ビジネス
2020/4/1 19:00

低成長時代の働き方とは?ベストセラー『入社1年目の教科書』著者に聞く、令和時代のビジネスパーソンが心得るべきこと

岩瀬さんオススメのビジネススキルを上げる本

自宅でできるビジネススキルアップのひとつに、読書があります。最後に、岩瀬さんが若手ビジネスパーソンにおすすめする本を3冊、紹介しましょう。

 

1.『絶対ブレない「軸」のつくり方』

『絶対ブレない「軸」のつくり方』(ダイヤモンド社)
1572円(税込)

岩瀬さんにとって20年来の友人であるビズリーチ創始者の南壮一郎さんの著書。楽天イーグルスの創業メンバーとして、やりたいことを諦めずに、泥臭く行動し続けたエピソードがまとめられています。「圧倒的な行動力で不可能を可能にしていく姿から、仕事に立ち向かうおもしろさが学べます。一歩を踏み出す勇気が足りないときに、ぜひ!」(岩瀬さん)

 

2.『調理場という戦場』

『調理場という戦場 〜「コート・ドール」斉須政雄の仕事論〜』(幻冬社)
660円(税込)

23歳で単身フランスに渡った著者・斉須政雄さんの過酷な修行時代が綴られています。「早くゴールしないほうがいい」「効率のいい生き方をしていると、すり切れてしまう」など、熱い名言がいっぱい。「社会の常識に惑わされることなく、自分の常識で突き進む姿勢に触れることで、仕事や人生の中で大切にするべきことが見えてくるでしょう」(岩瀬さん)

 

3.『自分を超え続ける』

『自分を超え続ける』(ダイヤモンド社)
1430円(税込)

著者の南谷真鈴さんは19歳の女子大生であった2017年に、日本人最年少でエベレストの七大陸最高峰の登頂に成功。彼女が山の中で経験した死と隣り合わせの壮絶なドラマが紹介されています。「生きる意味とはなにか、南谷さんがありたい姿とは、自分の限界ギリギリの挑戦をしている姿が、読み手に静かに問いかけてくる、魂をゆさぶられる一冊です」(岩瀬さん)

 

自分という素材を引き立てるようなスキルを身につけ、どんな仕事でも最高のパフォーマンスを引き出すことを楽しむのが岩瀬さんの仕事術です。『入社1年目の教科書』の初版が出たのは、2011年5月19日。本が完成する直前に3・11の東日本大震災が起き、当時は多くの企業で入社式が見送られました。9年後の今も、新型コロナウイルス感染症の影響で、入社式を中止する予定の企業が多いようです。奇しくも同じような情勢の中で、時代を生き抜くビジネススキルをどう磨いていくべきか。岩瀬さんのノウハウから多くのヒントが得られるのではないでしょうか。

 

【プロフィール】

ライフネット生命保険株式会社創業者 / 岩瀬大輔

1976年埼玉県生まれ。1997年司法試験合格。1998年、東京大学法学部を卒業後、ボストン コンサルティング グループ等を経て、ハーバード大学経営大学院に留学。同校を日本人では4人目となる上位5%の成績で修了(ベイカー・スカラー)。2006年、副社長としてライフネット生命保険を立ち上げ、2013年より代表取締役社長、2018年6月より取締役会長に就任。同年7月より18カ国の国や地域に拠点を有するアジア最大手の生命保険会社であるAIAグループ(香港)に本社経営会議メンバーとして招聘される(いずれも2019年退任)。著書は『入社1年目の教科書』(ダイヤモンド社)、『ハーバードMBA留学記─資本主義の士官学校にて』(日経BP社)、『生命保険のカラクリ』『がん保険のカラクリ』(共に文春新書)、『ネットで生保を売ろう!』(文藝春秋)など多数。

 

▼この記事は、GetNaviがプロデュースするライフスタイルウェブマガジン「@Living」から転載したものです▼

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