生きてきた自分の人生を、軽く見られてしまうかもしれない。
いつ訪れるかわからない、トランプ勝負のときに備えて、僕は本書で必勝法を学ぶ。ただし、実践することがあるのかどうかは、わからない。
【参考文献】
ゲームで勝てる!トランプ必勝法はこれだ!
著者:カルチャーランド
出版社:メイツ出版
ババ抜き・51・大富豪・ページワン・7並べ・スピード・神経衰弱・ポーカー…写真とイラストで「勝ち方」をわかりやすく教えます。
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