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2016/10/16 12:03

おかずにもおやつにも“米”――消費量2位のコメ大国・ラオスの料理は日本人におすすめ!

最近ラオスにハマってしまった。

 

と言っても私は一度も現地に行ったことがない。ラオスごはんにハマってしまったのだ。初めて食べた時に「こういうのをずっと食べたかったんだ!」と叫びたくなるくらいに美味しかった。

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ラオスは実は米消費量が世界で2位(ちなみに1位はバングラデシュ。FAO2011年調べ)。1日なんと445グラム、コンビニのおにぎり約10個分ものお米を口にしている。日本は119グラム、コンビニおにぎり約2.5個にも満たない量で、意外にも世界で50位と低い。ラオスではお米をかなりのメニューで活用していた。

 

おかずにもおやつにも米

そもそもラオス料理店に行ってみたいと言い出したのは、高校生の私の娘だった。どこで調べてきたのか、ラオスのスープはとても美味しいらしいので飲んでみたいというものだから、出かけてみた。

 

頼んだ麺は米麺でもちもちとしていてかみごたえがあり、ココナツ入りらしい爽やかで少し甘辛のスープに入っていた。さらに頼んだ豚肉とハーブの炒め物(ラープ)の中にも炒った後に粉状にした米が混ぜられているので香り高く、味わい深い。そしてどちらもものすごく腹持ちがいいのは米を使っているからなのだろう。

 

さらにラオスの人は、炊いたもち米を竹でできた容器に入れて持ち歩いて食べるのだという。そしてなんとお酒も米焼酎、そしておやつももち米で五平餅風焼き餅(カオ・チー)を焼いたり、ココナツミルクと砂糖と一緒に炊いたりと、つまりは1日中米ばかり口にしているのだ。さらにいえば托鉢するお坊さんが持つカゴにもお金でなくもち米を入れるのだという。

 

日本と違ってもち米なので、形を作りやすく、応用できるのかもしれないがそれにしても米ばかりで、だからこそ米入り料理がものすごく美味しい。日本人よりずっと米に接している国の人が作る米料理だ。米についての経験値が全然違うのだ。

 

世界観光地満足度ランキング1位

私は先日、思い切って小麦粉を食べないグルテンフリーダイエットを始めた。そのため、朝は米粉パン、昼はピラフ、おやつもせんべい(うるち米)、夜のチヂミも米粉で、などと日常が米であふれるようになった。なので米満載のラオス料理はありがたいし、ありがたいだけでない圧倒的なうまさがそこにあった。で、あまりの料理のうまさにラオスという国を調べるようになった。

 

なんとラオスはニューヨーク・タイムズの「世界で行くべき国」第1位になったこともあり(2008年度)、イギリスの旅行雑誌・ワンダーラスト「観光地満足度ランキング」で1位になったこともある(2015年)。人気の理由は、自然が豊富で、ゆったりとくつろいで過ごせるところらしい。また、世界遺産ルアンパバーンもあり、フランスの植民地だった頃の名残りで街の建物や雑貨などに西欧風の部分もあり、アジアとヨーロッパが混在した独特のムードがある。そしてやはり、料理が美味しいのだと。

 

村上春樹さんも褒める

村上春樹さんのエッセイ『ラオスにいったい何があるというんですか?』でも、ラオス料理は褒められている。「ヴェトナム料理とタイ料理のちょうど中間くらいで、日本人の口に合うのではないか」と。そして村上さんもラオスの屋台で売られていた五平餅風焼き餅を食べ「懐かしい味で、なかなかおいしかった。」と書いている。俳優の向井理さんもラオス料理について「辛すぎないので日本人にもなじみやすいと思います。」と話している。

 

私もそうだったけれど、ラオス料理を実際に食べた人が「日本人に合う」と感じるのは、なぜだろうか。私は個人的には「米への本能的渇望」がそこにあると思っている。日本では米の消費量が昭和30年代より半減してしまった。米から遠ざかっていることは世界ランキング50位と低いことでも明らかだ。けれど元々は米を多食していた民族なので、米をふんだんに使ったラオス料理に不思議な親しみを覚えるのだろう。私自身、小麦粉をやめてお米の量を増やさざるをえなくなったが、精神的にずいぶん落ち着いたので自分自身驚いた。

 

写真集『のんびりラオスに癒されて』(川口正志・著/アドレナライズ・刊)は、日本人カメラマン川口正志さんが、ラオスで出会ったほのぼのとした光景をカメラに収めたものである。水牛が放し飼いになっていたり、ぬかるんだ道がずっと続いていたりと、ゆったりとした暮らしがそこにはあり、人々の気取らない姿が並んでいる。写真を見るだけでも充分に心が癒されるけれど、私は、ラオスごはんを食べた時の癒された感じを忘れることができない。自分に足りなかったのはお米なのだ、と気づかされたのだ。言ってみればそれは私の身体が癒された瞬間だったのだと思う。

 

参照URL:日経ウーマンオンライン(http://wol.nikkeibp.co.jp/article/trend/20150629/209141/?P=1&_ga=1.229778842.764960276.1475897539

(文・内藤みか)

 

【参考資料】

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のんびりラオスに癒されて

著者:川口正志
出版社:アドレナライズ

ラオスという国を知っていますか? インドシナ半島に位置する国で、まわりを中国、ベトナム、カンボジア、タイ、ミャンマーの5ヶ国に囲まれた海のない内陸国。でも実は、「世界一癒される国」として、バックパッカーに人気の国なのです。豊かな自然の中でのんびりと暮らすラオス人の暮らし。その様子を見ているだけでも、日々、忙しく暮らしている私たち日本人を十分癒し、優しい気持ちにさせてくれます。本書に多数収録された、ほのぼのとした雰囲気が漂う写真と、思わず吹き出してしまう一言コメントには、本当に癒されます。

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