グルメ
2018/7/17 17:59

1ジャンルを築いた「無糖炭酸」と「クラフトコーヒー」。先駆者サントリーの新作を飲んでみた

苦くも甘くもない、ちょうどいいコーヒー新ジャンル

サントリーの「BOSS」ブランドから、ペットボトル入りの「クラフトボス」が発売されたのは2017年4月。すっきりした味わいと、スタイリッシュかつ携帯性に優れたボトルがウケて、大ヒットを記録しました。他の大手メーカーも続々参入する“戦国時代”に登場した新商品「クラフトボス ブラウン」は、どんな味わいなのでしょうか?

↑真ん中が新商品の“ブラウン”

 

■クラフトボス ブラック

「クラフトボス」は、ブラジルの最高等級をはじめとするコーヒー豆を選定し、焙煎、抽出にこだわった5種のコーヒーをブレンド。豊かな香りとコクを引き出し、雑味を抑えるため「ボス」ブランド誕生以来、25年間で培われた同ブランドの職人技があますことなく注ぎ込まれていて、その工程数は200以上あるそうです。

↑「クラフトボス」シリーズ第1弾商品がブラック

 

コーヒーの苦みは強すぎず、でも香ばしさは十分あって薄すぎない。500mlの大容量でも飽きずに飲めるという、味と量のバランスのよさもウリです。飲めばわかるこの完成度の高さは、さすがパイオニアといったところです。

 

【特徴の指標】

コーヒー感:4.0

香り:3.0

酸味:1.0

甘味:0

コク:3.0

 

 

■クラフトボス ラテ

ブラックと同様、手間ひまかけたコーヒーに、国産牛乳と北海道産の生クリームをブレンドしたラテ。甘すぎず、すっきりした飲みやすさが特徴です。

↑シリーズ第2弾のラテ

 

比較的ライトなタッチで、ガツンとくるコーヒー感も控えめ。しかし薄さを感じることはなく、しっかりカフェラテとして楽しめます。甘さもおとなしく、スッと切れるアフターテイストで飲みやすいですね。

 

【特徴の指標】

コーヒー感:3.0

香り:2.0

酸味:1.0

甘味:2.5

コク:1.5

 

 

■クラフトボス ブラウン(新商品)

ブラックは苦いけど、ラテは甘い。そんな人にちょうどいいバランスの味わいを実現した、新しいコーヒージャンル「ブラウン」。ブラックコーヒーにミルクポーションとガムシロップを1個ずつ加えた甘さを想定して作られました。コーヒーの豊かな香りが失われず、満足感があるのにすっきりと飲める1本です。

↑第3弾の「ブラウン」。たしかに喫茶のコーヒーにミルクとガムシロップを入れたときの色です

 

ラテよりもビターでコクも強めに感じます。“マイルドに抑えられている感”がいい意味でなく、コーヒーらしさがしっかり出ています。

 

【特徴の指標】

コーヒー感:3.5

香り:2.0

酸味:1.0

甘味:1.5

コク:2.5

↑ありそうでなかった、ブラックとラテの“ミックスゾーン”

 

ブラックコーヒーは飲まないけど、ラテの甘さやミルク感が苦手という“中間層”は、これまで少なからずいたことでしょう。そんな方にピッタリとハマる味わいが出てきたな、という印象です。

 

 

先日はペットボトル入りの透明なノンアルコールビールテイスト飲料「オールフリー オールタイム」を発売し、話題を集めるサントリー。さらに7月末には、第3弾のスノーピークとの共同開発商品を発売予定。去年のクラフトボスに続く大ヒットとなるのでしょうか。今後の動きも目が離せません!

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