ライフスタイル
2016/8/30 11:00

頭皮と髪の三大天敵とは? 最新「髪の毛」対策を専門家に聞いてみた。

男性には日々意識しなければならないことがあります。それは、髪の毛は常に酷使されていて、抜け毛の危機に面していること。ここでは、頭髪専門医・脇坂長興先生に髪が晒されている脅威とその対処法を聞きました。

 

【教えてくれる人】

ヘアメディカルグループ
脇坂クリニック大阪 院長
脇坂長興先生

聖マリアンナ医科大学大学院卒。脇坂クリニック大阪で診療の傍ら、聖マリアンナ医科大学の特任講師も務めます。

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医療法人 翠奏会 脇坂クリニック大阪
住所:大阪府大阪市北区梅田3-3-20 明治安田生命大阪梅田ビル21階
休日:月・火曜日

 

皮脂や乾燥など髪の脅威は適切なケアで回避できる!

薄毛・抜け毛問題は、年齢を問わず、男性の大きな悩み。頭髪治療専門「脇坂クリニック大阪」の脇坂長興先生は、髪のリスクについて、「頭皮」と「髪」に分けて解説します。

 

「頭皮のリスク要因は皮脂。皮脂は肌のバリア機能を担いますが、酸化すると毛根を萎縮させます。また、皮脂が多いと脂漏性皮膚炎になりやすく、余分な脂は取ったほうがいいです。ただし、取りすぎるとフケや痒みの原因に。一方で髪は紫外線と乾燥が天敵で、紫外線は春から夏にかけて要注意。乾燥のリスクは、エアコンを使う日本では1年中あるといえます」(脇坂先生)

 

そんなリスクの対処法ですが、頭皮の皮脂コントロールはスカルプシャンプーが効果的。

 

「頭皮の脂は『落としつつ落としすぎない』が重要。スカルプシャンプーはアミノ酸系洗浄成分を使っており、洗浄力が穏やかです。また髪の洗い方も重要で、指の腹を使ってやさしく洗ってください。紫外線のダメージ補修には、UVカット成分入りトリートメント、乾燥対策はコンディショナーによる髪の潤い保護が有効です」(脇坂先生)

 

ちなみに「薄毛対策」でまず思い出すのが育毛剤です。

 

「育毛剤で発毛を感じるには最低3~6か月継続使用が必要。また、育毛剤・発毛剤は毛穴からの吸収が非常に大きい。よって毛穴が詰まっていない洗髪・乾燥後の使用が最も効果的です」(脇坂先生)

 

また白髪対策の白髪染めは、髪と頭皮にやさしい製品が増えましたが、それでも指定の時間で洗い流すのが大事だとか。

 

「長時間つけると頭皮や髪を傷めやすいです」(脇坂先生)

 

【髪と頭皮の3大天敵とは?】

平穏に過ごしているように思える生活のなかで、髪と頭皮は思いがけないリスクに晒されています。そのまま放っておくと重大なダメージを与え得る“天敵”について解説します。

 

【その1 皮脂】

酸化することで毛根を萎縮!皮膚炎を引き起こすことも

頭皮の脂が酸化すると毛根を萎縮させ、抜け毛の原因に。また、マラセチアという常在菌が増え過ぎて頭皮の環境バランスが崩れ、脂漏性皮膚炎になることもあります。

 

【その2 紫外線】

キューティクルを損傷し髪が“黄変”する場合も!

夏、汗や海水で濡れた髪が紫外線を浴びると危険。キューティクルが損傷し、ツヤがなくなります。悪化するとメラニン色素が抜けて、髪が黄色くなることも。

 

【その3 乾燥】

濡れた状態での摩擦や低温低湿の風が乾燥を招く

エアコンの風が直接当たるなどすると、キューティクルが剥がれて水分が流出。パサついて切れやすい髪になります。栄養不足や血行不良も髪の乾燥の一因に。

 

【URL】

脇坂クリニック大阪 http://www.osaka-clinic.com/