グルメ
2021/9/4 11:00

BBQはタレではなく「スパイスソルト」が最新トレンド!ツウ御用達から定番まで「絶品5品」を食べ比べ

3:うまみと20種のスパイスによる複雑な味「ほりにし」

その逸品の名は「ほりにし」。和歌山にある有名アウトドアショップ「オレンジ」のマネージャー、堀西晃弘さんを中心に開発したため、この商品名となっています。誕生は2019年4月と比較的最近ですが、すっかりキャンパー界隈では有名となり、家庭で使う人も少なくないとか。

↑「ほりにし」は100gで842円

 

特徴のひとつが使用している調味料の多さで、その数はなんと20種類以上。食塩、ガーリック、黒胡椒、レッドベルペッパー、粉末醤油、ミルポアパウダー、コリアンダーなど様々な素材を使っています。また、醤油やミルポア(スープやソースのベースとして使われる香味野菜の総称)パウダーなどで、うまみを効かせているのもポイント。

↑おいしさの認知が広がる羊肉。BBQにはラムチョップがよく似合います

 

それぞれの粒が大きめなのも「ほりにし」の特徴。パンチがありつつも醤油やミルポアの効果か、まろやかなタッチや甘みも感じます。「クレイジーソルト」も粒が大きめで、「ほりにし」ともにインパクトの強さを感じますが、「ほりにし」のほうが味に柔らかさや奥行きがある印象。これは、使う調味料の数が多いため複雑性をもっているから、とも考えられます。シンプルなほうが好きなら「クレイジーソルト」でしょうし、これは好みの問題だといえるでしょう。

 

4:ニンニク強めのガッツリ系「黒瀬のスパイス」

宮崎生まれの「マキシマム」と双璧をなす九州のスパイスソルトといえば、「黒瀬のスパイス」です。こちらは福岡県北九州市の鶏肉店「かしわ屋くろせ」が、1990年代半ばに開発した万能調味料。「マキシマム」「ほりにし」「黒瀬のスパイス」で“アウトドア調味料御三家”と称されることもよくあります。

↑「黒瀬のスパイス」は110gで550円

 

唐揚げや焼鳥をはじめ、様々な鶏惣菜を販売している「かしわ屋くろせ」。その中で、より鶏肉のおいしさを際立たせる調味料を追い求めた結果、「黒瀬のスパイス」が生まれたのだとか。

↑塩や胡椒のほか、醤油、レッドベルペッパー、フライドガーリック、マジョラム、オレガノなど15種類以上の素材が使われています。赤みがかった色合いは、レッドベルペッパーによるものでしょうか

 

印象的なのは、フライドガーリックの力強さ。適度な辛さも相まって、スパイシーさを豊かに感じます。「牛豚鶏魚に」というラベルのウリはその通りで、特にガツンとパンチの効いた味が好きな人にはオススメです。

 

5:お肉もいいけど魚もね勢に!下味にも使える万能性「GABANハーブリッチブレンド」

ラストは日本が誇るスパイスの超名門「GABAN」(ギャバン)。シーズニングやスパイスソルトのバリエーションも豊富で、その中から今年の新商品である「GABAN ハーブリッチブレンド」を試します。

↑「GABAN ハーブリッチブレンド」は57gで実売価格454円

 

テーマは汎用性。グリル系の肉料理をはじめ、白身魚ソテーなどの魚料理にも合うよう、7種のハーブを絶妙なバランスでブレンドし、食べやすい方向性に。また、ハーブの味を邪魔せず味の厚みづけを行うために試行錯誤した結果、隠し味に味噌を使用しているのもポイントです。

↑7種のハーブは、ローズマリー、オレガノ、バジル、セージ、タイム、パセリ、ディル。これらを、うまみ豊かな岩塩を絶妙にブレンドしています

 

第一印象は、ハーバルで上品な風味。肉にも合いますが、今回比べたほかのスパイスソルトよりはおとなしめで、一方で魚との相性に関しては優位性を感じました。粒が細かいパウダー状になっているのもポイントで、下味として馴染ませたいときにも使いやすいと思います。

↑味や香りはもちろん、色味や粒の大きさも千差万別。乾燥していて保管や持ち運びに便利な点も、アウトドアに嬉しい魅力です

 

本稿を参考に、好みに合ったスパイスソルトをゲットしてください!

 

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