デジタル
2017/10/31 6:00

ニルヴァーナではなくNervana! インテルのAI向け新プロセッサーは「2020年までにAIのパワーを100倍にする」

「インテル入ってる」で一般層の知名度を獲得したCPU(中央演算処理装置)メーカーのインテル。コンピューターにあまり詳しくない人でもプロセッサーといえば、その名前が浮かびますよね。

 

そんなインテルは10月中旬に、AI開発やドローン、自動運転車、ゲームなどコンピューターに課せられる演算処理がますます多様化かつ高負荷になりつつあることを受けて、同社初のAI向け「ニューラル・ネットワークチップ」である「Nervana」を年末までに販売開始すると発表しました。

 

ロボットがNervanaを必要としている!

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NervanaのポイントはAI向けであること。単に高性能と言っても、ゲームをするために作られたチップではないのです。

 

テック関連のニュースを追っていれば「マシーンラーニング」「ディープラーニング」といった言葉を聞かない日はないですよね。ひと昔前ならコンピューターに猫を識別させようとしたら、猫とはどんな形か、どんな大きさか、どんな色か……といった定義をユーザー側がいちいち正確に定義付けしなければなりませんでした。

 

それが現在ではラベル付けされた大量の猫と、猫でないものの画像をコンピューターに学習させることで(これがマシーンラーニング)、コンピューター自身が形や色、大きさといった要素に分解して、「猫」の構成要素のパターンを導き出すことができるようになったのです。このモデルは人間の神経細胞が相互に結びつき合って思考することを表現しているので、ニューラルネットワークと呼ばれています。

 

このおかげでAIが一気に発展しているわけですが、大量のデータを扱うため、その開発には高性能のプロセッサーが必要になります。そこで登場したのがNervanaで、まさにニューラルネットワーク分野をターゲットとしたプロセッサーとなっています。

 

これで涅槃の境地が近づくかも

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では、Nervanaは私たちにどのような影響を与えるでしょうか? ヘルスケア分野では「AIがガンやパーキンソン病といった病気の早期発見を正確にしてくれるようになる」、自動車分野では「自動運転車の実現がさらに近づく」、気候分野では「ハリケーンなどの天候の予想を正確にかつ早くできるようになる」と様々な可能性が見込まれています。

 

サーバーにおけるインテルのプロセッサーのシェアは90%を越えています。ソーシャルメディア、アプリ、ゲームとあらゆる場面でAIがどんどん活用されるなか、インテルは「2020年までにAIの性能を現在の100倍以上にする」と大胆に宣言しています。

 

Nervanaが実際にどれほどの性能を見せてくれるのかは来年にならないと聞こえて来なさそうですが、CPUメーカーの巨人が私たちの煩悩を減らして、ニルヴァーナ(涅槃)に達するのを助けてくれるのか注目です。

 

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