デジタル
2018/3/7 17:00

午前注文、午後配達では遅い!! 中国で大人気のアプリ「盒马」の配達時間は驚異の最速30分

みなさんは毎日の食材の買い物はどうしていますか? 会社帰りのコンビニは便利だけれど、お弁当にビール、おつまみと買っていたらいつの間にか重い荷物に。しかも、ビニール袋を下げて帰宅しなければなりません。家庭がある方なら、週末にスーパーで買いだめするのがパターンになりがち。せっかくの休みには自分の好きなことをしたり、家族で遊んだりする時間をもっと取りたいと思いませんか?

 

今回ご紹介するのは、思い立ったらすぐに注文ができて、自分の希望する指定時間が細かく設定できる中国のアプリスーパー「盒马」(「カバ」と読む)。帰りの電車のなかでポチっとして、帰宅する頃に自宅で受け取ることだってできるのです。これぞまさに上海のスピード感です。

 

ネットスーパーは日本にも中国にもたくさんありますが、パソコンで注文しなければならないお店が多いですよね。一方、今回ご紹介する盒马は完全スマホ対応。専門のアプリをダウンロードすれば、商品の注文から支払いまですべて手のひら上で完結できてしまいます。中国のアプリなので中国語が必須なのですが、幸い日本人は漢字を理解できますし、商品の写真が見やすい上に注文もしやすく、日本人が好むメーカーの商品も取り扱っているので、上海在住の日本人の利用者も少なくありません。

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ただ「サクッと注文できてしまう手軽さ」なら、きっと他のネットスーパーでも可能なことだと思います。“盒马”はなぜ「絶対的人気」を誇っているのでしょうか?

 

その理由は「スピード」です。友人の最速記録では、注文から自宅に届けられるまでの時間がたったの30分だったそう。注文してちょっと一服していたらすぐに商品が届いたと言うのですから、これには驚かされました。配達エリアギリギリのところに住む私の経験では、注文から到着までおおよそ1時間くらいです。一度配送指定時間を過ぎてしまったことがありますが、指定時間が過ぎる10分前にきちんと電話をくれて、どれくらい遅れそうなのかを教えてくれたので、困ることはありませんでした。配達員の時間意識やお客さんに対する態度も比較的好感を持てました。

 

では、この会社はどのようなシステムでこんなスピーディーな配送を実現しているのでしょうか? とても気になったので実店舗に視察に行って来ました。

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上の写真は、お店の青果売り場と調味料売り場の様子です。どうでしょうか? 商品がとても見やすく、整然と陳列されていますね。これは来店客のためのみならず、従業員が作業をしやすくするために考慮したものなのです。店内数か所にこうした保冷バッグが掛かっている場所があるのですが、注文が入ると店内にいる従業員がスマホとスキャナーを手に、注文を受けた商品を保冷バッグに詰め込み、配送部門に届けるシステムになっています。店内から配送部門への移動は、天井に設置されたレールを通じた画期的なシステムになっており、店内を回っている時に商品たちが頭上を移動する姿を何度も見かけました。

 

店内だけでなく店外もスムーズな配送を考慮した設計になっています。配送部門に届けられた商品は、検品と同時に専用の発泡スチロールケースに移し替えられ、配達員の電動バイクに乗せられます。入居するビルと何度も交渉したのではと見受けられる、専用の出入りスロープが設けられていて、交差点で信号待ちをしている間だけでも、7台のバイクが商品を乗せてスロープから上がって来ていました。

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実店舗の視察では、これまでのスーパーでは見ることがなかった様々な工夫が店内外のあちらこちらで垣間見ることができました。そのような創意工夫と最新ネットワーク技術の組み合わせで、最速30分で届けられるシステムが実現しているのですね。盒马があれば前日に注文を忘れてしまっても大丈夫ですし、早く食事の支度に取りかかりたいときに、いつ商品が届くのか待ちぼうけになることもありません。

 

これから盒马は小売革命を起こしていくのでしょうか? 中国各地にどんどん広がりつつあるこのサービスから目が離せません。