ビジネス
iPhoneテクニック
2017/3/3 16:10

どうやって走るモチベーションを保つ? Apple Watchでライフスタイルを変えるコツ

2月26日(日)に「東京マラソン2017」が開催されました。熱いランナーの姿を見て、距離やレベルの差こそあれ「自分も走ろう」と、感化された人も多かったのではないでしょうか。実はその前日に当たる2月25日(土)、Apple銀座では「テクノロジーを活用してマラソンに挑戦しよう」というトークセッションが実施されました。本記事では、これからランニングやマラソンにチャレンジする人に向けて、同会場で披露されたランニング・健康管理のコツを少しだけご紹介します。

 

同イベントには、Apple米国フィットネス&ヘルステクノロジー担当のジェイ・ブラニック(Jay Blahnik)氏が登壇。MCとしてイベントの進行を担いました。

↑ジェイ・ブラニック氏が登壇
↑ジェイ・ブラニック氏が登壇

 

ゲストには、ストリートランニングチーム「AFE Tokyo」のメンバーが登壇。ランニングやトレーニングのコツを語りました。

 

AFEはどんなチームなのか

まずはAFEについて紹介しておきましょう。AFEとは、「ATHLETICS FAR EAST」の頭文字を取った略語。1977年にアメリカ西海岸で設立されたランニング・チーム「ATHLETICS WEST」にインスピレーションを受けて発足していて、WESTをFAR EAST(極東)にもじっています。活動拠点は日本で、ストリートを走りつつ、チームをプロモーションする様々な活動を行っています。

↑「AFE」のメンバーが入場
↑「AFE」のメンバー

 

ローカルなチームとしつつも、実際にはデンマーク、アメリカ、ドイツなどから訪れたランナーも参加。これは、Instagramでコミュニティを共有しているため。「#bridgethegap」というタグをキーワードに、SNSでインターナショナルにつながっているなど、非常にファッショナブルなチームです。マラソン大会がある場合など、開催国のランナーがホストとなり、様々な国のランナーが一緒に走るとのこと。

 

テクノロジーとスポーツについて

最初のテーマはテクノロジーとスポーツについて。AFEのメンバーがそれぞれ語りました。

 

「走る時にはApple WatchやiPhoneなど、GPSを搭載した機器を使っています。自分が毎日のように走り始めたのは2007年の11月。その当時は、Nike+(靴に着けてiPodと連携するデバイス)ですね。それで、走った距離をログに残すのが一般的でした。その後はGPSの機能がかなり一般的になって、世界中走ったコース、距離とかを記録できるようになりました。いま走るひとでGPS機能を使っていない人のほうが少ないと思う。この5~6年で、かなり状況変わったんじゃないかなと」(Markさん)

↑Markさん
↑Markさん

 

↑Apple Watch Nike+
↑Apple Watch Nike+

 

「きちんとログをとることで、過去に振り返って自分がどんな練習をしてきたか、実際にレースでどんなパフォーマンスができたかってことを見ることができるのが、すごく大きい。例えば、マラソンのレースをターゲットに定めたとき、3か月4か月遡って、どんな練習をしていたかを、しっかり距離と強度を合わせてチェックできます。いまはApple Watchを使って、iPhoneの中にデータを記録していて、過去のトレーニングを振り返って、練習の計画を立てるようにしています。そうすることで、効果的に練習もできると思うし、例えば途中で怪我をしちゃったときには、途中でオーバーワークあったなっていうところに意識が向いて、そこまでやらないようにしっかり休憩をとるようにできます」(NORIさん)

↑NORIさん
↑NORIさん

 

「私はモデルという職業柄、体型を維持しなきゃいけないので、ランニングのほかにトレーニングとしてNikeのトレーニングクラブのアプリも入れています。ログが残っていくので、自分がどれだけ頑張ったかで自信にも繋がるし、ほかの人が“イイね”を押してくれるので、励みにもなります。ライフスタイルの中にスポーツやテクノロジーがあるのを感じますね」(EMIRIさん)

↑EMIRIさん
↑EMIRIさん

 

ケガの予防について

続いてのテーマは、ケガの予防法やクロストレーニング(複数の種目を取り入れる練習法)の経験について。

 

「僕は野球とスノーボードやるんですけれども、疲れがたまらないように……整骨院に行ったりしています(笑)。もうやっぱり歳なので、溜まった疲れをなるべく残さないように。それが一番だと思っています」(DKJさん)

↑DKJさん
↑DKJさん

 

「自分の場合は、2007年の11月から9年くらいほぼ毎日6キロ走っているんですけど、おかげさまで大きなケガは一度もないです。その理由のひとつが、毎日6キロで止めていること。筋肉の疲労も少ないし、翌日の疲れが少ないので。毎日リフレッシュして走れているのが怪我しない理由だと思います。一時期距離を増やして、10キロを一週間続けて走ったんですけれど、その時は明らかにモチベーションも下がるし、このまま走り続けたらやばいなって思って、結局6キロに戻しました」(Markさん)

 

「モチベーションは大事だと思います。いかに日頃楽しく走れるっている状況・状態を作るために、例えばトレーニング後に好きなもの食べたりとか、仲間と走ったりとか、“ポジティブな環境”を作るのが、常にランニングを続けていくためのカギなのかなって思います」(LONOさん)

 

Apple Watchのメリットとは?

Apple Watchを検討しているというオーディエンスからは、「Apple Watchメリット」についての質問も出ました。これについて登壇者の解答は以下の通り。

↑Apple Watch Series 2
↑Apple Watch Series 2

 

「いろんなブランドからGPS機能搭載したデバイスって出ているんですが、Apple Watchが良いところってのは、走り終わって、“あれもうこのデータがiPhoneに移っているの”ってくらい、ほとんどなんの操作も要らずにデータが蓄積されていくことですね。いくつかのブランドだと手動で操作しなきゃいけなかったりするので。あと、女性の人がよく言うのは、ほかのGPSデバイスに比べて、Apple Watchがコンパクトなこと。腕時計と同じくらいの大きさなので、手首が細い女の人にもフィットするのも良い点かなと」(Markさん)

 

「(Apple Watch Series 2からは)お財布代わりになるから、それだけ持って出ればジュースも買えます。あとはシャワー出た後に水が出るのが可愛い。バイブレーションして、中の水吐き出すんですが、あれが可愛い(笑)」(Kensukeさん)

 

「Apple Watchは電話もできますし、コーヒーも買えますし、音楽もワイヤレスのイヤホンで聴けます。私もこうした点がとても気に入っています」(ジェイ・ブラニック氏)

↑ジェイ・ブラニック氏
↑ジェイ・ブラニック氏

 

ランニングやテクノロジーを楽しむコツとは?

また、ランニングとテクノロジーをいかに楽しむかという質問には、「ランニングしているっていうのをSNSを通じてみんなに見せて、お互い見たりして励まし合うっていうのも、モチベーションになるかな。あとは例えば、格好を変えるっていうか、格好から自信が生まれるというか。そういう小さいところから急なモチベーションが増えたりしますね」(LONOさん)という回答も。また、「乗るとiPhoneに体重とか全部出てくるやつ。体組成計とかね。体年齢とか出てくるので、アレが若くなると嬉しい(笑)」(Kensukeさん)と、数字的な変化をモチベーションにつなげるという意見もありました。

 

AFEのみなさんのお話しを聴いていると、最新のデバイスを使ったりSNSを活用したり、とにかく“走ることを楽しむ”ための工夫をされている、という印象を受けました。そろそろ春の気配を感じられるようになってきましたが、これから運動を始めてみようかと考えている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。