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イヤホン
2018/2/15 18:30

iPhoneユーザーに最高のイヤホンはどれだ!? Lightningイヤホン人気5機種を3人のプロが聴き比べ

iPhone 7の登場以降、iPhoneシリーズからイヤホンやヘッドホンを接続するためのステレオミニジャックが省かれ、従来のイヤホンを利用するためには付属の変換アダプターを利用するか、Bluetoothなどのワイヤレス接続を行わなければならなくなりました。その後、オーディオメーカー各社からはLightning端子に直接接続できるLightningコネクタを採用したモデルが登場。徐々にラインナップも拡充し、好みのサウンドや機能を備えたモデルを選べるようになってきています。

 

そこで今回は、iPhoneで音楽を聴いている人にオススメな、Lightning端子を搭載したイヤホン5機種を紹介。3人のプロが各機種の音質や使い勝手をチェックしています。

 

【今回試した機種】

1.AKG「N20LT」

2.ラディウス「HP-NHL21」

3.1MORE「E1004」

4.パイオニア「RAYZ PLUS」

5.JBL「REFLECT AWARE」

 

レビューを行ったのは、オーディオライターの山本 敦さん、e☆イヤホン秋葉原店 店長の”ゆーきゃん”さん、編集部オーディオ担当の一條 徹の3人。いずれも、普段使用しているオーディオプレーヤーやスマートフォンを持参し、聴き込んだ音源を試聴しています。

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Lightningイヤホンのメリットは?

Lightning接続で音楽を再生する場合、従来のステレオミニ端子と違い、音楽データがデジタルのままiPhoneより出力されます。デジタル出力されたデータは、イヤホンに内蔵されたDACによってアナログ変換されアンプで増幅されたのち、イヤホンから音が再生されます。このため、LightningイヤホンはDAC/アンプを必ず内蔵しており、その多くが48kHz/24bitのハイレゾ音源にも対応しています。

 

今回紹介しているラディウスの「HP-NHL21」やパイオニア「RAYZ PLUS」は、iPhoneに接続すると、一部有料のハイレゾ再生アプリが無料で使えるようになるので、iPhoneで手軽にハイレゾ再生が楽しめます。ハイレゾ音源を聴いてみたいけど、専用プレーヤーやポータブルアンプを購入するのはハードルが高いと思っている方は、はじめの1歩としてLightningイヤホンを選んでみてもいいでしょう。

 

また、Lightning端子からは電源の供給も行えるため、イヤホン側にバッテリーを搭載しなくともノイズキャンセル機能が使えるのも魅力。出かける前に充電しておく必要もなく、いざノイズキャンセル機能を使おうしたらバッテリー切れで使えなかった……ということもありません。

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↑3人のプロが1機種ずつ試聴を行いました

 

1.人気モデルがLightning仕様に

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AKG「N20LT」(e☆イヤホン販売価格1万2519円)

●ドライバー :7mm径ダイナミック型●再生周波数帯域 : 20Hz~20kHz●インピーダンス : 24Ω●感度 : 76dB●ケーブル長 : 1.2m●DAC  : 48kHz/24bit対応

オーストリアのオーディオメーカーAKG(アーカーゲー)の人気機種「N20」をLightning端子仕様にしたモデル。振動板の振幅時に発生する背圧を最適化する「ベンチレーション・システム」搭載により、ワイドレンジ再生と広々とした空間表現を実現。装着性を高める「アングルド・イヤチップ構造」により、耳にしっかりフィットします。

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2.ハイレゾ再生アプリが無料で使える

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ラディウス「HP-NHL21」(e☆イヤホン販売価格2万6870円)

●ドライバー :13mm径ダイナミック型●再生周波数帯域 : 5Hz~24kHz●インピーダンス : -●感度 :102dB●ケーブル長 : 1.2m●DAC  : 48kHz/24bit対応

ドライバーの磁束密度を高める「High-MFD構造」により、低域から高域までキレのあるクリアなサウンドを実現。低音域の再現性を高めるバスポート構造も採用している。同社のハイレゾ再生アプリ「NePLAYER」と合わせて使えば、EQやサラウンド機能も利用可能。

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3.ノイキャン機能搭載のハイブリッド型イヤホン

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1MORE「E1004」(e☆イヤホン販売価格1万8980円)

