野菜中心の食生活のことを“べジセントリック”というそうだ。野菜の“べジ”と、中心“セントリック”を合わせた新しい言葉。今、アメリカやヨーロッパでは「野菜カフェ」が大流行。日本でも野菜カフェがオープンしはじめ、健康志向の高い人々が行列するほど人気だ。
ストイックにならないと実践できないベジタリアン、あるいはマクロビオティックなどとは違い、べジセントリックは肉も魚も乳製品もOK。だから、毎日おいしく食べられ、自然とメタボを解消でき、健康を保てるのだ。
パリのビジネスマンたちは野菜カフェでランチ
パリで大学生活を送っている娘の食生活が気がかりだった。ひとり暮らしだとどうしても野菜不足になりがちになるからだ。
が、先日、娘を訪ねた際、毎日のように通っているという「EXKI」エクスキという野菜カフェに立ち寄って、私はちょっと安心した。エクスキはベルギー生まれのオーガニック野菜カフェで、パリでも店舗が増え続けているそうだ。日替わりの野菜スープに、豊富なサラダ、野菜のグラタン、デザート、スムージーなど野菜や果物のメニューがずらり。
100%オーガニック素材にしては、値段も手ごろで10ユーロあればお腹いっぱい食べられる。セルフサービスで待ち時間もなく食べられるので、昼時にのぞいてみたのだが、スーツ姿のビジネスマン、ビジネスウーマンでいっぱいだった。フランスのカフェランチと言えば、一昔前はステーキと山盛りのフレンチフライドポテトが定番だったが、時代は変わり、誰もが野菜中心の食事へと切り替えているのがよくわかった。
おいしく、楽しい“サラダごはん”
さて、パリから戻り、野菜カフェで見たようなサラダのレシピ本がないかと探していて、見つけたのが『まいにち食べたい サラダごはん』(学研プラス・刊)。主役のおかずになるサラダメニューがなんと約100種。べジセントリックな食生活をはじめたい人に是非読んでほしい一冊だ。
*家にあるものでパパッと作れ、忙しい朝でもラクラクの朝食サラダが食べたい。
*ごはんや麺に野菜をたっぷりのせて、ひと皿で満足できるサラダをランチに食べたい。
*肉や魚を加えてバランスがよく、ボリュームたっぷりのおかずサラダのレシピが知りたい。
という方に本書はおすすめで、
PART1 朝サラダ
PART2 ランチサラダ
PART3 おかずサラダ
PART4 デイリーサラダ
PART5 作りおきマリネサラダ
という構成になっている。では、気になるレシピをいくつか紹介してみよう。