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2018/10/31 18:00

「究極のレモンサワー」に使うなら、コレ以外ありえない! 瀬戸内の「レモン島」で「皮が違う」絶品レモンに遭遇

海が見える農園の素晴らしいロケーションには理由があった

ちなみに、先述の原田会長は自身でもレモン栽培を行っており、農園を所有しているとのこと。案内してくださるとのご厚意に甘え、JA三原せとだ支店からクルマで約10分の場所に位置する農園を訪れた。

↑レモン農園の目の前が瀬戸内海という素晴らしいロケーション

 

到着すると、思わず「老後はここに住みたい……」と考えてしまうほどの素晴らしいオーシャンビュー。海と道路を隔ててすぐの場所に傾斜のある丘が広がっており、丘の斜面にはレモンの木がびっしり。ここだけで年間6万トンものレモンが収穫できるという。

↑レモンの木が実をつけている姿を見るのはもちろん初めて。「うおっ、ホントになってる。なんか感動!」と喜びを隠せない

 

↑レモンを収穫する原田会長

 

ちなみに、眼前に海があり、斜面であることはレモン栽培に適した条件のひとつだそう。なぜなら、海面が陽光を反射することで、斜面に届く光の量が増えるから。また、斜面だと太陽の光を受ける面積が増え、海から反射される熱も浴びやすい。もうひとつ、傾斜地は水が溜まらずに流れるのもメリット。降雨が少ないことも手伝って、果実が水分を蓄えようとするため、おいしいレモンができるという。

 

減農薬・防腐剤不使用ゆえの苦労も多い

↑軽トラックの荷台に積まれたグリーンレモン。鮮やかな緑が印象的だ

 

ふと軽トラックの荷台に目をやると、カゴに入った収穫したばかりのレモンが。どれもハリ、ツヤがあり、ワックスがついていないのが信じられないほど。これほどのレモンを育てるには、多くの苦労が伴うはずだ。

 

除草剤をまかないわけですから、こまめに雑草を刈らなきゃいけない。こうしないと、土のなかにある栄養が木にいきわたらんのです。あとは先ほどもお話しした『かいよう病』対策ですね。強い風で木のトゲが実や葉を傷つけないように、また、傷ついてしまった場合は、かいよう病が広まらないように、しっかりと対策をすることが大切です」(原田会長)

↑こだわりを語る原田さん

 

↑5月ごろから咲き始めるという清楚なレモンの花。鼻を近づけるとほのかにレモンのニオイがした

 

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