文房具
2016/6/9 11:19

15cm定規の進化が著しい! 500円以下で買える一石三鳥の定規を文房具の代打にしよう

手元にボールペンがないときに鉛筆やシャープペンシルで書く、なんてことがたまにある。カッターが見つからないなら代わりにハサミで切ることもあるだろう。

 

このように、とある作業を別の文房具で代用するのはよくあることだが、意外とそれができないのが計測器。身近なものでいうと、定規もそのひとつだ。

 

○㎝○㎜、なんてきっちり測るには定規でないと難しい。目で見てだいたい何㎝、ぐらいはいえるかもしれないが、わざわざ定規で長さを測りたいときというのは、だいたいざっくりの数値では困る場合ではないだろうか。

 

宅配便を出すのに荷物のサイズを測ったり、きちんと比率のあったラフを描いたり。地味な道具だが、これがないと仕事が進まない。定規は必ず一本は備えておいたほうがいい。

 

定規を使うときに探す手間を省くためには、いつもペン立てにさしておくのがベスト。30㎝定規は普通のペン立てには長すぎるので、15㎝定規が取り回しも良くオススメだ。必要時には、ふで箱に入れて持ち運ぶこともできる。

 

しかも、最近は15㎝定規がいろいろと面白い進化をしているのである。ここでは、ただ測れるだけではなく、便利な機能を備えた15㎝定規をいくつか紹介しよう。

 

■ライオン事務器 ピックアップ定規 180円(税抜)

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定規の端っこがほんのわずかに立ち上がっているプラスチック定規。見た目にはさほど大した工夫がされているようには見えないが、この「端っこがほんのわずか立ち上がってる」ところが意外なほどに効果的なのだ。

 

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↑この“ちょっとした端っこ”で定規が驚くほど便利に

まず、この立ち上がり部分を測りたいところにひっかけることで、端からの長さが非常に測りやすい。家の間取りを計測するのにメジャーの先端を柱にひっかけて測ったりする、あの感じである。ちょっと先端をひっかけるだけで計測ミスは出にくくなる。数字を読み取ろうとした瞬間に定規がズルッと動いてやりなおし、みたいなトラブルもなくなるはずだ。

 

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↑定規が動かないので、落ち着いて数字が読み取れる

線を引くときも、デスクマットや机の端にひっかければ平行線が簡単に引ける。手帳にざっくりと図表を手書きするときにも便利だ。

 

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↑もう爪を立てて定規をつまもうとしなくていい!

あと、机の上に置いてあるときは立ち上がり部をつまめば簡単に持ち上げることができる。端っこひとつ曲がっているだけで、想像以上に使い勝手が向上するものだ。

 

■クツワ 0ピタ(ぜろぴた)定規 150円(税抜)

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定規で長さを決めて線を引く場合、普通は定規のゼロ位置にペン先をあてて書きはじめるだろう。だが実際のところは、そのゼロ位置が上手く決まらないものだ。そこで便利なのが、0ピタ定規。線を引くときは先端のスライダを出すだけ。このスライダと定規の角にペン先を置けば、そこがもうゼロ位置。定規を動かしてもペン先がズレ動かないので、表やグラフも書きやすい。

 

↑ゼロ位置にあるスライダをチョイと押し出す
↑ゼロ位置にあるスライダをチョイと押し出す

 

↑ゼロ位置が簡単に決まるだけで、ストレス無く線が引ける
↑ゼロ位置が簡単に決まるだけで、ストレスなく線が引ける

また、ピックアップ定規と同様に、スライダを測りたいものの端にひっかけて計測することも可能。普通の定規ではなかなか測りにくい、角が丸いものの長さを測るのも簡単だ。

 

↑スライダを端に当てれば測りやすい
↑スライダを端にあてれば測りやすい

メモリはスライダが出ない側の端がゼロスタートになっているので、高さの計測も一目でわかる。

 

■ミドリ 厚みを測れる定規 360円(税抜)

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名前こそ「定規」だが、要するに大工道具「ノギス」の簡略版。定規中央のスライダでクチバシを動かして、はさんだものの厚みを測ることができるのだ。

 

↑普通の定規ではまず測れない球体もOK
↑普通の定規ではまず測れない球体もOK

クチバシでは0.1㎜から最大12㎝まで計測が可能。普通の定規ではまず測れない、球体の大きさやネジの直径なども簡単に測ることができる。厚みに制限があるメール便系のポスト投函サービスを使うときなど、この定規が一本あると便利だ。

 

↑コンマ以下まで測れる15㎝定規はこれだけ
↑コンマ以下まで測れる15㎝定規はこれだけ

もちろん専用工具ほどの厳密さは出ないが、コンマ1㎜以下も測れる副尺がついている。なんとこの定規、製造時にパーツを組んでからメモリの数字を印字しているので、メモリのズレがほとんどないのだ。500円以下とはおもえない、非常に良くできた計測ツールといえる。

 

■クツワ スパッ! と紙がキレイに切れる折りたたみ式アルミ定規 300円(税抜)

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なんとも長い名前だが、とても分かりやすい製品だ。この定規があれば、クーポン誌のキリトリや雑誌の袋とじなど、いとも簡単に切ることができる。使うときは、フチを紙のカットしたい部分に押し当て、定規の表面に印字してあるガイド矢印の角度にあわせて紙を引っ張るだけ。

 

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↑ピーッ、と気持ちいい音で紙が切れる

定規のフチがななめ45°の刃のように加工されているので、紙の繊維をビリビリに破ることなく、シャープにカットされる。しかもこのフチ、紙は切れても手は切れないよう処理されているので、ご安心を。さらに、ふで箱に入れて持ち歩いたりペン立てにさす時は15㎝定規として、本格的に使うときはストッパーを外せば30㎝定規に早変わり。15°ずつのクリックで広がるので、ざっくり角度を測ることも可能だ。

 

↑普段はストッパーで固定されてるので、勝手には開かない
↑普段はストッパーで固定されてるので、勝手には開かない

 

↑もともと15㎝定規とは思えない重量感と安定感
↑もともと15㎝定規とは思えない重量感と安定感

全体的にずっしりしたアルミ製の定規なので安定感があり、カッター用のカッティング定規として使っても良し。紙が切れるだけでなく、本格的な定規としても使い倒せるハイクオリティさが嬉しい。

 

ライオン事務器 http://www.lion-jimuki.co.jp/

ライオン事務器 ピックアップ定規 http://www.lion-jimuki.co.jp/products/introduction/pickup-ruler/

クツワ http://www.kutsuwa.co.jp/index.php

クツワ 0ピタ(ぜろぴた)定規 http://www.kutsuwa.co.jp/products/view/19

クツワ スパッ! と紙がキレイに切れる折りたたみ式アルミ定規 http://www.kutsuwa.co.jp/products/view/1702

ミドリ http://www.midori-japan.co.jp/

ミドリ 厚みを測れる定規 http://www.midori-japan.co.jp/products/2015_24.html