本・書籍
自己啓発
2018/5/21 6:00

【今日の1冊】あらゆる悩みは「貝塚」へ捨てよう!――『縄文人に相談だ』

悩んでいるとき、だれに相談しますか?

 

わたしは、縄文人に相談してみたいです。『縄文人に相談だ』(望月昭秀・著/国書刊行会・刊)という本があります。「縄文1万年の知恵」は、あらゆる悩みを解決してくれます。

 

 

草食系男子です。全然モテません

そもそも日本人っておとなしい農耕民族なわけですから「草食系」なのはしょうがないですよね。
(中略)あっ、縄文人は狩りとかするいわゆる「肉食系」でしたっけ。いいなぁ、イケイケなんだろうなあ。(26歳、男)

(『縄文人に相談だ』から引用)

 

縄文人は、約1万年のあいだ狩猟採集をして暮らしていました。だから「肉食系」のはずです。しかし、縄文人は「好戦的ではなかった」と考えられています。

 

戦争のきっかけになるのは、「カネ」や「土地の境界」です。しかしながら、縄文時代に「お金(貨幣)」はありませんでした。人口が少ない(人口密度が低い)ので、利害の衝突は少なかったと考えられています。平和でした。

 

日本人の多くは、稲作(農耕)を本格的におこなった「弥生人」の気質を受け継いでいます。だから「草食系」のはずですが、肉食系の縄文人よりも「争うこと」を意識して生きています。やればできるはず。モテないのは、民族性とは関係ありません。

 

 

器(うつわ)にこだわる意味は?

器を変えると味まで変わるといって、食器に凝っている友人がいるのですが、食器を変えても味は変わらないですよね?(33歳会社経営、男)

(『縄文人に相談だ』から引用)

 

縄文土器のデザインには、何らかの意味があったと考えられています。おなじ銘柄のワインやウィスキーでも、グラスの形状が異なれば、味や香りの感じかたが変わります。土器も同じです。

 

数千年前の「土でつくった器」からは、少なくとも2つのことが読み取れます。

 

ひとつ。当時のヒトが、高度なデザインをほどこした食器や調理器具を作れる「知性」と「高度な感性」を備えていたこと。もうひとつは、土器などの「重たい家財道具」を普段づかいしていたことから、縄文人が「定住生活」を営んでいたこと。

 

縄文以前、つまり旧石器時代は「氷期」や「寒冷期」でした。植物が育ちにくい環境です。狩りのために、獲物を追って移動できる「身軽さ」が求められました。土器を使いはじめたことは、「定住」すなわち「心の余裕」をあらわしています。

 

定住すると、その土地にはゴミが溜まります。縄文時代のゴミ捨て場を「貝塚」と言います。縄文人の「干し貝」に対する情熱はすさまじく、大規模な「水産加工場」を営んでいたことが判明しています。東京都北区の「中里貝塚」をご存じですか?

  1. 1
  2. 2
全文表示
TAG
SHARE ON