グルメ
お酒
2020/4/14 20:30

家飲みアップデートの参考にどうぞ! 酒の伝道師が新提案する「洋酒のお供」最先端

日夜、様々なお酒の特徴や味とともに、料理との相性の良さ=フードペアリングを勉強している筆者。そんななか、洋酒メーカーのバカルディジャパンより「最新情報にアップデートしませんか?」との声が。概要を聞くと、ウイスキーのハイボールのように、料理との汎用性が高い洋酒の飲み方や組み合わせがあるとのこと。

 

フードペアリングに関しては、様々なパターンを試したなかからベストを見つけたという聞き捨てならない情報も。そこで、具体的な話を聞きに行ってきました!

 

↑「バカルディ」は社名でもある有名ラム酒ブランド「バカルディ」をはじめ、ジン、ウイスキー、ウォッカ、テキーラなどを扱っています

 

ラムハイボールには肉汁豊かな豚料理がベストマッチ

教えてくれたのは、バカルディジャパンでブランドマネージャーを務める奥村龍太郎さん。奥村さんは日本におけるモヒートブームの仕掛け人として知られ、バー業界では“ミスターモヒート”として慕われているナイスガイです。

 

↑奥村さん。最近では催事などで「ホットラムチャイ」を展開し、冬の屋外イベントに集まった大人をお酒の力で温めていたとか

 

用意されていたのは「バカルディ」に加え、ジンの「ボンベイ・サファイア」とウイスキー「デュワーズ」の計3ブランド。「デュワーズ」はハイボールかと思いきや、「ハイボールはすでに知名度が高く、私たちが提案するまでもないでしょう。『デュワーズ』は、より大人な飲み方のベストペアリングを教えますよ」と奥村さん。

 

ということで、まずは「バカルディ」から教えてもらうことに。ラムは熟成方法などによってホワイト、ゴールド、ダークの3種があり、今回奥村さんが提案するのはゴールドラム。飲み方としてはソーダ割りで、いわゆるハイボールです。

 

サトウキビからつくられるラムは、艶やかな甘味が特徴。なかでも「バカルディ」はスムースなフレーバーで、カクテルと好相性なのが魅力です。そのゴールドは、2~3年のオーク樽熟成によるリッチな厚みが持ち味。では最適なペアリングフードはなに?と聞くと、答えはなんと焼き餃子。特にジューシー感のある肉餃子がオススメとか。

 

↑レシピは、氷を山盛りに入れたジョッキにバカルディゴールドとよく冷えた炭酸水を1:4の割合で注入。カットレモンを搾ってジョッキ内に入れ、あればミントを少々。炭酸が抜けないよう縦に1回ステア(混ぜる)すれば完成です

 

「ラムにはラム肉もいいですが、一番合う肉は豚です! 豚の魅力といえば甘みのある肉汁。これがバカルディにすごく合うんですよ。餃子も肉汁系のパンチのあるタイプがベターです。冷凍餃子でも、たいがいはそのまま食べてもおいしいので、タレはなしでOK。というのも、味付けは塩がイイんです。なので、焼きとんやホルモンも塩で食べ合わせると最高! シューマイや小籠包、ベーコンやソーセージもいいですよ」(奥村さん)

 

↑シンプルな肉汁のうまみがラムハイボールのほのかな甘味とマッチ。確かに、ウイスキーベースよりもラムのほうがまろやか。これがモヒートだと甘さが勝っちゃうかもしれません

 

 

ジントニック×カレーは赤ワイン×肉より好相性だ

次は「ボンベイ・サファイア」。世界各国から厳選した10種類のボタニカルを使用し、「ヴェイパー・インフュージョン」という独特な製法を採用した、深く華やかな香りと味わいが特徴です。

 

「ベストマッチする料理はカレーです。特に昨今人気の、スパイスがあふれんばかりに香るカレーだとなおよし。合う理由は、ジンに欠かせないジュニパーベリーというボタニカルがスパイスだからです。そして『ボンベイ・サファイア』にはコリアンダーというカレーによく使われるスパイスも使われていて、ジンのなかでもカレーと相性がいいんですよ。そして、飲み方のオススメはジントニックです」(奥村さん)

 

↑氷を入れたグラスにジンを注ぎ、全体が冷えるようにステア。そのあとトニックウォーターを注いで、ライムを搾り軽くかき混ぜて完成です

 

「ジントニックは、甘味、酸味、苦味が特徴のカクテル。一方、カレーは塩味、辛味、うまみが味の骨格を構成していますよね。それぞれが足りない部分を補うことで、最良のハーモニーが生まれるんです。これは昨年当社で行った、“味博士”として名高い鈴木隆一先生との企画で、赤ワイン×肉より好相性であることが科学的に実証されています」(奥村さん)

 

↑カレーとのペアリングをより楽しむなら、酸味や苦味を醸し出すライムはマストだそう

 

「カレーの辛さを、ジントニックの甘さがやわらげてリセットする効果もあるんです。ラッシーを飲むのと似てますね。だから次のひと口がまた進み、その繰り返しが楽しめる。これは四川系の麻婆豆腐でも同じようなことが言えます」(奥村さん)

 

↑家にカルダモンなどのスパイスがある人は、カレーの上からかけて飲み合わせるとなおよし。なぜ合うのかが、よりわかりやすいとも思います

 

最後はスコッチウイスキーの「デュワーズ」。飲食店などで「デュワーズハイボール」としてメニュー化されていることが多く、飲んだことがある人は多いはず。ただ今回奥村さんが提案するのは新たな飲み方。それはオンザロックです。

 

「ハイボールにするなら、スムースで華やかな風味の『デュワーズ ホワイト・ラベル』なんですが、オンザロックなら芳醇な香りでリッチなボディがある『デュワーズ 12年』がオススメです。料理は何を合わせるのかというと、実はカステラ。カステラって焼き面が焦げて、ジャリッとキャラメリゼされてるじゃないですか。これが絶妙なんですよ!」(奥村さん)

 

↑左側のボトルが「デュワーズ ホワイト・ラベル」。右側が「デュワーズ 12年」

 

「『デュワーズ』はスモーキーフレーバーが絶妙な加減で、チョコレート系よりもキャラメル系のほうが合うと判明しました。同じ発想で、クレームブリュレや焼きプリンなどもいいのですが、スポンジ生地で食べ応えのあるカステラがよりマッチ。ちなみにもし食事に合わせるなら、ハイボールとアジやホッケなどの焼き魚が合うので試してみてください」(奥村さん)

 

↑確かに、ジャリッとした焦げ面の甘香ばしさが、樽の香りをまとったハチミツ、バニラ、バターなどを彷彿(ほうふつ)とさせる「デュワーズ 12年」とよく合います

 

おさらいとして、奥村さんが推奨するベストペアリングは、ラムハイボール×肉餃子、ジントニック×スパイスカレー、ウイスキーロック×カステラ。そのほか、バカルディジャパンでは様々な料理のペアリングを試した企画を、特設サイトにアップしています。ぜひこちらも参考に、家飲みをアップデートしてみましょう!

 

↑それぞれの参考価格として、「バカルディ ゴールド」750mlは約1400円、「ボンベイ・サファイア」750mlは約1900円、「デュワーズ12年」700mlは約2500円。コンビニでミニボトルが売っていることもあるので、ぜひお試しを

 

 

【URL】
http://www.bacardi-jp.com/usoyan/

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】