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2018/7/17 21:40

こんなイヤホン見たことない! 見知らぬオーディオと出会える 「ポタフェス2018 SUMMER」に行ってきた

半年に一度のお楽しみ、ポタフェスがまたまたやってきましたよ。7月14~15日の2日間にわたり、秋葉原のベルサール秋葉原にて開催されました。ライブあり、最新ポータブルオーディオの試聴あり、お得な即売会ありと盛りだくさんのイベントですが、今回も気になる製品をピックアップしてきました。

↑おなじみのオーディオテクニカのヘッドホン型アーチがお出迎え

 

ハイレゾ対応の「かいじゅうがーるずイヤホン」

まずはオンキヨーパイオニアからです。パイオニアブランドから、怪獣娘コラボイヤホン「CH3~かいじゅうがーるずイヤホン化計画~」です。AGIRA、PIGMON、KING JOE、ALIEN GUTS、ZETTONの5種類の怪獣娘を用意し、ハウジングには怪獣娘のシルエットとアイコンがレーザー彫刻されています。ファン向け商品であることは間違いないですが、キャラ物と侮るなかれ、価格が6000円(税込)ながら、ハイレゾ対応とかなりコスパの良い商品だったりします。

↑左からPIGMON、ZETTON、AGIRA、KING JOE、ALIEN GUTS

 

↑ハイレゾ対応ということもあり、e-onkyo musicでは「怪獣娘」のハイレゾ楽曲も配信中です

 

同じくオンキヨーパイオニアのオンキヨーブランドからハウジングに無垢の桐を使った高級ヘッドホンが参考出品されていました。かなり響きのよいヘッドホンで、たぶんギターとかバイオリンとか、和楽器など、木を使った楽器と相性が良いのではないでしょうかね。わからないですけど。機械彫りながらひとつひとつをきっちりと掘っていくため、手間がかかる分の音質向上は見込めそうです。

↑無垢材そのままの木目が高級感あふれています。まだ製品名も決まっておらず、価格は30~40万円くらいになるとかならないとか

 

↑和楽器の内部にみられる綾杉彫りを採用しているとのこと!

 

耳に音がダイレクトに届く「Spinfit」

次はSpinfitのインナーイヤー用のイヤーチップです。イヤーチップって、無くしたりするんで買い足したりするのですけど、基本的にはイヤホン買った時の予備と同じものを追加で買ったりしますよね。このSpinfitはそういった予備的な類いのものではなく、わざわざ買い換えたいと思わせる機能があるスグレモノなんです。通常のイヤーチップだと、軸とチップが固定されているので、入り組んだ耳の穴に音がダイレクトに伝わらなかったりするんですが、Spinfitであれば、軸が動くので耳の穴の方向にチップを向けることができ、ダイレクトに音を届けるとのこと。

↑見た目は軸に色がついた半透明のイヤーチップですが、この色が付いた部分がグリグリとフレキシブルに動きます。ちなみにカラーはサイズわけで、黄緑がS、オレンジがM、ブルーがLとなっています

 

↑曲がりくねった外耳道に沿って装着ができるので、音がダイレクトに届きます

 

イヤーパッドが交換できるヘッドホン「MW50+」

次はAKシリーズなどでお馴染みのアユートブースを訪れました。ここでオススメされたのが人気のBluetoothヘッドホン「MW50」のイヤーパッドが交換できるタイプ「MW50+」です。耳がすっぽりと入るオーバーイヤータイプと、MW50と同じコンパクトなイヤーパッドの付け替えが可能になっています。マグネットで簡単に着脱できるのが便利。イヤーパッドは別売りでなく、2種類とも同梱しているとのこです。

↑2種類のイヤーパッドが同梱するMW50+。イヤーパッドを変えるだけで、音の印象が結構変わりました

 

もうひとつがアユートの新ブランドのACTIVOのポータブルハイレゾプレーヤー「CT10」です。これはこれでまったくもって良いのですが、それ以上にVtuberの電脳少女シロとコラボしているのが見逃せません。紹介動画ではちゃんとCT10を持っていましたよ。

