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2017/9/6 17:00

360度カメラ・リコー「THETA」のできることがめっちゃ増えてる! 新作「V」のできることまとめ

リコーは、360度全天球で撮影できるTHETAシリーズの最新モデル「THETA V」を発表しました。THETA Vは既存モデルのTHETA Sとほぼ同じ小型サイズながら4K動画(3840×1920/30fps)の動画撮影が可能で、最大5分もしくは25分までの撮影ができます。また、4K/30fpsでの360度ライブストリーミング出力にも対応しています。

 

4K動画、4chマイク対応など待望のスペックアップ!

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↑カラーはメタリックグレーのみ、質量は約121g。発売は9月下旬、予想店頭価格は5万円台前半です

 

データの転送速度が従来機と比べて静止画で約3.2倍、動画で約2.5倍速くなり、スマホへ転送する時間が大幅に軽減されています。通信はこれまでのWi-Fiに加え、Bluetoothにも対応するようになり、スマホと常時接続できるようになりました。これによりバッテリーの消費を抑えつつリモート撮影や撮影設定の変更ができ、また、THETA V本体のシャッターで撮影した場合も、スマホから位置情報をゲットし、撮影データに記録されます。

 

画質の向上だけでなく、音声に関しても大幅に機能がアップしています。そのひとつが、4chマイクによる360度空間音声の記録です。これまでは360度どの方向を向いても、同じ音声が再生されていましたが、向いた方向に合わせた音声が再生できるよう記録されます。現時点では立体音響には対応しておらず、あくまでもステレオでの再生となっています。

 

空間音声の記録をするために、THETA Vには天面とそれぞれのレンズ下部にある側面の2箇所の計4箇所にマイクが設置されています。より指向性の高いマイクを使い、指向性の高い空間音声記録をしたい人には、アクセサリーとして「3Dマイクロフォン TA-1」を用意しています。

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↑指向性の高いマイクを搭載したアクセサリー「3Dマイクロフォン TA-1」

 

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↑本体に新たに追加したヘッドホンジャックに差し込みます

 

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↑本体のマイクよりも指向性が高いので、向いた方向の音声がより聴こえるようになります

 

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↑THETAのレンズと同様、裏表にシンメトリーにマイクが配置されます

 

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↑風切音を軽減する風防も同梱されます

 

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↑マイクは天面に2箇所と本体側面に2箇所設置されます

 

水中ハウジングもリリース

新アクセサリーと言えば、THETAシリーズ初となる水中ハウジングケースもリリースします。30メートル防水で、THETA VだけでなくTHETA S、THETA SCでも使用することができます。水中と360度カメラは相性が良いのでTHETAファンとしては嬉しいアクセサリーなのではないでしょうか。

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↑水中ハウジングケースは10月中旬発売予定

 

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↑シャッターと撮影切り替えボタン、電源ボタンが水中でも押せるようになっています

 

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↑底面には三脚ネジもあり、他のアクセサリーとの接続も可能です

 

  TVモニターでも360度映像を楽しめる

さらに新機能としてリモート再生機能を搭載しています。リモート再生機能は、テレビとTHETAを接続するワイヤレスディスプレイアダプターを使うことで、THETAの360度映像をテレビに再生することができるようになります。さらにTHETAを上下左右に振ることで、テレビに映し出された画面も対応し、360度ぐるぐる表示されます。VRゴーグルがなくても360度映像を楽しめるうえ、テレビの大画面で再生できるので家族や友人と一緒に楽しむことができます。

 

このリモート再生機能はプラグインによるもので、プラグインをTHETAにインストールすることで、新たな機能が追加されるようになります。ほかにもプラグインによる機能拡張を用意しており、リリース時期は未定ですが、USBメモリーやSDカードなど外部メモリーに記録データを直に転送できる「外部メモリー記録機能」のプラグインなどを予定しているとのことです。

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↑スマホのアプリのUIも変更され、より使いやすくなっています

 

360度カメラのトップランナーとして業界を牽引してきたTHETA。弱点を克服し強みを強化することで、ますますその地位を盤石のものにしそうな気配です!