文房具
2017/7/27 21:30

「文具PR委員」が絶賛した文房具7選ーー2017年「ISOT」で衝撃を受けた新作たち

7月5日~7月7日の3日間、東京ビッグサイトで「第28回 国際文具・紙製品展」が開催されました。通称:ISOT(イソット)は年に一度のいわば「文房具の大商談会」。日本メーカーだけでなく世界各国から出展があるだけでなく、世界中の小売店担当者やバイヤーが集まります。ISOTに照準を合わせて新製品を発表するメーカーも少なくありません。

 

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さて、私(たかたく)も文房具の魅力を紹介するウェブマガジンの編集長として、またISOTを盛り上げる「ISOT 文具PR委員」の一員として、初日と2日目の2日間会場を歩き回って情報を収集(二日間で歩いた歩数はなんと3万歩オーバー)。文字通り足を使って集めた情報の中から、個人的に気になった文房具を厳選して紹介します。

 

<その1>一人文具メーカーが提案する「付せんケース」

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これまでも様々なヒット商品を生み出してきた、一人文具メーカー「ベアハウス」。小さな文庫本からハードカバーの新書までたった一枚で対応できる「フリーサイズブックカバー」、読書の記録をちょっとおしゃれに残すことができる「ワタシ文庫」など、たった一人で開発してきました。そんなベアハウスが次に挑戦するのが、付せんケース「フセンタチノイルトコロ」です。

 

「付せんは次から次へと可愛いアイテムや便利な新商品が出てきている。でも、その様々な付せんを綺麗なまま持ち歩けるケースはあまり見かけなかったので、作って見た。」という独自の観察眼から生まれたこちらのアイテム。カラフルな色が楽しいビニール製の付せん専用ケースで、透明なのでなかにどの付せんが入っているのかも一目瞭然です!

↑今回は参考出展でしたが、今秋発売予定とのこと
↑今回は残念ながら参考出展。発売は今秋を予定しているとのこと

 

<その2>ありそうでなかった「二つ折りでコンパクト」なクリアファイル

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キングジムの新製品「COMPACK(コンパック)」は、A4の書類を半分に折ってコンパクトなA5サイズとして持ち運べるクリアファイルです(すでに6月から発売されています)。

 

開いてしまえば通常のクリアファイルと同様に書類をパラパラとめくって閲覧することができます。5ポケットと10ポケットの2種類を展開。色合いもビビットなカラーとゴムバンドがとてもおしゃれです。

↑ありそうでなかった「折りたためる仕様」
↑ありそうでなかった「折りたためる仕様」

 

<その3>文具ソムリエールがプロデュースした「カレンダー手帳」

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カール事務器から9月発売予定の「カレンダー手帳」は、TVや雑誌に多数出演中の文具ソムリエール・菅 未里さんがプロデュース。元々はカール事務器が年末の挨拶で取引先に配布していたカレンダーがベースとのことですが、彼女の感性を加えてとてもおしゃれなカバーになりました。

 

リングが開閉できるから市販のルーズリーフを入れることができるので、カスタマイズは自由自在。卓上にもそのまま立てることができてとても便利です。

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↑ラインナップは全5種類。会場では、菅さん自らが商品を紹介する場面も

 

<その4>現場の人のために開発されたウエアラブルメモ

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株式会社コスモテックの「wemo(ウェモ)」は、油性ボールペンで書くことができるバンドタイプのウエアラブルメモ。素材はシリコン製で、クルクルっと腕に巻きつけることができます。

 

油性ボールペンを使えたば、書いたあとに指や消しゴムでこすって消すことも可能。医療・製造、あるいは農業生産現場など、現場最前線で働く人のためにデザインされたアイテムで、今秋発売予定です。

↑いつでもどこでもメモが書ける、そして思い出せる!
↑いつでもどこでもメモが書ける、そして思い出せる!

 

<その5>台湾のステーショナリーショップが日本に本格上陸!

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「TOOLS to LIVEBY」は台湾のステーショナリーショップ。文房具が大好きだったデザイナー夫婦が作った小さな建物の駐車場を改装した店内には、世界中からセレクトした美しいステーショナリーがセンス良く並んでいます。

 

そんな「TOOLS to LIVEBY」のもうひとつの魅力は、「古いものにも新しさを見出し、現代の感性でリプロダクト化する」をコンセプトに企画されたオリジナルステーショナリー。なかでも、私が注目したのがこちらの「リードリフィルケース」、つまりシャープペンの芯入れです。

↑真鍮製で使うたびに味わいが深まるので、芯を補充し続ければ長く愛用できる逸品。すでに発売中です
↑真鍮製で使うたびに味わいが深まるので、芯を補充し続ければ長く愛用できる逸品。すでに発売中です

 

<その6>一枚ずつめくれるマスキングテープ

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昨年9月に生まれたステーショナリーブランド「bande」のマスキングロールステッカーは、一枚ずつシールのようにめくって使うことができるタイプ。今年の2月ごろ、桜の花びらのマスキングロールステッカーがSNSを中心に注目を集め、瞬く間にヒット商品となりました。

 

今夏で注目したいのは「ひまわり」。ラインナップは、季節に合わせた美しい花や子どもでも遊べる車や電車のシリーズなどがあり、幅広い年齢層から支持されています。今後も様々なマスキングロールステッカーが出てくるとのこと。

↑季節に合わせた美しい花や子どもでもあそべる車や電車のシリーズなど幅広い年齢層から支持されています
↑子どもでも遊べる車や電車を描いたシリーズもあり

 

<その7>天金加工が美しい新ブランド「KUNISAWA」

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個人的に今回のISOTで最も「欲しい!」と思ったのが、東京新橋の印刷会社・河内屋が手がける新しい文具ブランド「KUNISAWA」の紙製品です。紙の質感・書き心地の良さをとことん追求した高品質のノートに、河内屋が得意とする「天金加工」が施されています。

 

天金加工とは、本など紙の側面に箔押しをして加工する技術で、高級な手帳などによく見られますよね。耐久性が格段に上がるだけでなく、エレガントに光輝いています。いずれも8月発売予定。

↑メモ帳、付せん、ノートなどがラインナップ

 

以上、今回のISOTで注目した新製品でした。まだ発売されていないものもありますが、発売が待ち遠しいです。