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レコーダー
2018/10/24 19:00

自室のデスクで楽しめる「ミニTV録画セット」を作りたい! 「REC-ON」を使った録画環境の“ちょい足し”にトライしてみた

レコーダーとしての使い勝手はなかなかの好印象

セットが完成したところで、「REC-ON」のレコーダーとしての使い勝手もチェックしてみましょう。

 

本機はアイ・オー・データ製のレコーダーですが、中身を見てみると、大手家電メーカーのものとほぼ同じ……というか、東芝の「REGZAブルーレイ」にそっくりなユーザーインターフェイスになっていました。番組表や録画リストを見れば、分かる人には分かると思います。

↑東芝製のレコーダーによく似た番組表

 

↑録画時の画質などはけっこう細かく設定可能。フォルダを使った番組の分類もできます

 

一般的なBDレコーダーと同じような作り、操作感なので、初見でも安心して使いやすいのは間違いありません。BSデジタルや110度CSデジタル(スカパー!)にも対応しているので、対応したアンテナにつなげられればけっこうリッチな録画環境になりますね。

 

ジャンルや出演者名などを指定できる「おまかせ録画」機能がついているのもポイント高いです。マニュアルの録画予約とおまかせ録画を併用することで、内蔵のトリプルチューナーも効果を発揮。これなら、ざっくり録り貯めておいて、気が向いたときに録画番組を消化するという使い方もしやすい。

 

「ミニ録画セット」ステキなんだけど……ここは難点

今回構築した「ミニ録画セット」、録画+視聴環境としてはイイ感じになったのですが、一般的なレコーダーやテレビと違う製品を選んだ結果、使い勝手には気になったところもあります。

 

1つは「REC-ON」のリモコンです。こちらは大手AV機器メーカー製のリモコンに比べると、ボタン配置のセンスや操作感が今ひとつという印象。同じような形・大きさのボタンが多いのと、ほとんど色分けがされていないので間違えて押してしまいやすいです。使う機会が多い「サブメニュー」ボタンが方向キーから離れた位置にある、「早送り」「早戻し」「停止」のボタンがない(早送り・早戻しは方向キーの左右で行う、停止の操作はないので、「戻る」ボタンなどで代用)といったあたりもクセがあり、気になるところでした。

 

また、もう1つはモバイルモニター側の問題。そもそも赤外線リモコンに対応した普通のテレビを使っていないため、リモコン操作がききません(音量調節などはモニター本体のボタンから行う)。電源のオン・オフやボリューム調節などを1つのリモコンにまとめられないのは、普通のテレビと比べるとけっこうストレスになります。

 

また、このモニターの音が貧弱なのも気になります。そもそも音量不足により会話などが聞き取りづらいため、うっすら流しておく分にはいいのですが、ちゃんと番組の内容を観たいときには致命的。そのため不本意ながら、モバイルスピーカーを増設して解決することに。これもたまたま手持ちのスピーカーがあったからいいものの、そうでない場合はなかなか出費がかさみそう……。

↑ステレオミニジャックからモバイルスピーカーに出力して音量不足を解決

 

「REC-ON」+タブレットという選択肢も。自分に合ったセットでどうぞ!

ちなみに、「REC-ON」はスマホやタブレットのアプリからでも番組の視聴ができます。「REC-ON」の視聴アプリは番組表が統合されたものに最近リニューアルされていて、このアプリによってスムーズな録画・視聴が可能。iPadや各種タブレットを持て余しているという人は、「タブレットをミニテレビにする」という使い方も当然ありだと思います。このアプリを使えば、自室にあるレコーダーの録画番組を外出先から観ることもできますよ。

↑Android版「REC-ON」アプリ。放送中の番組・USB HDDの録画番組が観られるほか、番組表を使ってこのアプリ上から録画予約もできます

 

今回の例では、ほどよいモバイルモニターを持っていたことと、「とりあえず電源を入れればすぐ映る、リモコンで操作できる」テレビらしい使い勝手を目指した結果、ちょっと特殊なケースになりましたが、使い方はこの例の限りではありません。「REC-ON」を使った録画環境のちょい足しは、例えば「家にレコーダーはあるけど、普段家族のいるリビングなどでは思うように触らせてもらえない」という人あたりには特におすすめ。BD/DVDドライブが付いていないことから万人向けのレコーダーとは言えないものの、このコンパクトさ、2万円という安さにぴったりくるという人はいるのではないかと思います。

 

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