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エクセル時短術
2017/3/10 20:14

エクセルの“おせっかい機能”予測入力はオフにできるって知ってた?

エクセルには便利な機能が数多く搭載されていますが、ときにうるさいと感じてしまうおせっかい機能もあります。例えば、読みを入力すると入力済みの語句が表示されるオートコンプリートや、ホームページアドレス(URL)やメールアドレスを入力するとリンクが設定されるハイパーリンク機能などはその一例でしょう。こうしたおせっかい機能はオフにして使わないように設定を変更できます。今回は、おせっかい機能をオフにする方法を紹介します。

 

エクセルの予測入力をオフにする方法①

オートコンプリートをオフにする

オートコンプリートは、同じ列に入力済みの語句を素早く入力する機能です。読みを入力すると候補が表示され、Enterキーで入力できます。

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↑氏名のB列に読みを入力すると、入力済みの語句が候補として表示されます

 

オートコンプリートをオフにするには、「Excelのオプション」画面で設定します。

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↑「ファイル」タブ → 「オプション」をクリックして、「Excelのオプション」画面で「詳細設定」を選択し、「オートコンプリートを使用する」のチェックを外します

 

「OK」ボタンを押すと、オートコンプリートがオフになります。オフの状態で入力済みの語句から入力したい場合は、Alt+↓キーを押し、候補から選択します。

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↑Alt+↓キーを押すと、入力済みの語句が表示され、選択して入力できます

 

エクセルの予測入力をオフにする方法②

オートコレクトをオフにする

オートコレクトは、入力した語句を自動で変換する機能です。「(c)」が丸く囲まれたCに、「…」が「・・・」に変換されます。オフにするときは、「オートコレクト」画面で設定します。

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↑「ファイル」タブ → 「オプション」をクリックして、「Excelのオプション」画面で「文章校正」を選択し、「オートコレクトのオプション」ボタンをクリックします

 

「オートコレクト」画面が表示されます。

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↑「オートコレクト」タブで、「入力中に自動修正する」のチェックを外します

 

「OK」ボタンをクリックすると、オートコレクトがオフになります。

 

エクセルの予測入力をオフにする方法③

リンク自動設定をオフにする

リンク自動設定とは、入力したURLやメールアドレスに自動でハイパーリンクを設定する機能です。設定されたセルは、クリックするとブラウザーやメールアプリが起動します。セルを選択する場合は、ポインターをセルに合わせてから左ボタンを長押しします。オフにするときは、「オートコレクト」画面の「入力オートフォーマット」タブで設定します。

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↑ 「ファイル」タブ → 「オプション」をクリックして、「Excelのオプション」画面で「文章校正」 → 「オートコレクトのオプション」ボタンをクリックします。表示された「オートコレクト」画面の「入力オートフォーマット」タブで、「インターネットとネットワークのアドレスをハイパーリンクに変更する」のチェックを外し、「OK」ボタンをクリックします

 

入力時のリンク自動設定はオフになりますが、すでにリンクが設定されているURLやメールアドレスに変更はありません。ハイパーリンクを解除する場合は、「ハイパーリンクの削除」を選択します。

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↑リンクを解除したいセルや列を選択して右クリックし、メニューから「ハイパーリンクの削除」を選択します

 

緑▲の表示を消す

セル左上に表示される緑▲は、エラーの可能性があることを示しています。計算式を文字列で入力した場合や、計算範囲にエラーの可能性があるときに表示されます。

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↑計算範囲にエラーの可能性があるため緑▲が表示されています

 

緑▲の表示を消すときは、「Excelのオプション」画面を開きます。

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↑「ファイル」タブ → 「オプション」をクリックして、「Excelのオプション」画面で「数式」を選択し、「バックグラウンドでエラーチェックを行う」のチェックを外し、「OK」ボタンをクリックします

 

セルから緑▲が消えます。

 

エクセルのおせっかい機能をオフにするテクニックはいかがでしょうか。作業中のストレス解消に役立ちます。試してみましょう。