冷暖房や家電、ガジェットなどの消費電力は一つひとつであれば大したことがなくても、合わせると結構な出費になりますよね。家族が増えると電気代の請求を見てビックリしてしまうこともあります。
電気の無駄使いを減らし、冷蔵庫の閉め忘れといったことに気づかせてくれて、電気代の請求金額を予測してくれるスマートホームガジェットがあれば便利ですよね。そんな願いを実現してくれたのがKickstarterで話題沸騰中のプロダクト「Glow」です。
ライトの色で電気の使いすぎを教えてくれる「Glow」
「家の中を流れる電気を見ることができたら、電気の無駄使いにも気付くことができるのに」と始まる紹介動画にあるように、Glowはそのコンセプトを実現したデバイスです。
使い方はコードをコンセントに差し込んで、電気メーターの上部に付属のセンサーを取り付けるだけ。するとセンサーが読み取った消費電力がリアルタイムで本体にワイヤレスで送られます。
このデータを元にしてGlowはユーザーの家庭がどのような時間帯や時期に、どれくらいの電力を使うのかを記録し分析してくれます。もし使用電力量が通常より多くなっていれば、Glowの上部のライトが色を変えて知らせてくれるのです。
色が緑から黄色、そして赤に変わると、家のどこかで電気が通常よりも使われているということ。誰もいない部屋の冷暖房が入れっぱなしになっていないか、冷蔵庫のドアが開けっぱなしになっていないかなどを賢くチェックすることができます。ちなみに緑はいつもより節約できているという状態。
長時間にわたって多くの電力を消費している時はアプリに通知を送ってくれます。これなら子どもたちが家で留守番をしているときでも安心ですね。
さらに、アプリに基本的な情報を入力することで、電気料金も予想してくれます。毎月の電気代をどれくらいにしたいのかをアプリで設定し、緑の状態にキープしようとするだけで電気代を計画的に減らせます。
Glowは1つ約1万6000円。発送は2018年6月以降の予定ですが、現在のところアメリカとカナダのみの発送。「すごいクールなアイデアだね…」「素晴らしいアイデア!」と期待の声が集まっています。
HandEnergy
電気の節約も大事ですが、困るのは電気が無くなったとき。外出先でデバイスの充電が切れてしまったり、急な停電の時にスマートフォンも電池が切れていたりすると困りますよね。そんなときに自分の手を動かして充電することができるのが、IndiegogoとKickstarterで話題を集めた「HandEnergy」です。
「手を動かして充電」と聞くとハンドルを握ってグルグルと回す光景を想像してしまいますが、こちらのビデオを見て頂くとわかる通り、使い方は球状の「HandEnergy」を握ってワイングラスを揺らすように手首を揺らすだけ。ハンドスピナーのような感覚で握っていられそうです。
紹介動画でも言っているように、デザインに遊び心があるのも良いですね。これをデバイスにつないで充電をしていたら思わず「それ何ですか?」と聞かれそうなアイテムです。
ポータブルバッテリーの場合はバッテリー自体を充電しないといけませんが、これであれば普段の充電は必要ありません。うっかり充電が切れてしまったときのために持ち歩くのであればHandEnergyのほうが気軽でうれしいと思う方も多いのではないでしょうか。
また、HandEnergyアプリは生み出した電力をトラッキングしてくれるので、ゲームデベロッパーはこのデータを使ってゲームを作ることも可能とのこと。手の動きと連携した面白いゲームがユーザーコミュニティから生まれるかもしれませんね。
現在、Indiegogoでは1つ約8600円で予約購入が可能(海外発送料別)。発送は今年9月の予定となっています。Kickstarterでは当初5月の発送予定となっていましたが、開発が遅れておりまだ発送には至っていないようです。
「このタイプの(エコな)発電ツールは応援する」と便利さに加えてエコな側面に期待しているユーザーもコメントを書き込んでいます。プロダクト利用者の感想も早く聞きたいですね。
最先端テクノロジーを使ったデバイスというと電力を食うイメージですが、消費電力を減らすエコなデバイスが大勢のユーザーの注目を集めているのは素晴らしいことですね。