マンガ
孤独のマイクラ
2020/1/6 21:00

「孤独のマイクラ」第24話「ぷちめいはアホ」

『こどクラ~孤独のマイクラ~』  第24話「ぷちめいはアホ」

「マインクラフト」はグローバルで人気のゲームソフト。ドット状の世界で、何をするのも自由。家を建てたり、牛を繁殖させたり、実在の街を再現してみたり――プレイヤーの数だけ世界がある、想像力をかき立てるゲームです。

 

アシスタントとして急遽手伝ってくれている大福ちゃんへの想いを募らせながらも、なかなか想いが届かず、また、別の理由もあって情緒不安定になってしまったぷちめいさん。締め切りは迫っているし、大福ちゃんとの関係はどうなっちゃんでしょう。

 

恒例のぷちコラム、今回は割と壮大なことを語ります。マイクラは「ちょうどいい」から「イイ」。その訳とは?

 

 

【マイクラ“ぷちコラム”】ちょうどいいリアリティ

この世の中は娯楽に溢れています。ゲームや漫画はもちろん、TwitterやインスタなどのSNS、ニュースや新聞でさえも「見ている人を楽しませる」という意味では娯楽。

 

そして、その良し悪しを決めるのは、そこに「何らかのリアリティ」があるか否か。例えば、グラフィックの素晴らしいゲームはプレイヤーがその作品に現実のようなリアリティを求めているから。一方、漫画の場合は、身近にありそうなリアリティが作品の中に息づいていて、だからこそ興味を持って読んでもらえるのではないかと考えています。

 

そういった意味ではマイクラは、ゲームでありながら漫画のような、「ちょうどいい具合のリアリティ」があります。操作する主人公のお腹が空けば、ライフはどんどん少なくなるし、主人公が崖から落ちて地面に落下すれば「グッシャ!」という痛々しい音とともに死亡します。

 

動物を狩ろうと攻撃すれば、動物は悲鳴を上げて逃げ回ります(第9話で、生きるためにウサギを攻撃した時は本当に心苦しかった…。)。つまり、マイクラはただの「積み木ゲーム」ではなく、命がなくなったり、痛みがあったりといった共感できるリアリティがあるからこそ、プレイヤーはそのゲームの世界に没入することができるのだと思います。

 

ただ、リアリティがあると言っても、血が出るといったグロテスクな描写は一切ないので、老若男女が安心して楽しめる点もいいですよね。

 

 

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