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2018/3/14 19:26

ついに最強の夜景カメラに!グローバル版Galaxy S9/S9+の実力を早速試してみました

Galaxyシリーズの最新モデル「Galaxy S9」「Galaxy S9+」が3月16日にグローバル向けの発売を迎えます。今回、発売に先駆けてこれらのグローバル仕様の実機を1週間ほど手にする機会を得ましたので、先行レビューをお届けします。なお、同機の国内での発売予定については、未だ明らかになっていません。

 

なお、既に速報記事でも同機の概要をお伝えしていますが、今回は速報で伝えきれなかった「カメラ」と「セキュリティ」のレビューを中心にご紹介しましょう。まず、Galaxy S8とS9の背面を比べてみると、アウトカメラの周辺にあった指紋センサーの位置が、カメラの真下に移動しましたことが分かります。

 

↑左手にS8、右手にS9。どちらも縦横比18.5:9の「インフィニティディスプレイ」を搭載するのが特徴で、ホームボタンはない点は共通する

 

両機種を手に持ってみると「あれ、ちょっとだけ重くなったかな?」という印象を受けました。微妙な差異があるようです。若干ですが、S9の方が高密度に感じました。

 

実は、Galaxy S8が150gであるのに対し、Galaxy S9は163gあります。約13g増となりました。サイズを見てみると、[(S8国内仕様)約W68×H149×D8.0 mm]→[(S9グローバル仕様)W68.7×H147.7×D8.5mm]ですね。幅が増し、高さが減り、厚みが増えています。

 

そのほか、ディスプレイの上端にあるセンサー・カメラ類が目立たなくなりました。細かく見ると、下側面のスピーカーの形状も変わっています。

 

「S8」→「S9」で何が新しくなったのか?

勘の鋭い方は、「重くなったからには、性能がアップしているはず!」と思ったことでしょう。速報でもお伝えしたところではありますが、何が変わったのか、注目したいポイントをまとめてみました。

 

↑基本スペックを中心に新旧機種の情報を比較。黄色いマス目が変わったところだ

 

カメラが明るさに応じてF値を切り替える

さて、多くの方が一番気になるところは、やはりアウトカメラが進化したということでしょう。

 

↑S9(左)はシングルレンズ、S9+(右)はデュアルレンズを搭載する

 

S8ではF値が1.7でしたが、S9では1.5となっています。そして、S9では、このレンズが機械的に絞りを2段階で調整できる機構を備えていることもポイント。暗い場所ではF1.5で撮影しますが、明るい場所での撮影では、F2.4へと切り替わります。

 

一方、Galaxy S9+は、デュアルレンズ化を果たしました。S9と同じくF1.5またはF2.4の広角レンズを搭載し、加えてF2.4の望遠レンズも備えます。

 

今回は、実際にGalaxy S9+のアウトカメラを用いて、いくつか写真を撮影してみました。どのくらい写り方が変化したのか、旧機種のS8と出来栄えを比較してみましょう。

 

↑バルセロナの夜の街並み。F1.7のS8(左)とF値1.5のS9+(右)で撮影した。手前に広がる建物の屋上など、後者の方が明らかに明るく撮れていることがわかる

 

↑バルセロナの朝日を望む。F1.7のS8(左)と、S9+(右)で撮影した。太陽周辺の白飛びが少ないことから、S9+のレンズが明るさに応じてF値が2.4に切り替わったと推定できる

 

F1.7でも十分明るいカメラでしたが、F1.5になったことで、より夜景に強くなっています。また、F2.4への切り替えがあるおかげで、明るいシーンで影響なく撮れている点もよい。カメラについては文句なしですね。

 

なお、S9/S9+の「自動」モードでは、F値は自動で切り替わります。もし、狙ったF値で撮影したいならば、「プロ」モードを使うことで、F値を手動で切り替え可能です。

 

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