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お酒
2020/5/31 19:30

「これからのオンライン飲みの話をしよう」とビールメーカーに振ったら使えるネタの宝庫だった

オンライン飲みにはお取り寄せがあるとなおよし

草野さんに、2つめのお題のポイントを聞いてみると、そこにはオンラインだからこその面白さがあると言います。

 

「ビールもおつまみも、各人のこだわりがいっそう見え隠れしますよね。それに、近所では売ってなかったりしますから余計気になると。オンラインであればお取り寄せ先のリンクを簡単に共有できるので、飲み会後のコミュニケーションにも一役買ってくれます」(草野さん)

 

↑1本目はSVBの「496」(ヨンキューロク)。写真は左が松尾さん、右が草野さんによるもの。草野さんはペアリングのお手本例も送ってくれました

 

「496」は、麦の豊かなうまみ、爽快なキレ、濃密なホップの苦み、この3つをハイレベルな領域でバランスよく調和させたクラフトビール。これまでは通販や専門店でしか買えませんでしたが、いまだけは全国の一部量販店でも限定発売されています。

 

「『496』は華やかな香りに濃厚な味わい、しっかりした苦味が特徴です。料理も、スパイスを効かせたものや、脂身の多い肉などしっかりした味わいのものと合わせると絶妙なペアリングが楽しめます。私はアウトドアのパタゴニアのオーガニック食品コレクション『パタゴニア プロビジョンズ』のチリビーンを合わせました。こちらは肉を使っていないのですがコクとパンチのある味で、おつまみにもピッタリなんです」(草野さん)

 

するとここで、GetNaviの鈴木がプレゼン開始。

 

↑鈴木は、成城石井のタコスキットで作ったタコスを「496」の相棒に

 

「ブルックリンブルワリーの新店『B』の名物フード、タコスだったじゃないですか。それもあり、もともとタコス好きだったんですがクラフトビールにタコスっていいなと思って。ブルックリンブルワリーの『ベルエアサワー』とも合わせてみたんですが、こっちはアボカドをトッピングするとさらにおいしいです」(鈴木)

 

「ブルックリンベルエアサワー」は海外で人気急上昇中の、サワーエールというビアスタイルの代表格。今春から、全国の飲食店とキリンのオンラインショップ「DRINX」で限定発売が開始されました。

 

↑筆者は、店主がラムバサダーでありTVなどでよく紹介される人気中華店「味坊」のラム肉餃子と「ブルックリンベルエアサワー」を合わせました。準備にあせって少々焦がしました(調理が必要な料理は飲み会に間に合うよう余裕をもって準備しましょう)が……

 

「なるほど! タコスも『496』にはベストチョイスだと思います。ベルエアサワーは酸味の効いた味わいなので、アボカドトッピングのクリーミーで濃厚なタコスとの相性はいいですね。ベルエアにライムやレモンを搾って、よりメキシカンな気分を楽しんでもいいかもしれません」(草野さん)

 

↑草野さんはベルエアサワーとスイーツのペアリングを提案。たとえばベリー系やチーズケーキがよく合うそうです

 

懇親会や会食にもオンライン飲みは使える

ひと通りプレゼンが終わった後は、各自が最近携わっているプロジェクトやマイブームなどの話に。筆者が個人的に興味深かったのが、松尾さんのチームで手掛けているオウンドメディアのこと。そのひとつ、キリンビールの公式noteアカウントについて聞いてみました。

 

「noteは4月で開設から1年を迎えました。“これからの乾杯”を一緒に考える場として、乾杯の時間を彩るヒントをお届けしたり、みなさんから集まった『乾杯の時間』をこの場で紹介したり、さまざまなコンテンツを配信しています。

 

最近のトピックは、食文化支援の取り組みをつなげる『#これからの乾杯を支える』です。乾杯が大好きな方々が集まる私たちのnoteを使って、飲食店やお酒の造り手、農家や漁師の方々と飲み手のみなさんをつなぐお手伝いができたらと思いました。ぜひご覧になっていただき、みなさんとこれからの乾杯が楽しみになるような場所を一緒につくっていけるとうれしいです」(松尾さん)

 

↑「#これからの乾杯を支える」はこのようなページ。要チェックです!

 

冒頭で、オンライン飲みは新たな飲みニケーションの形と言いましたが、仲間内だけでなく、仕事関係での懇親会やカジュアルな会食の場にも使えると思いました。全員が一人の話に集中できるのは、オンライン飲み会の利点。より共通の話題で盛り上がれるのではないかと思います。

 

また、幹事の立場の人がファシリテーターとなれば会の流れを潤滑に回せるはず。趣味や嗜好が伝わりやすいので、関係性がより深められるというメリットもあります。何より、対面でのあいさつや打ち合わせをするきっかけ作りになるでしょう。

 

新しい生活様式が公表されましたが、コミュニケーションの形はいっそう多様化していくでしょう。ぜひ次回のオンライン飲みで、プレゼンやペアリングを取り入れてみてください。

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