デジタル
2017/10/25 15:00

Google Pixel Budsに挑む自動翻訳イヤホンに注目! Kickstarter発の「WT2」の勝算は翻訳の出来次第か?

Googleが発表したワイヤレスイヤホン「Pixel Buds」が話題になっています。これで様々なことができますが、その中でもワイヤレスイヤホンを通して会話相手の外国語を自分の母国語に通訳してくれる機能は「未来がやって来た!」とユーザーたちを興奮させています。

 

その一方、Kickstarterで時を同じくして発表された、あるテクノロジーも「通訳デバイスだけならこっちのほうが買いかも」と注目されています。それがイヤホン通訳デバイスの「WT2」です。

 

使い勝手の良い「1人ひとつ」方式

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WT2の仕組みは簡単。充電機の役割を果たすポッドを開くと自動的にデバイスのスイッチがオンに。対になっているイヤホンは片方を自分が付けて、もう片方を相手に付けてもらいます。

 

あとは会話を始めるだけ。長さに応じて1秒から3秒ですぐに翻訳された音声が自分の耳から流れてくるとのことです。お互いに少しのインターバルはできますが、通常の会話と同じように相手の表情やボディランゲージを見ながらコミュニケーションが取れるわけですね。電子辞書を何度も調べたり、アプリやネットに毎回タイピングしたりする必要もありません。

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上記の「オートモード」のほかに、「マニュアルモード」というのもあります。これはすべての会話ではなく、必要な時にデバイスをクリックして通訳をオンにするというモード。これを使えば、正確さが求められるときやグループで複数の言語が入り交じるときに上手く切り替えることができます。

 

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さらに「アスクモード」もあります。これは相手にイヤホンを渡す代わりに、スマホのアプリを起動してスマホのマイクを相手に向けるだけ。相手の話の内容を自分のイヤホンを通して母国語で聞くことができます。こちらは海外旅行などで道を尋ねる時などに便利そう(自分の耳にイヤホンが入った状態で、スマホをサッと相手に向けるというのは、ちょっと怪しまれそうですが)。

 

機能や設計が考え抜かれていることが伝わってきます。海外旅行からミーティングまで、色々な場面で活躍しそうですね。

 

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Google Pixel Budsとの競争に関しては予約購入者も興味を示しているようです。Kickstarterのコメント欄には「もしも翻訳のクオリティが良ければ(WT2がプロダクトとして)勝てるだろう」「Pixel Budsのことは知っているけど、こっちはiOSもサポートしてるからこっちを買った」といった声がたくさん書き込まれています。

 

Google Pixel Budsの1番のメリットは現時点で40か国語に対応している点でしょう。WT2は中国語、英語、フランス語、ドイツ語、日本語、そしてスペイン語の6か国語が対応言語となっています。

 

「中国人の妻とよくGoogle翻訳を使って会話しようとするけど、まだまだGoogle翻訳は使い物にならないよ。Pixel BudsがもしGoogle翻訳と同レベルなら消費者はがっかりするだろうね」というコメントもあり、TW2が普及するかどうかは翻訳の精度が要となりそうです。

 

Kickstarterでは性能デモとして中国語と英語間のコミュニケーション動画も公開しています。

Google Pixel Budsの場合は両方のユーザーがデバイスを持っていないといけませんが、WT2は2人間の会話で1人が持っていれば利用できます。

 

ほかにも3つの通訳モードがあったり、ポッドを開くと自動で起動したりといったデザインが強みです。翻訳の精度さえ良ければプロダクトとしてはかなり可能性があるのではないでしょうか。

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値段も今はKickstarter上で約1万7000円とPixel Budsと同じ価格帯になっています(日本への配送料は約2200円)。

 

通訳や翻訳の自動化が進むなか、Googleに勝負を挑んだWT2。機能やデザインで後者に分がありそうですが、インターネットの巨人に勝てるのでしょうか――。私たちのコミュニケーションにも影響がありそうなだけに、今後の展開に注目です。