↑電脳少女シロとコラボしたACTIVOのCT10

 

↑なにやら記者会見っぽい動画がずっと流れていました。シロ、カワイイよ、シロ

 

広がりのある音が特徴のイヤホン「INAIR」

お次はINAIRのイヤホンです。一見するとピンマイクの様で、一風変わった見ためのイヤホンです。イヤーチップでなく、スポンジを採用しているのは、ドライバーから筒を伝わって音が聞こえるこれまでのイヤホンとは違い、AIR TUBE Woofer Technologyというものが搭載されており、チューブ内で低音を増幅するようになっています。そのため、そのチューブを覆うようにスポンジが採用されているというわけです。試聴してみましたが、音に広がりがあるような気がしました。

↑イヤーチップにスポンジを採用した珍しいイヤホン。見た目は完全にピンマイク

 

↑スポンジを外すと、丸っこいチューブがあるのがわかります。ここで低音が増幅されます

 

スピーカーで聴くような音場を再現するヘッドホン「CZ-1」

次はCROSSZONEの「CZ-1」です。ヘッドホン特有の頭内定位を解決すべく、独自技術でスピーカーから聞こえるような音場を作り上げるとのこと。ハウジング内には3つのドライバーユニットが入っており、メインとなるドライバーユニットが前方にあり、反対の耳から聞こえる音のずれを、パイプを通すことで表現。さらに後方からの反射音をさらに長いパイプを通して遅らせることで、音場が形成されるということです。で、どうなるかというと、8畳程度の部屋のなかで前方のスピーカーから音を聴いているような感覚になるわけです。

↑メインのドライバーユニットは前方に配置されています

 

↑ハウジングそれぞれにステレオのコードが刺さっており、どちらからも左右両方の音が聴これます。右耳なら左側の音をパイプにより遅らせて聴くことでヘッドホン特有の頭の真ん中で音がなっているような感覚から解放されます

 

3Dサウンドが楽しめるゲーミングヘッドホン「MOBIUS」

最後にAUDEZEのゲーミングヘッドホン「MOBIUS」。独自の立体音響機能を搭載しており、5.1chや7.1chのバーチャルサラウンド音声を楽しめることができます。「3D」ボタンを押すと顔の向きに関係なく音が定位するので、VRのような環境で音を聴いた時に、映像表現とリンクして音を感じられます。つまり、普通の立体音響では、顔を90度横に向いたとすると、音も90度移動し、右側から聞こえてくる音は絶えず右耳から聞こえるようになっています。MOBIUSの3Dの場合は、90度横に向くと、音自体は定位しているので、今まで横から聞こえてきた音が正面から聞こえるようになるわけです。

↑右のハウジングの左側面ギリギリに写っているのが3Dボタン。これを押すと、立体音響が定位し、顔を動かしても音の出所は固定されており、その場にいる感覚が得られます

 

そうそう、GetNaviも今回のポタフェスに出展しておりました。本誌で取り上げたオススメのワイヤレスオーディオアイテムを、メーカーの枠を超えて一堂に展示しており、製品の聴き比べをするには最適の場所になっていました。ゲットナビウェブ編集部員がスタッフとしてかり出されており、35度を超える気温のなか、来場者に説明を行っていました。

↑GetNaviブースにはトレンドのワイヤレスオーディオがメーカーの枠を超えて展示され、自由に聴けるようになっていました

 

GetNaviでのレポートは、新機軸や独自機能を備えた製品を中心にピックアップするので、今回はネタが少ないかなって思っていましたけど、いやはやどうして、これだけの気になる商品がありました。ヘッドホンって成熟した製品のイメージがありましたけど、まだまだいろいろなことができそうですね。ということで、次回は年末。今回来られなかった方々はぜひ遊びにきてみて下さい。きっと楽しいですよ。