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2018/8/25 17:00

誤差はわずか1.5mm以下! 最強の「サイズ測定アプリ」で計測が超ラクになる

DIYや模様変えなどで最も大切なのは、サイズを正しく測ること。でもメジャーを使うと高いところや曲線など、難しい部分もありますよね。そんなときこそ「Arrim ONE」の出番。クラウドファンディング発の多機能測定装置であるこのデバイス付きアプリは、小さな端末をスマホにつけるだけで、長さ、角度、直径、円周など複雑な測定まで可能にしてしまう、とても便利なアイテム。これがあればDIYだけでなく、家具を購入するときや子どもの身長を測るときさえ、スマホをかざすだけで測れてしまいます。

Arrim ONEは長さ5cm×幅3cm×厚さ1.5cmで、重量はわずか35g。アルミのシンプルデザインで、大きめなUSBのような感じでしょうか。iPhone(6S以降)・Android(8.0以降)用があり、スマホのケースをつけたままでも接続できます。

 

本製品は直線だけではなく、円や角度、曲線を計測できます。また、壁を均等に分割計測することも可能。例えば、壁に2枚の画を均等にかけたい場合、1面を3分割し、画面を通して正確に取り付けることができるのです。公式動画では縦の3分割をしていますが、横分割で計測すれば、高さを揃えて画を取り付けたい場合にも使えるのではないでしょうか。

さらに連続測定が可能で、単位もフィート、インチ、ヤード、㎜、cm、mに対応。測定結果をシェアできるので、家具を購入するときなどに活躍します。

 

使い方は超簡単!

操作は簡単。アプリを起動すると画面がカメラのようになるので、計測したいところにかざします。ONとOFFのボタンがひとつずつだけで、長さを測りたい始点でONのボタンを、終点でOFFボタンを押すだけ。

 

しかもデバイス自体は、1回の充電で1000回分の測定ができます。また他のアプリ同様、アップデートすれば新しい機能も追加される仕組み。今後どんな機能が追加されるのか楽しみですね。

 

Kickstarterでは2018年7月下旬まで予約販売を受け付けていました(価格は$67~)。18年9月以降に世界各国に発送される予定。

本当に正確に測定できるの?

既存の測定アプリと異なり、本製品はAR技術に加えて「レーザーシステム」を使い、カメラを通して計測したいものを仮想3D座標系にデータ化し測量。また、カメラの手ブレを防ぐために、「シフトレーザー測定」や「特性点追跡」の機能を搭載することで、手ブレによる誤差が出ないようになっています。

 

また、特許機能であるアルゴリズムを使った円の測定機能は、他のアプリでは従来できなかったこと。ちなみに、そのアルゴリズムは円の中心がわからなくとも、円周の3点から円の半径を計測します。これら一連のテクノロジーを駆使し、20メートルの範囲内での測定であれば、誤差はなんと1.5 mm以下とのこと。これは、あくまで開発者からのコメントですが、本当に誤差が1.5mm以下であれば一般のDIY作業でも使える範囲ではないでしょうか。

 

開発したのは若き天才たち

Arrim ONEの開発者たちは、若きエンジニアやプログラマー、デザイナーたち。設計から技術開発まで、すべて自分たちで行っているそうです。創設者は、テクノロジーとエンジニア分野において世界クラスのImperial College Londonの修士号を持つ人物。しかも、ヨーロッパNo.1のシェアを誇る家電メーカーのBoschにおいて、開発研究チームのマネージャーを2005年から長年勤めていたというから、技術に関してもお墨付きという訳です。

 

かゆいところに手が届く、ならぬ、高いところにも手が届くこの製品。Kickstarterでは、目標価格2万ドルに対して開始2週間で目標額を達成していました。最後は計3101人が27万ドル以上を支援し、目標額の10倍以上の資金を集めることに成功。この状況からも期待の高さがうかがえますよね。近々引っ越しを控えた筆者も本製品を予約注文したので、いまから使うのが楽しみです。