AV
2018/10/16 19:30

拡大するワイヤレスオーディオ市場――老舗メーカー「オーディオテクニカ」の発表会にも2極化の波

有線タイプはハイエンド化が進む

ワイヤード(有線)製品は、オーディオテクニカらしさが光る音質にこだわったモデルが充実しています。注目は、音響特性に優れたチタンをハウジングに使用したハイエンド・ポータブル「2000Ti」シリーズ。ヘッドホンやカナル型イヤホンのほか、最近では珍しいインナーイヤー型イヤホンも取揃えています。

 

価格はヘッドホンが14万円前後、イヤホンが5~8万円前後という高めの設定ですが、パーメンジュールを採用した磁気回路やDLC(Diamond Like Carbon)コーティング振動板を採用するなど、同社のハイエンドクラスの製品に使われる技術を採用しており、「外出先でもいい音で音楽を楽しみたい」というユーザーのニーズを叶えるものとなっています。

↑「ATH-AP2000Ti」(10月18日発売/実売予想価格14万円前後)

 

↑左がカナル型の「ATH-CK2000Ti」(10月18日発売/同8万円前後)、右がインナーイヤー型の「ATH-CM2000Ti」(10月18日発売/同5万円前後)

 

このほか、人気の定番ヘッドホン「MSR7」シリーズの最新モデルとして、DLCコーティング振動板の採用などにより進化した「ATH-MSR7b」や、木製ハウジングを本革で覆ったラグジュアリーなヘッドホン「ATH-L5000」、2000円のスポーツイヤホン「ATH-SPORT10」がラインナップされており、ハイエンドモデルを中心に幅広いラインナップとなりました。

↑「ATH-MSR7b」(10月19日発売/同3万円前後)

 

↑「ATH-L5000」(12月14日発売/同46万円前後)

 

↑「ATH-SPORT10」(10月19日発売/同2000円前後)

 

ワイヤレス製品のラインナップで、他社に比べやや遅れを取っていたオーディオテクニカですが、今回発表された完全ワイヤレスイヤホン2モデルを中心に巻き返しを狙うものと思われます。年々シェアを伸ばしていくワイヤレス製品でもこれまでと同様にユーザーの支持が得られるか、注目が集まっています。

 

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