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2020/3/10 19:30

【テレビ買い替え応援連載】東芝の4Kテレビ「REGZA(レグザ)」を全モデル比較【2020年版】

メーカー各社の4Kテレビをハイエンドからエントリーまで一挙に紹介し、テレビの購入や買い替えをサポートする連載企画。第4回目は東芝映像ソリューションのREGZA(レグザ)を紹介していきます。

 

レグザシリーズの特徴は、なんといっても複数のチャンネルを24時間連続録画できる「タイムシフトマシン」機能でしょう。一般的なテレビにも外付けHDDを利用した録画機能は備わっていますが、ほとんどが1~2ch分の録画のみ。タイムシフト対応レグザの場合は地デジ6chを最大24時間まるごと録画できるので、個々の番組の録画予約をしなくとも、過去の番組欄から見たい番組を選ぶように視聴可能。「うっかり録画を忘れた」「録画していなかったが、放送後に話題になっていたので見たい」という場合でも、タイムシフトマシンなら対応できちゃいます。

↑地デジ6chを最大24時間録画できる「タイムシフトマシン」機能は東芝レグザならでは

 

有機ELモデルは「タイムシフトマシン」が必要かどうかで選ぶべし

レグザのフラッグシップは、有機ELモデルの「X930」と「X830」の2モデル。主な違いは、タイムシフトマシン機能の有無とスピーカーシステム、スタンドデザイン、HDMI端子数で、画質面での差はありません。タイムシフトマシン録画がほしい人はX930を、タイムシフトマシンは使わないけど4K有機ELテレビならではの高画質を楽しみたいという人はX830を選ぶとよいでしょう。

4K有機ELレグザ X930

サイズ:65型、55型

実売価格:65型/41万9800円、55型/29万7000円

 

4K有機EL X830

サイズ:65型、55型

実売価格:65型/38万2000円、55型/22万5680円

 

4K有機ELレグザ X930/X830は、専用にチューニングされた2019年仕様の有機ELパネルと、新映像処理エンジン「レグザエンジン Professional」を搭載。本格的な映像制作にも活用できるプロユースの映像分析・設定機能を備えるほか、HDR10+とDolby Visionの2つのHDR規格にも対応しています。

 

また、視聴環境の照度や照明色の違い、視聴しているコンテンツにあわせてホワイトバランスや輝度を調整する「リビングAIピクチャー」機能を新たに搭載し、どんな環境でも自然な画質で映像を楽しむことができます。

↑「リビングAIピクチャー」機能のイメージ

 

さらに、深層学習などのAI超解像技術により、通常のシーンとざらつきが目立つシーンを判別して適切な超解像処理を行うほか、4K放送や地デジ放送などの映像の種類と動きの量に応じて、適切なフレームを参照して超解像処理を行う「バリアブルフレーム超解像」、通常映像をHDR画質に復元する「AI機械学習HDR復元」などの高画質化処理によって、どんな映像でもノイズを抑えたクリアな画質を追求します。

↑AI技術を使い高画質化を実現

 

音声面では、X930シリーズが、SN感の高い低域再生が可能な対向型パッシブラジエーター方式のスピーカーボックスを備えた「有機ELレグザオーディオシステムPRO」、X830シリーズは65X830がダブルフルレンジスピーカー、55X830がフルレンジスピーカーを採用した「有機ELレグザオーディオシステム」をそれぞれ搭載しています。

 

4K液晶モデルは最新技術「クラウドAI」対応モデルがオススメ

4K液晶レグザの2020年モデルのラインナップは、地デジ放送最大6chを同時録画できる「タイムシフトマシン」機能を搭載した「Z740X」、ネット動画をより美しく再生する「ネット動画ビューティー」機能を新たに備えた「M540X」、レグザエンジンGを搭載した「C340X」の3機種。

 

このうち、Z740XとM540Xには、クラウド上から番組ごとに映像調整データをダウンロードして最適化する「クラウドAI高画質テクノロジー」(※)が搭載されています。このクラウドAI高画質テクノロジーは、開発中の次世代「8Kレグザエンジン」にも用いられている新技術で、今回初めて実用化されたもの。

※:同機能への対応は2020年6月以降になる見込みで、機能を利用するためにはテレビをネットに接続する必要があります

 

4K液晶レグザ Z740X

サイズ:65型、55型、50型(50型のみ5月下旬発売予定)

実売価格:65型/31万5180円、55型/22万8690円、50型/(予価)19万8000円

Z740Xは、新開発エンジン「レグザエンジンCloud PRO」を搭載した4K液晶最上位モデル。前述の「クラウドAIテクノロジー」に対応するほか、地デジ放送を4K解像度に変換して高画質で楽しめる「地デジAIビューティPRO」を搭載。さらに、ネット動画も高画質で再生する「ネット動画ビューティPRO」を新たに搭載しています。また、LEDバックライトは全面直下型を採用。

↑「クラウドAIテクノロジー」の概要。コンテンツのジャンルや特徴に応じて最適な画像調整を自動で行います

 

音声面では、新型25mmシルクドームツイーターと大型バスレフボックスの「クリアダイレクト2ウェイスピーカー」に、高性能ダブルウーファーと4個のパッシブラジエーターを対向配置した「クワッドパッシブ重低音バズーカウーファー」を組み合わせた「レグザ重低音バズーカオーディオシステム PRO」を採用。総合出力80Wのマルチアンプ駆動により、臨場感のあるサウンドを再生します。

 

また、地デジ放送を最大6chまで同時録画できる独自の「タイムシフトマシン」機能も搭載。別売のUSB HDDを接続することで、テレビだけで録画が行えます。チューナーは、新4K衛星放送用が2基、地デジ/BS/CS用が各2基搭載。

 

4K液晶レグザ M540X

サイズ:65型、55型、50型、43型(65型と55型は4月中旬発売予定)

実売価格:65型/(予価)18万7000円、55型/(予価)14万3000円、50型/11万5000円、43型/9万9000円

M540Xは、「レグザエンジンCloud」を搭載した4K液晶のスタンダードモデル。「クラウドAIテクノロジー」のほか、「地デジビューティX」や「ネット動画ビューティ」、「おまかせAIピクチャー」など、上位機種譲りの機能を備えています。

↑ネット動画を高画質処理して再生する「ネット動画ビューティ」

 

音声面では、総合出力20Wの「レグザパワーオーディオシステム」を搭載。チューナーは、新4K衛星放送用が2基、地デジ/BS/CS用が各2基。

 

4K液晶レグザ C340X

サイズ:55型、50型、43型

実売価格:55型/13万2000円、50型/11万円、43型/9万3500円

エントリーモデルのC340Xは、軽快な動作性を実現する「レグザエンジンG」を搭載。「クラウドAIテクノロジー」や「ネット動画ビューティ」は備えていないものの、「地デジビューティX」や「おまかせオートピクチャー」などの高画質化機能を搭載しています。チューナーは、新4K衛星放送用が2基、地デジ/BS/CS用が各2基搭載。シンプルで手ごろな価格の4Kテレビが欲しい方にオススメです。

 

東芝レグザを狙うなら、唯一無二の「タイムシフトマシン」機能を搭載したモデルを選びたいところ。また、地デジ放送の4Kアップコンバート画質にも定評があるので、4Kテレビを購入しても視聴するのは地デジが多いかも……という方にもオススメです。

 

※記事中の実売価格はすべて2020年3月10日現在のものです

 

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