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2018/5/1 21:30

Vtuberとは? それを支えるVRMとは? ドワンゴの本格展開で次なる「配信」の時代がやってくる

昨年末から、爆発的にネット界隈でトレンド化している「バーチャルYouTuber」、通称「Vtuber」をご存知でしょうか? かわいいキャラクターなど独自のアバターを使って実況や雑談を配信する配信者のことでして、引き続き注目を集め続けています。AI(という設定?)のキズナアイを皮切りに、現在も次々とVtuberが誕生していますが、ちょっと自分も興味あるなーなんて人もいるんじゃないですか?

 

そんな最中、4月16日にドワンゴが誰でも簡単にVtuberになれる「バーチャルキャスト」のサービスを発表しました。発表会ではさまざまなアプリケーションで動かせるVR向け3Dアバターファイル形式「VRM」やニコニコ本社生放送スタジオに「Vtuberパーソナリティバーチャル機能」も公開。

 

正直わからない方だとなんのこっちゃだと思います。そこで今回は、そんなVtuberに興味ありな方も、特に興味ない人にも、Vtuberがこれからの配信コンテンツを変えていく可能性があることを、バーチャルキャストの機能と共に解説したいと思います。

 

↑Vtuberを操って、他のVtuberとコミュニケーションがとれるバーチャルキャストを体験!

 

バーチャルキャストは、HTCのVRヘッドマウントディスプレイ「HTC Vive」を使用することで、好きな3Dキャラクターになりきって動画配信ができるサービスです。操作するキャラクターは配信中に切り替えることができます。

 

また、他のVtuberが配信している部屋に遊びに行く機能があり、同時に複数のVtuberを表示させることもできます。セカンドライフやPS Homeのような感じで、遊びに行きたいVtuberのところまで一気に移動できるのです。相手の配信時には、自分のアバターを追いかけて配信するので、遊びにいった先での配信画面と同じものが、自分のアカウントでも配信されるようになっています。

 

↑Vtuberの世界に入り込み、簡単に参加することができる「バーチャルキャスト」

 

↑ニコ動らしく生配信ではコメントも立体的に表示され、Vtuberがそれを持ったりすることができる

 

操作する側はHTC Viveを通して遊びに行った先のアバターが見えているため、実際に遊びに行った感覚になります。これまでVtuberは基本的にひとりで配信していましたが、バーチャルキャストによって複数のVtuberが集って、対話しながら配信することができるのです。当然、それぞれのVtuberは各配信先で操作しているので、実際に集合することはなく簡単に複数人での配信が行えます。

 

さらにバーチャルキャストで使える3Dモデルは、VR向け3Dアバターファイル形式「VRM」によって、さまざまなアプリケーションでも使えます。作ったモデルを3Dモデル投稿サービス「ニコニ立体」に投稿し、バーチャルキャストと連携し誰でも使えるように。もし3Dモデルを作れなくても、すぐにVtuberとしての活動が始められるのです。

 

↑さまざまな3Dモデル作成アプリで作ったモデルを統一のファイル形式で共有できる「VRM」を展開。写真のJpegファイルがパソコンでもデジカメでもスマホでも見られるような感じで、どの端末、ソフトでも共通して3Dモデルが見られる

 

そして3Dモデルを使った新たなサービスとして、生放送スタジオにVtuberを表示させ、実際に生放送の出演者のひとりとして、配信できるバーチャル機能がニコニコ本社のサテライトスタジオに追加されました。

 

透過型の有機ディスプレイを使いVtuberを映し出すことで、実際にそこにいるかのように、会話しながら配信することができます。このシステムは外に持ち出すことも可能とのことです。表示するVtuberのキャラクターは、自分で作ったキャラクターなどを持ち込むこともできます。基本的に上半身やバストアップの表示となるので、動く範囲も少なく、操作する人のブースもかなりコンパクト。外で利用する場合は、このブースサイズと同等のサイズを用意すれば、Vtuberを操作できるわけです。

 

↑透過型の有機ELディスプレイにVtuberを表示。このVtuberと目を合わせながら話をし、動画の配信を行う。いわば、ラジオブースでゲストとパーソナリティが話をする感じ

 

↑操作ブースは、手と顔の動きのみを検知するだけなので、このサイズでも十分だとか。顔の表情を変えるには違う操作が必要なので、手元をみせなくするか、もうひとりが操作するとのこと

 

↑実際にバーチャルキャストの体験中。HTC ViveでVtuberの世界に入り込んだ

 

↑他の配信に遊びに行っているところ。右側の女の子の顔がモザイクになっているのもバーチャルキャストの機能。真ん中の女の子は画面内にあるペンを拾って、後ろにあるホワイトボードに文字を書いている。左の女の子は視聴者のコメントの吹き出しを持っている。この画面も、それぞれの配信画面で同じものが流れている

 

Vtuber入門のハードルとなっていたであろう3Dモデル、そして3Dモデルを動かすシステムまで手軽に提供するバーチャルキャスト。簡単に説明させて頂きましたが、ただ配信を鑑賞するだけでなく自分が配信側に回る楽しみをイメージできたのではないでしょうか? Vtuber同士がひとつの画面でコミュニケーションとれるのも第2ステージに入った感じですし、Vtuberに少しでも興味ある人はものは試し。ここは一発、Vtuberはじめてみては?