●ドライバー :ハイブリッド型(10mm径ダイナミック+BA)●再生周波数帯域 : 20Hz~20kHz●インピーダンス : 32Ω●感度 : 110dB●ケーブル長 : 1.25m●DAC : ハイレゾ非対応

サウンドエンジニアのLuca Bignardi氏がサウンドチューニングを行った、ハイブリッド型ドライバー搭載モデル。独自のアクティブノイズキャンセリング機能を搭載し、周囲の騒音を低減して音楽を楽しめる。ハウジングには耐久性の高いエアーチタンを採用する。

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4.音楽を聴きながらiPhoneの充電も可能

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パイオニア「RAYZ PLUS」(e☆イヤホン販売価格1万9310円)

●ドライバー :9.2mm径ダイナミック型●再生周波数帯域 : 10Hz~22kHz●インピーダンス : 16Ω●感度 : 100dB●ケーブル長 : 1.2m●DAC : 48kHz/24bit対応

世界初、音楽を聴きながらiPhoneを充電できる「チャージングポート」を備えたLightningイヤホン。省エネ性能に優れた第2世代モジュール「LAM2」を搭載し、iPhoneのバッテリーの消費を抑えて音楽を楽しめる。ノイズキャンセリング機能を備えるほか、周囲の音を内蔵マイクで拾って再生する「HearThru」機能も搭載。オンキヨーのハイレゾ再生アプリ「HF Player」も無料でフル機能を利用できる。なお、チャージングポートを省いた「RAYZ」(同1万4990円)もラインナップしている。

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5.スポーツにも使える防水仕様

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JBL「REFLECT AWARE」(e☆イヤホン販売価格1万9323円)

●ドライバー :14.6mm径ダイナミック型●再生周波数帯域 :10Hz~22kHz●インピーダンス : 16Ω●感度 : 97dB●ケーブル長 : 1.2m●DAC : ハイレゾ非対応

フィードバック方式とフィードフォワード方式を合わせた「ハイブリッド方式ノイズキャンセリング」により、高い精度のノイズキャンセリングを実現。周囲の音の聴こえやすさを3段階で調整できる「アンビエントアウェア」により、使用中も周囲の音を聴くことができる。IPX5相当の防水性能を備え、スポーツ時の汗や雨にも対応する。

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【結論】あなたに合ったイヤホンはコレだ!

それぞれ個性的な特徴を備えた5機種ですが、手軽にイイ音を楽しみたいなら価格が手ごろなAKG「N20LT」、ハイレゾ再生を手軽に楽しみたいなら再生アプリが無料で使えるラディウス「HP-NHL21」かパイオニア「RAYZ PLUS」、ノイズキャンセル機能を使いたいなら1MORE「E1004」、パイオニア「RAYZ PLUS」、JBL「REFLECT AWARE」の3機種、ジョギングなどでも使いたいなら防水性能を備えたJBL「REFLECT AWARE」がオススメです。ぜひ、e☆イヤホンの店頭で試聴してみて下さい。

 

イヤホン & ヘッドホン専門店 「e☆イヤホン」

今回、企画に協力頂いたe☆イヤホンは、東京・秋葉原、渋谷と、名古屋、大阪・梅田、日本橋の6店舗を構える国内最大級のイヤホン&ヘッドホン専門店。店内取扱アイテムは約2万4000点オーバーで、常時 新品約4000機種以上/中古約4000機種以上試聴が可能です。また、国内外のオーディオ製品の新品販売はもとより、独占先行取扱モデルや、オリジナル商品の企画/開発及び販売も行っているほか、修理やチューンナップ、中古買取/中古販売も実施。店内は、イヤホン & ヘッドホンのビギナーからハイエンドユーザーまで、幅広いユーザーで賑わっています。

↑e☆イヤホン秋葉原店(1F外観)
↑e☆イヤホン秋葉原店(1F外観)

 

このほか、世界初のオーダーメイドイヤホン“カスタムIEM”の店舗も展開しており、耳型採取から対応可能。一般のユーザーをはじめ、プロミュージシャンや著名アスリートなど、多くの顧客に利用されています。

 

また同社が主催する大規模オーディオイベント「ポタフェス」も日本各地で開催。直近の「ポタフェス2017」(秋葉原)では、2日間の開催期間中、約5万6000人が来場するなど、盛況となっています。

 

e☆イヤホン 秋葉原店
住所:東京都千代田区外神田4-6-7 カンダエイトビル4F
営業時間:11:00~20:00
休日:無休

http://www.e-earphone.jp